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Go AGGIES! 苦悩と決断【学校編#12】

2013年 息子が全日制高校を辞めるとき 真剣に「発達障害」「ADHD」「LD」と向き合いました 今から4年ほど前になります

日本でこれらの研究が始まったのはここ20年程のことらしく まだ国内での統計的数字が出されていないようでした 

最近のネットのニュースで「日本では発達障害についてクラスあたり6.5%の児童に症状がみられる」という記事を目にしました

一方欧米ではそれ以前から研究がすすんでいて 小学校 1クラス40人のうち 約4分の1の生徒(25%)に何らかの症状が見られるそうです

クラスにこういった生徒がいることは特別なことでなく 病気というよりは 個人の特徴としてとらえることが多いと書いてありました


オーストラリアの小学校での話です。

ある生徒が多動と注意欠陥の両方の特性をっていました

毎日薬を午後1時に飲まなければならないのですが つい飲むことを忘れてしまいます そこで クラスの友人が「午後の薬のんだ?」と確認してくれるそうです  この子は薬をちゃんと飲んでれば大丈夫とクラスの友達も理解してるということですね


息子は小学校4年生時に「情緒障害等学級」に入るため専門指導員の診断テストを受けました しかしその診断結果は見せてもらえませんでした 

その当時は

「母親としてのしつけができていない」

「親の愛情不足」

など言われ ますます誰にも相談できない状態になっていました 

私は保護者会や授業参観はできれば行きたくなかったし 息子も「見に来なくていい」といつも言ってました


その後 高校1年生時に 学校の保健師の先生に相談しました

そのときのお話は以下のようなことでした

「年齢とともに症状が落ち着いてきたり 改善することもありますから 長い目でみてじょうずに日常生活を過ごせる工夫を考えてみてください」

「上手くできないことをできるようにする努力よりも 今上手にできることを(長所を)さらに伸ばす努力をした方が 有効だと思います」

「薬の服用によって 授業中の多動を抑えることはできますが 薬の副作用もあります 例えばスポーツなどの活発な動作がなくなったり 食欲がなくなったり 眠れなくなったりする可能性があるということ」

「私の考えでは病院で正式な診断をつければ そういった薬を保険適用で手に入れることができるようになるだけだと思います 今息子さんにその診断が必要ですか?」


息子に診断や薬は必要ないと思いました


みなが同じタイミングで 同じ程度にものごとを進めることを「よし」とする日本の学校教育では 息子のような子どもには居場所がなくなってしまいます

「なまけもの」

「協調性がない」

「クラスの問題児」

でかたずけられてしまうのでなく

こういう特性の子どもが確実に何%かの割合でいるんだという知識があれば 親子で悩んだり 心ない言葉に傷ついたりすることも減ってくるでしょう

落ち着きがなく読み書きが極端に苦手でも 運動神経に優れていたり 音楽や 数学に突出した成果を現す生徒も多いと言われています

どこからどこまでがADHDでこれ以下は違いますよとはっきり診断をつけることは難しく

境界線上の子どもも含めたら 欧米並みの25%という割合も妥当かもしれません

私は今まで避けてきた息子の問題に正面から向き合うことができ きっぱり気持ちの整理をつけることができました そしてみんなと同じではない「息子のための道」を息子といっしょに探して行こうと決めました

とても晴れ晴れとした気持ちで全日制高校を辞めることができました

必要なのは特性に対する「正しい知識」と 親の「発想の転換」だと思いました


次回は

Go AGGIES! サッカーからゴルフへ【ゴルフ編#4】です

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このブログは私自身の「子育て回顧録」【学校編】

息子が「自分の道」を歩みはじめてからの【ゴルフ編】

これからの日本の文武両道を考える【教育編】の3部構成です(予定です)

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