「イギリスは優等生」なんかじゃない
ワクチン接種が進み、規制の緩和が進むイギリスを見て「優等生」という向きの報道が多いけど、全くそんなことはない。
ちょうど一年前、イギリスはパニック状態にあって、首相も感染、入院していた。その結果、最終的には15万人の死者を出しているのである。
逆に言えば、15万人もの死者を出したから、ワクチンを必死に確保する必要があったし、副作用についてまだまだわからないことがたくさんある中、世界で最初の接種を国民は受け入れたのだ。
それと比べ、日本の感染者、死者数は不思議なぐらい少なかった(もちろん、その中で亡くなられている方もいるわけだから良かったとは言わない)。
だから、正直昨年末ぐらいまでは「ワクチンって本当に安全なの?」という議論が多かったように思う。
その結果、イギリスでワクチン接種が進み、みんながパブでビールを飲んでいる姿を映して「イギリスは優等生」と報道されることには強い違和感がある。
もちろんイギリスはすごいと思う。
一度犯した失敗を、乗り越えたのだから。
でも、決して「優等生」ではない。その勘違いだけはしてはいけないと思う。
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