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【1月:定期】地震の際の初動について

こんにちは。

なかなかnoteに手が付けられず、1月の定期記事がアップできておりませんでした。遅ればせながら本日、コラムの1月号をアップさせていただこうと思います。

年始最初の記事でも申し上げましたが、今年は元日に、能登半島での大地震が発生いたしました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害に合われた方々が1日でも早く、今後の生活の見通しが立つ状態になられることを願っております。

コラムの内容も、今回は地震を扱っております。

地震に対する対策は、大まかに分けて2つあると思っています。

一つは事前(もしくは事後)に備えることです。防災グッズの準備や、家財などの転倒防止を講じる事などはこちらにあたります。

もう一つは、発生直後の初動に関することです。いざ緊急地震速報が鳴り出したり、いざ揺れ始めたりしたり…まずそこでしっかり生き残って、避難生活を始めだすぐらいまでの間の事です。

今回のコラムは、後者側に焦点を当てています。どんなに事前に備えていても、まずは生き残らなければ話になりません。

スマホなどが普及したおかげで、今回の地震では、多くの一般の方々が撮影された画像や動画が残っています。これを見る限り、やはり震度6クラス以上の地震では、本震の最中はまず動くことができないようですね。

移動できたとしても、地面に這いながら、ほんの数メートル程度が限界でしょう。その限られた移動範囲の中で、いかに生き残るための行動ができるか、まずはそこです。

巷にはいろいろと、「こうしたらいい」「ああしたらいい」という情報があふれています。

もちろんどれも素敵なのです。でも問題なのは、果たしてそれは揺れている時に実行できることなのかどうか、そこだと思うのです。

昔から言われることですが「机の下に隠れる」、これを確実に行うことが、生き残る第一歩だと、改めて感じた次第です。正直言って、私は揺れている際にそれ以上のことができる自信はありません。

まずは生き残りましょう。たとえ家が倒壊したとしても、何かしら丈夫なものに隠れていれば、後の救助に望みを託せる可能性が残ります。

それでは、ご覧ください。

↓ テキストver.です!

子どもとの暮らし 令和6年1月号
地震の際の初動について

〇能登半島地震が発生しました

 みなさんご存じの通り、今年は元日に能登半島にて大地震が発生しました。犠牲になられた方のご冥福、及び被災者の方々が1日でも早く生活再建の目途が立つことを、心よりお祈りいたします。

 さて、下の表は気象庁のデータから令和4年~令和2年のものを纏めてみたものです。やはり、日本は地震の発生数自体が多いと言わざるをえません。

令和4年(及び令和3年・令和2年)における震度別地震発生状況

 また、過去に発生した、大震災と呼ばれる地震によってお亡くなりになった方々の、死因別のデータについても纏めてみました。

 今回の能登半島地震のデータはまだありませんが、報道を見る限、過去の地震と同様、建物倒壊や家具の転倒による窒息・圧死、その後に発生する火災、また津波による被害というものが複合して発生していることは間違いありません。

過去の大震災における死因別割合について

 当然、全ての被害パターンに応じた備えをしていることが一番です。でも、同時に全ての対策を行うのは容易ではないです。

 特に、津波に関するものは、地理的な問題が大きく影響するので、なかなか個人では抜本的な対策が取りづらかったりします。

 そこで今回は、津波以外の部分、「潰されない」「火災を起こさない」ための、初動部分についてお話ししたいと思います。

〇「潰されないために」

 緊急地震速報が流れた時、また揺れが始まった時は、真っ先に机などの頑丈なものに隠れましょう。重量物に潰されると、正直どうしようもありません。

 万一家が倒壊したとしても、自分が潰されさえしなければ、後の救助に望みをかけることができます。また、そもそも倒れてこないよう、地震対策用の突っ張り棒や固定金具を用いていれば、家具転倒の危険性をかなり下げることができます、ぜひ積極的に利用しましょう。

 次点として、隠れるものがない場合では、倒れてきそうなもの・落ちてきそうなものからなるべく離れましょう。屋内ではタンスや本棚、屋外ではコンクリ塀や電柱、軒先(※瓦の落下)などから、速やかに距離を取りましょう。

 震度6クラス以上の地震では、はっきり言ってほとんどその場から動くことができません。いきなり大きな本震が来た場合はどうしようもないですが、本震の前に、数秒間小さく揺れる場合もあります。この数秒を大事にし、出来る限りの行動を取っていただきたいと思います。

〇「火災を起こさないために」

 冬のストーブであったり、時間帯(ご飯どきなど)によっては、家の中で火気が使用されていることが多いかと思います。

 ただそれらの多くは、揺れを感知した場合、自動で消化する機能が付いています。

 地震の際の初動で、昔はよく「火を消せ!」と言われました。もちろん今でも重要ですが、それは当然、潰されなかった後での話になります。火気の確認は、揺れが収まってから行いましょう。

 阪神淡路大震災以降では、火災の原因が電気関係にあると言われるもの
が6割にも上ります。

 揺れを検知し、自動で通電を遮断する感震ブレーカーも存在しますが、あまり普及していないのが実情です。

 停電を伴うような大きな地震の際は、一度ブレーカーを意識的に切り、屋内を点検しましょう。

 復旧させる際は「もしかしたら電気火災が起こるかも」という事を頭に入れ、再通電からいっときの間は、よくよく住居内を見回るようにしていただきたいと思います。

 ご覧いただきありがとうございました!
次回も、お楽しみに!

文: 防災士/保育士/応急手当普及員
牛尾崇彦


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・・・おわり


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