芸人が真似る「うざいアパレル店員」の接客が実は正解な訳
「どうぞごらんくださいませぇ〜」
アパレル系の店舗に行くと、店員さんは必ず、独特の掛け声(?)で接客をしている。話しかけているような、話しかけていないような、中空に向かって「どうぞ〜」とか「ありがとうございますぅ〜」とか語尾は小さめの声である。
一時期、女性のお笑い芸人さんが結構真似をしているのを面白く見ているし、実際に店舗に行った時も「何であんな言い方するんだろう」と、不思議に思っていた。
「いらっしゃいませ」、「どうぞ」と普通に接客した方が自然だし、話しやすいと思っていたのだ。
でも、先日あるショッピングモールで若い女の子の向けの服屋さんに行った時、結構年配の店員さんに普通に話しかけられて、戸惑ってしまった。
知り合いへのプレゼントを奥さんと2人で選んでいたのだけど
「今日は、全品20%割引なのでよかったらどうぞ。」
「それは、3つ買うとさらに10%引きです。」
と、普通の話し方なのだけど、なぜかすごくキツく感じてしまって、しかも偶然近くにいたからだと思うけれど、何度も話してくるので、嫌になってすぐに出てしまった。
いわゆる、アパレルっぽくない接客を初めて受けて、実は直接的な「会話」になると辛いものなのだということが初めてわかった。
誰に言っているのか、聞かせているのかわからない
「本日、全品20%びきで〜すぅ」
の方がよっぽどいい、と思い直せた体験だった。
結局、あのヘンテコな喋り方は、お客さんのことを思うその道のプロがいろんな試行錯誤を経て編み出した技だった、ということなのだと思う。
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