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ワクチン接種が「遅れてもいい」2つの理由
世界の他の先進国と比較して、日本のワクチン接種は遅れているらしい。今日のニュースでは、全世界で1億人に接種がされたとの報道もあり、全く始まらない日本の状況に少し焦る気持ちもわかる。
でも、冷静に考えると、日本はワクチン接種が遅れてもいい2つの理由があると思う。
日本の特殊な状況
まず1つ目は、日本はコロナの死者が圧倒的に少ないということ。
もちろん、日本でもコロナにかかってお亡くなりになったり、営業が成り立たなくなり大変な思いをしている人がたくさんいることは理解している。基礎疾患を抱える人や高齢者の方の中に、早期のワクチン接種を望んでいる人もいるのは知っている。
とはいえ、欧米諸国と比べて、明らかに被害が少ない。
そんな状況の中、全世界的な視点で見て、被害が一番深刻な地域に先にワクチンを供給することは、決しておかしいことではないと思う。
たとえば、台風などの災害があったときも、一番最初に物資を届けるべき場所は、一番被害が大きかった場所であるはずだ。
それも、ワクチンは、それら被害を受けている国の製薬会社が一番に開発を成功させている。(1)被害が大きな国であり(2)開発した会社の拠点である国である、自分の国への供給を優先させるのは、しごく当たり前のことだと思う。
攻撃材料でしかない
そして2つ目は、ワクチン接種遅れが、メディアが政府を攻撃する新しい材料でしかないこと。
このコロナ禍が始まってから、(1)最初はダイヤモンド・プリンセス号の対応から始まって、(2)PCR検査の遅れ、(3)欧米のようなロックダウンをしないこと、(4)給付金が遅いこと、(5)GoToを実施するかどうか、(6)第二波への対応、(7)GoTo eat問題、(8)GoToトラベルで感染拡大の疑い、(9)緊急事態宣言が遅すぎる、と、常に政府の姿勢を批判し続けてきた。
最近、緊急事態宣言の効果によって、感染者数が減ってきたけど、そうなるとなんとか頑張って「累計感染者数は○○を記録」とか、いろいろ批判のタネを探していたものの、結局そのネタもキレてきたところである。
そこに出てきたワクチン接種。なんとかして批判のネタにしようとしているとしか思えないのだ。
毎度言っているけど、もちろん、政府を批判することはある意味メディアの重要な役目だと思う。だけど、もう少し大きな視点で、何かを生み出すような批判の仕方をしないと、世の中が暗くなるだけだ。
被害に苦しむ国がある
日本はなぜかわからないけれど、コロナによる被害が少ない。コロナ対策で、インフルエンザの被害が減ったので、結果的にお亡くなりになる方が減っているという話もあるほどである。
そのような状況の中、例年よりも数十万人多く亡くなっていることが明らかになっている米国などから、先にワクチンをもらう必要が本当にあるのか。
本当にそれを全ての日本人が望んでいるのか。
それこそメディアは検証し、記事にする必要があるのではないだろうか。
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