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出産するまで知らなかったニンゲンの赤ちゃんの生態

6月に娘が1歳半を迎えました。

自我の目覚めが素晴らしいおかげで、
はっきり大きな声でなんでもかんでも
イヤイヤ……ではなく「アカン!」と怒られる日々。(1歳半なのにめっちゃ怖い)
ほぼ毎日、娘に怒られ散らかしているので
ここらで1年半前の未熟な自分を振り返って、
ちょっとは成長してるんだ、と自己肯定感を高めとこうと思います。

娘が産まれてから1週間くらいで怒涛のように赤ちゃんの心と体を知ることになったのですが、この1週間は本当に

「30年以上もニンゲンやってきたのに、
ニンゲンの生態なんも知らんやないかーい」

のオンパレード。特に今から書くことは

「これは学校の生物の授業とかでもっと早く聞いときたかったんですけど?!」
と思ったレベル。

もしかしたら実は義務教育でやってる?
常識レベル? 
今から思えば産前に調べとけや!なんですが、思い出と共に無知だった自分を振り返っておこうと思います。


赤ちゃんの意思がない体の反射

娘は、産まれて10分も経たないくらいのそれこそまだ血のついたような状態で笑顔を見せてくれました。

産まれたての赤ちゃんは泣くことはあっても笑うような感情はないと思っていたので、めちゃくちゃ驚いた。
いや、ほんと天使なのかと思った。

落ち着いてから娘が天使かどうか確認するために" 新生児 笑う"とかで検索してみたら、
新生児微笑がヒットして、その流れで原始反射を知ることに。

生まれて間も無い新生児が、自然と笑顔(のように見える表情)をつくることを新生児微笑(または生理的微笑)と言う。笑顔をつくる理由については不明であるが、母親など世話をする周囲の人間の情緒に働きかける効果があるともいわれる。チンパンジーにも新生児微笑があることが確認されている。

Wikipedia_赤ちゃんの項目

新生児に見られる種々の反射。胎外の環境生命維持をする上で不可欠なものが多く、サルと共通するものもある。通常、成長するにつれて消失する。吸啜反射把握反射モロー反射ギャラン反射などが知られる。

コトバンク_デジタル大辞泉

要するに新生児微笑は、庇護を受けるための笑顔か、あるいは筋肉痙攣のようなもの。
感情がないのは合っていたけど、感情のない笑顔なんて発想はなかった!

この時点でニンゲンて不思議やなー、と思っていたのに他にも本人(赤ちゃん)の意識とは関係ない体の動きが多いことにびっくり。

物音にビクッとなって両手があがったり(モロー反射)、手にあたったものをとにかく握ったり(把握反射)、そのわりには首が座ってないので首を左右に動かすことすらできない。

そんな状況しんどすぎんか?

あぁ、だからいろいろ不快で泣いてるのか、と腑に落ちたんですけど、
産まれたての赤ちゃんがそんな過酷な状態で生きてるなんてもっと早く知りたかった!

赤ちゃんはなにもできないと漠然とイメージしていたけど、体が勝手に動いて基本的にずっと不快、とは考えもしなかった。

ニンゲンて最初は変温動物?

産後の生活のことをなーんにも考えていなかった私でも赤ちゃんのいる部屋は室温に気をつけましょう、というのは知っていました。

まぁ子供だし「そりゃそうだろ」くらいに軽く受止めていたら、そんなレベルの話ではないと思い知ることに。

2023年1月24日。
寒波の影響で関西地方は積雪するほど冷え込み、交通機関が乱れに乱れて京都~神戸で帰宅難民になる人が出たほど寒い1日でした。

この日の夜は部屋の中で暖房をかけていても足元から冷気があがってくるくらい寒かった。

娘はまだ生後1ヶ月ちょっと。
いくら暖房つければいい、とは言っても湿度も40~50%くらいに保たないと娘も私も干からびてしまうわけで。
24℃くらいの室温を保っていた部屋で、いろいろ工夫してみても、夜は20℃くらいまでしかあがりませんでした。

「あんまり寒くて心配だなー」
と思いつつ、お風呂あがりに娘の体温を測ってみると35.8℃しかない?!
(赤ちゃんの平熱は36.5~37.5℃。娘の平熱は37.1℃くらい)
え、室温が4℃下がっただけでそんなに体温下がるの?!
と、焦ることに。

慌てて服を暖かいものに変えたり、ベッドのシーツを変えたりして、やっと2時間後には平熱近い体温に戻ったけど、結局、一晩中ソワソワしてまったく寝られなかった。

室温で体温が変わるとか、ニンゲンて恒温動物って習ったけど、産まれた時はほぼ変温動物やん?! 

命に関わるのによく知らないまま生きてこられたな、とさえ思った出来事でした。
まぁ、もちろん自分が赤ん坊の頃は周りに命を預けてるんで、知らないまま生きてても当たり前なんですけど。
それにしたって、自分の体のこと知らなさすぎるし、いっそ生物の授業とかで動物としてのニンゲンの特徴を聞いときたかった。
ニンゲンは哺乳類で、赤ちゃんの頃はかなり動物で、大人とは体の機能がまったく違うのを知ってても損はないんじゃないのかな。

女性ホルモンが母から子に移るとか聞いてない

赤ちゃんはみんな肌がツヤツヤだと思っていたけど、皮脂分泌が多くて顔やら体をしっかり洗わないとすぐに湿疹やらあせもの皮膚トラブルを起こす。
この皮脂分泌が多いのも母体からもらった女性ホルモンの影響なんだとか。

女性ホルモンは移るとかそういうのなん?!

お腹の中ではへその緒で繋がってるからいろいろ共有してると言われればそうなんでしょうけど、女性ホルモンは出産・妊娠の間ずっと母子の体で大暴れしてくるので恐ろしい。

だいたいにして悪阻から始まり産後の不調も女性ホルモンが原因なことが多い上に、
「医学的にも明確ではないけどたぶん女性ホルモンのせい。薬はないからガンバレ!」がオチ。

女性ホルモンのことナメてたけど、もうちょいなんか知っておきたかった。せめて妊娠・出産の時に大暴れして、加齢とともにさらにめっちゃ体に影響してくんぞ、って心の準備しておきたかった。

自分と子供の体を知ろうとしなかったことを反省しつつ、最近はなんとかかんとかやっています。

それにしても子供のことはわからないことだらけ。今はまだ、娘が高熱ふくめ大きな病気をしていないし、持病もないので、これからもっと経験することにはなるんだろうな。

少しは成長したものの、これからも娘の成長を支えながらニンゲンの体のことを知っていきたいな、と思います。


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