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わんちゃんが快適に感じる室温・湿度とは?快適度の見極め方もご紹介!

以前までわんちゃんを“番犬”として迎え入れている方もいましたが、最近ほとんどの飼い主様がわんちゃんを“家族”として認識しています。それに伴い、室内でわんちゃんと暮らすのが主流になってきました!

ここで気になるのが、わんちゃんが快適だと思う室温です。特にわんちゃんは全身が被毛で覆われているため、もしかしたら人とは室温の感じ方が違うのでは…?と1度でも気になった飼い主様はいるかと思います。今回はその疑問にお答えすべく、わんちゃんが快適だと感じる室温についてお話いたします。あわせて、わんちゃんが本当に快適だと思っているのか見極める方法もご紹介いたします!

わんちゃんと人とでは“適温”が異なる!

実は、わんちゃんにとっての適温と、人にとっての適温は異なります。それもそのはず、私たちはお洋服を着ているものの、わんちゃんのように全身を被毛で覆っているわけではないからです!

被毛は、皮膚を守るためだけではなく、身体の熱を保温する効果もあるため、基本的にわんちゃんは寒さに強く、暑さに弱い身体をしています。しかし、わんちゃんの個体差によってそれぞれの適温は異なります。人のように服を自由に着脱して体温調節をすることもできないため、飼い主様がきちんと様子を見て、適温を維持してあげることが大切です。

わんちゃんの被毛の種類を知ろう!

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適温の話をする前に…わんちゃんには大きく分けて2つの被毛の種類があることをご存知ですか?種類によって適温も異なってくるため、あなたのわんちゃんがどちらの被毛なのか、きちんと知っておきましょう◎

●ダブルコート
アンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)とで二重になっている被毛を、ダブルコートと言います。アンダーコートは、寒さから守る役割を、オーバーコートは外敵などから皮膚を守る役割を果たしています。基本的にダブルコートのわんちゃんは、暑さに弱く、寒さに強いと言われています

主な犬種として、ポメラニアン、ダックスフンド、柴犬、ラブラドールレトリバーなどが挙げられます。

●シングルコート
オーバーコートのみ、もしくはアンダーコートがほとんどない被毛を、シングルコートと言います。ダブルコートのわんちゃんに比べると、暑さに強く、寒さに弱いのが特徴です

主な犬種として、ヨークシャテリア、フレンチブルドッグ、ビーグルなどが挙げられます。

わんちゃんの適温を知ろう!

被毛の種類がわかったところで、それぞれのわんちゃんが快適だと感じる室温の目安をご紹介いたします。

●ダブルコートのわんちゃん
・夏:22~25℃
・冬:19~23℃
●シングルコートわんちゃん
・夏:23~26℃
・冬:20~25℃

エアコンの設定温度と室温は異なる?

室温の目安に合わせてエアコンの温度を設定しても、快適な室温に維持できないことがあります。夏場エアコンを26℃に設定したものの、「意外と涼しくならない…」と思ったことはありませんか?エアコン設定を低くしたとしても、わんちゃんが暑がっている場面を見かけることもあります。

そのため室温は、エアコンの設定温度をあまり過信せずに管理しましょう。私は、きちんと室温を管理するために温度計を活用していました!1,000円前後で購入できるものもありますので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

湿度にも気をつけよう

わんちゃんは、湿度が60%以上を越えると熱中症になりやすいと言われています。湿度が高い状態とは、空気中の水分量が多いということその環境下パンティングで水分を蒸発させようとしても、空気中に湿気があるためなかなかできず、熱を放出できなくなってしまうのです

熱中症対策のためにも、エアコンの除湿機能や、場合によっては除湿器を活用して、室内の湿気を軽減させましょう◎

快適でないときにわんちゃんが見せる行動を知ろう

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わんちゃんが快適に過ごせていないとき、以下の行動パターンが見られます。きちんと知ることで、わんちゃんの室温を見つけるキッカケになりますよ!

●冷たいフローリングで寝ている

普段マットレスでお昼寝をしているわんちゃんが、ひんやりと冷えたフローリングに身体全体をペターッとくっつけるように寝ているときがあります。この場合、わんちゃんは「ちょっと暑いな」と思っているかもしれません。

ひんやりとするマットレスの活用も考えながらも、エアコンの設定温度を少し下げてあげるなどして調節してあげましょう。

●ハアハアとパンティングが見られる

わんちゃんは肉球にしか汗をかかないため、舌の熱を蒸発させる行為であるパンティングによって体温調節をします。もしハアハアと呼吸しているようなら、よっぽど暑いと思っている証拠です。

エアコン等の設定温度を下げると同時に、お水を与える、身体を冷やすなどして、身体の熱を冷ましてあげましょう。

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●身体を小さく丸めている

わんちゃんは、寒いと感じたときに身体を丸くして暖をとろうとします。人も、寒いと身体全体を丸めて体温を逃さないようにしますよね。それと同じような心理行動であると言えるでしょう。

もし丸まっているわんちゃんを見かけたときは、エアコンもしくは暖房の設定温度を上げつつ、タオルブランケット等でわんちゃんをくるんであげましょう。

●いつもより元気がない…

普段は運動が大好きで動き回るわんちゃんがなかなか動こうとしないときは、丸まって寝ていると同様にできるだけ体温を維持しようとしているのかもしれません。そのままにしていると風邪を引いてしまう、もしくはすでに体調を崩している可能性があります…。

体調に異変を感じたときは、かかりつけの獣医師さんに相談することも視野に入れましょう。

温度調節は1℃ずつ

快適でない行動が見られたときは、一気に温度を変更するのではなく、1℃ずつ上げ下げしましょう。例えば、一気に温度を下げると部屋を冷やしすぎてしまいますし、電力も無駄に消費してしまいます。適温を知るためにも、さらにはお財布に優しくするためにも、少しずつ調節しましょう!

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今回は、わんちゃんの快適な室温や湿度についてお話いたしました。いかがでしたでしょうか?

時にはお留守番時もありますので、普段からわんちゃんの適温を見極められるよう、きちんと観察しましょう。また、被毛の種類によっても適温は異なるため、ぜひこちらの記事を参考に、わんちゃんの健康を守ってあげてくださいね◎

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