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愛犬にオススメ【オレンジ】の栄養価や水分補給にピッタリなレシピ紹介!

◎動物看護師・ペット栄養管理士の資格保有者執筆◎

1年を通して安定したフルーツといえば、オレンジ!春から夏にかけては、特にみずみずしい美味しいオレンジが楽しめるでしょう◎ビタミンCも豊富で水分をたっぷり含んでいるオレンジは、わんちゃんが食べても大丈夫な食材です!

今回は、わんちゃんにあげるときの適量やオレンジの栄養素、食べ過ぎてしまった時の注意点、わんちゃんと飼い主様がいっしょに楽しめるおすすめレシピもご紹介いたします!わんちゃんの「嬉しい!」「美味しい!」の表情が可愛くてついつい多めにあげてしまいがちですが、可愛いからこそあげすぎには注意です!肥満予防の観点からオレンジの体重別の適量についても解説します。

5分ほどで読める記事になりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね◎

オレンジのカロリー・栄養素を知ろう!

まずは、生のオレンジ100gを食べた場合の栄養価とカロリーを確認してみましょう。現在、日本で流通しているオレンジは2種類あります。国産がネーブルオレンジが主流で、バレンシアオレンジが輸入品が多い傾向にあります◎

【オレンジ100gを生で食べた場合の栄養価】

食品成分データベースより引用

オレンジの80%以上は水分でできているため、水分補給にもオススメのフルーツです◎ただ、オレンジだけで水分補給は、糖分の摂り過ぎになってしまうため要注意です。

また、オレンジには腸内環境を整えてくれる食物繊維をはじめ、免疫機能を向上させてくれるカリウムも豊富に含まれているため、まさに夏の暑さに対抗してくれるわんちゃんの身体にやさしいフルーツの代表とも言えるでしょう!

わんちゃんにオレンジをあげよう!1日の目安量

一般的なオレンジの重さは皮を含み200g前後、大きめサイズのオレンジで300g前後です。今回は200g前後の通常サイズのオレンジの重さで、目安量を算出しました。

【わんちゃんにあげて良いオレンジの量】
超小型犬(体重5kg未満):オレンジ1/3個
小型犬(体重10kg未満):オレンジ1個+1/2個
中型犬(体重25kg未満):オレンジ5個
大型犬(体重25kg以上):オレンジ8個

甘くて美味しいオレンジは、意外とカロリーが低めです!つまり、超小型犬と呼ばれる5kgほどのわんちゃんでも、1/3個をあげることができます。低カロリーなのは、わんちゃんだけでなく飼い主様も嬉しいですよね◎

ただ、あげすぎてわんちゃんが偏食にならないためにも、たまにあげる特別なデザートとして考えると良いでしょう。

オレンジをあげる時の4つの注意点

ここからは、わんちゃんにオレンジをあげるときに気を付けるべきポイントを4つご紹介します!わんちゃんにあげる前には、必ず確認してください◎

【注意点①】皮や種は必ず取り除く

皮や種を食べると消化不良を引き起こし、下痢になる可能性があります。

種は飲み込んでしまうと内臓を通るときに傷つけてしまう可能性があるだけではなく、腸など消化管で詰まる危険性もあります。またオレンジの皮には、残留農薬防腐剤が付着していることがあります。

安全にオレンジを楽しんでもらうためにも、必ず皮と種はすべて取り除き、わんちゃんの口に合うひと口サイズに切ってからあげてください。薄皮はあまりに分厚い場合のみ取り除いてあげましょう◎

【注意点②】腎臓病のわんちゃんはNG

オレンジはカリウムを多く含んでいるフルーツのひとつです。カリウムが豊富な食べ物を食べるとおしっこを沢山する傾向にあります。つまり、体内の熱をおしっこで排出しやすくなります!

しかし、おしっこを生成する役割の腎臓に病気やダメージがあると、オレンジに含まれているカリウムの成分をおしっこに変換することができずに、カリウムが異常に体内に蓄積してしまうことがあります。すると、違う病気を併発する可能性も…。

腎臓の薬を飲んでいる、もしくは腎臓にダメージを受けたことがあるわんちゃんや、元々多尿のわんちゃんは、カリウムの多いオレンジはあげないようにすると安心です。どうしてもあげたいという時は、かかりつけの獣医師さんへ事前に相談しましょう。

【注意点③】抗生剤を飲んでいるわんちゃんはNG

抗生剤を飲んでいるわんちゃんも、腎臓病のわんちゃんと同様にオレンジはNGです。抗生剤の一部は、オレンジと一緒に食べることで効果が半減することや、効果がなくなってしまうことがあります。反対に、薬が効きすぎてしまうなどの弊害が起こる可能性も高まります。

抗生物質は少し苦いものが多く、甘いオレンジなどで味を誤魔化してあげたい気持ちがわかるのですが、オレンジ以外のものにしましょう◎
【注意点④】アレルギーに注意
食べ物を食べている以上、アレルギー症状が起こる可能性は十分にあります。わんちゃんにはじめてオレンジをあげるときは、上記記載の目安量の半分以下、飼い主様の手のひらをみて、小指に乗るぐらいのサイズ感からあげてください◎

また、わんちゃんがオレンジを食べた後に、下記症状が出た場合はアレルギー症状の可能性が高いです。

●全身を痒がる(かゆがる)ような仕草
●嘔吐
●食欲不振
●ぐったりして元気がなくなる など…

このような症状が出たら、すぐ獣医師さんへ確認しましょう。

オレンジを使ったデザートレシピ!

オレンジを使った簡単にできるレシピをご紹介します。途中でお砂糖をプラスすれば、飼い主様も美味しく食べられますので、おそろいレシピとしてもオススメです◎

シャリシャリ食感!オレンジシャーベット

【材料(1回の食事分)】
・オレンジ(体重別に用意)
・水 (オレンジが被るぐらいの量)

【作り方】
①わんちゃんの体重に合わせた適量のオレンジと、オレンジに被る程度の水を用意する
②皮や種を取り除いたあと、すべてをフードプロセッサーに入れ、ジュースにする
③ザルでこして薄皮などを取り除く
④製氷機に入れて1~2時間凍らせて完成

オレンジシャーベットを作るときのポイント

作るときのコツとして、水は入れすぎないようにしましょう。少し少ないかな?ぐらいでもオレンジから水分が出るので十分です!また、オレンジが大好きすぎるわんちゃんは凍らせたまま丸のみにしてしまうと危ないので、フォークで崩してからあげましょう◎

フードプロセッサーがないご家庭や、粒粒した食感を残したい場合は、すり潰して種を取り除いてから製氷機に入れると良いでしょう!


今回は、わんちゃんにオレンジをあげる時の適量と注意点、すぐにできる簡単なオレンジのレシピなどをご紹介しました。

みずみずしくて甘くて美味しい、春から夏にかけて旬のオレンジは、持病がないわんちゃんであれば好まれやすいフルーツのひとつです!あげる量さえきちんと守れば、ビタミンCも豊富で水分補給にもぴったりの良いこと尽くしの食べものです!

注意点などもきちんと守って、おいしく安全にオレンジを楽しんでくださいね◎

●ライター:みき
動物看護師・ペット栄養管理士・ドッグトレーナー・トリマーの資格を保有
●編集:うしすけチーム

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