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宝飾時計 レビュー

※多少ネタバレ含みます。ご了承下さい。

2023年2月26日
上田市サントミューゼにて高畑充希主演の舞台「宝飾時計」を観劇しに行きました。

初めての舞台観劇、せっかく感じたことがあるのでレビューを書いてみます。

舞台の構成について

舞台設計は楽屋と高畑充希が演じる、ゆりかの自宅部屋の2設定。
キャストが小道具類の配置替えをしながらの舞台。
初めて舞台を見たので、ミュージカルの様に舞台の場面替えというのがないのが印象的でした。
時間軸は初めは過去なのか?現在なのか?と思うところはあったものの、演出、演技が上手だったのですんなり理解が出来てた印象でした。(流石プロだな、と)笑

内容について

私の中で感じた内容として、
大きく3つに分けて記述します。

ゆりか:高畑充希演じる主人公
勇大:子役時代のゆりかと意気投合したゆりかの初恋相手
大小路:現代のゆりかのマネージャーであり恋人

以下、

①宝飾時計の「宝飾」は個々の人生の違い、「時計」は進み方。

舞台後半で、「あなたの人生は私よりちゃんと進んでいるわ」的な台詞がありました。
その台詞の子は子供時代から現代まで引きこもりになってしまい時が止まっていると。
でも、主人公ゆりかの人生は勇大のことを想い行動し、ずっと同じところに居てもちゃんと前に進んでいるよと。
引きこもりったり、何かに諦めたりしなければちゃんと前に進んでいるよってメッセージが伝わり、少し励まされた。(引きこもりの女の子には申し訳ないけど)

②「伝わる」と「伝える」の違い。

ゆりかと勇大の恋愛関係において、
勇大は「好き」と言わない。
その理由の核心は舞台観てれば分かるし、核心過ぎるので書かないが、

ゆりかが「好きって事でしょ?ちゃんと言って」的な台詞の返事も「同じこと思ってるよ」と伝わってるのは分かるのだが、
なぜ「好き」って伝えてくれないのか、それに闇を感じてしまう。
その結果、お互い気持ちは伝わってるはずなのに伝えきれてない。不安を抱えてしまっていました。
勇大が「好き」とかもっと素直に「伝える」事が出来れば変わってたと思う。
言葉で「伝える」から「伝わる」事は、ただ「伝わる」事よりも遥かに大事なんだと感じた。

③ゆりかと大小路の純粋すぎるからそこのすれ違う恋愛。

ここに関しては純粋に舞台の内容の感想。
なぜ2人の運命の歯車が合わないのか、、のもどかしさとだからこそのストーリーに魅力を感じた。
ゆりかも勇大もお互い好きで、幸せになって欲しい。けど、勇大は性格が拗らせすぎて幸せに出来るまで一緒にちゃいけないと思っている。

私も高校~大学生の時、似たように思ってたからなんか共感。更に終盤、大小路さんの「ごめん」の多用は個人的に分かり味がある、、笑

自分でも自分が不甲斐なく思い、そんな自分を好いてくれてるのには嬉しいんだけど
答えられなくて「ごめん」

ごめんと言うのに「ごめん」

ここの部分の女性側の意見を聴きたいなーって思った。
やっぱり、なよなよした感じがあるから嫌なのは分かるけど、上記の意味のごめんである事は理解できないのか?

この恋愛感?のすれ違いがよりこのお話を楽しくさせているなーって思いました。

終わりに

私は、芸術鑑賞が好きでよくミュージカルやコンサートには行っていたけど舞台は初めてだった。
舞台の独特な雰囲気はすごくテレビドラマや映画にはない世界観があり、
演者の息や足音、直で伝わる声、音に臨場感があるのにプレミアムな時間を過ごした感じがしました。(これは嵌まりそう)

舞台上の音楽で好きな「亡き皇女のためのパヴァーヌ」が流れた時は凄い嬉しかった(笑)

私のこれからの生活で、
大切な人には言葉で「伝える」こと。
少しでも綺麗、楽しげのある宝飾を付けれるようにしたいな。
そのためには、素直に生きようと思いました。


牛舎へ行く途中なら見える浅間山。好き。笑

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