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農事の記事「空と大地に挟まれて」を始めようと思います

こんばんは。

今日の福岡は、とっても暖かく過ごしやすい一日でした。

私の家の近くの桜はピークを過ぎ、花は散り始めています。でも逆に、新たな葉桜の新緑が、だんだんと目に飛び込んでくるようにもなりました。

〇農事のことを、ときどき発信してみようと思います

さて、いきなりではありますが…

この時期というと、私が住む地域では今年の田んぼ(稲作)の準備をし始める時期であったします。

田んぼをトラクターで耕し始めたり、土手の草を刈ったり、苗箱の準備をしたり・・・と、だいたい今の時期から忙しくなってきます。(その隙間時間に、たけのこを掘ったり、栗を拾ったりしています♪)

去年もちょいちょい、農事のことを記事にすることはありました。ただ、今年は可能な限り積極的に、稲作(&家庭菜園)のこともnoteにマメにアップできれば…と思っています。

(※とはいえ、軌道に乗るまでの当面は、私の備忘程度の内容になるかと思います。そのうちしっかりまとめてみたいです(^^;))

前々からやってみたいとは思っていたのですが、なかなか踏み出せずにおりました。そこで、ちょうど稲作の準備が始まるこの時期に、新たにスタートさせたいと思います。

普段、稲作や畑作に関わらない方も多いかと思います。気軽に読めて、「農家ってそんなことしてるのね!」と、読んで楽しめるものを作りたいなぁと思っています(^^)

そのうち、いま毎月発行しているコラムような形で、子どもにも分かりやすいものを作って、定期的に幼稚園や保育園に配りたいなぁ…なんて、そんなことを思ったりもしています。緩く応援していただけると、嬉しいです!

なお、今後この手の記事は、マガジン「空と大地に挟まれて」にまとめていくつもりです。

良かったら、ときどき見ていただけると、なお嬉しいです♪(^^)

〇第1回:草刈り・草取りをする理由

さて、よく農業の話題になると「草刈り」や「草取り」というワードをよく聞くかと思います。読んで字のごとくなのですが・・・そもそも、どうして草をやっつけないといけないのでしょうか。生やしっぱなしでは、何がダメなのでしょう。

細かいことを言い出すとキリがないのですが、主な理由としては、大きく下の3つだと私は考えています。

①     作物に必要な栄養が、雑草に横取りされるから
これは分かりやすいですね!(笑)

肥料もタダではありません(というか、むしろ高い…)。作物に行き届いてほしい肥料成分が雑草に横取りされては、お金が非常にもったいないですよね!

②     風通しが悪くなるなり、病気が発生しやすくなるから
これは、農業にある程度真剣に取り組まれた方でないと、分かりにくい感覚かもしれません。田んぼにしても畑にしても、「青空の下にあるのに、風通しが悪いってことなんてあるの?」と思われるかもしれませんが…それが、あるんです(笑)

農家は、作物と作物の間の隙間のことを「株間(かぶま)」と表現します。そして作物ごとに、「だいたい株間は、○○cm以上は開けておいたほうが良い」という指標があります。

もちろんこれにも複数の理由があるのですが、中でも病気、特に原因がカビ系(稲作だといもち病や、黒穂病…、畑作ではうどんこ病や、べと病…など)のものを防ぐという点が重要だったりします。

もちろん、これを守らないと絶対に失敗する…というわけではありません。気象条件などに恵まれた年では、何事もなく収穫を得られることもあるかもしれません。

でも、ちょっと条件が悪くなった際に一気に病気が流行ったり…またそれを抑え込むために薬剤を振る際、株間が狭いと作物全体にいきわたりにくくなり、結果的に大量に使わないといけなくなったり…そういう弊害や、悪循環に陥りやすくなるのです。

風通しの問題は、露地栽培(青空の下でやるもの)でさえ発生します。つまり、ハウス栽培のような、屋根や壁で囲まれた環境で行う農業では、より影響を受けやすかったりします。

本来、ある程度適正に保たれる必要がある株間が、雑草などにより狭くなってしまう事で、風通しが悪くなり、湿度過多を引き起こし、結果として病気が流行りやすい環境になったりします。

③     害虫の温床となり、虫害の原因となるから
これは、雑草自体が害虫の住処になっていたり、繁殖の拠点となっていたりするケースです。

稲作では特にカメムシ類が、畑作では蛾などの昆虫や、アブラムシ類が問題になることが多いです。

人間も虫も、家が安定すると暮らしやすいのは一緒のようです。雑草が多いと、風雨を避けることができ、鳥などの外敵からも身を隠せ、食事にも困らない…そんな理想的な環境が、雑草の中にはあるのです。

虫たちからすれば、家の近所においしい野菜が生っているとすれば…それは最高の環境なのでしょう(^^;)

…とはいえ、虫の全てが害虫というわけでもありません。アリやテントウムシ類は、アブラムシ類を好んで捕食したりしますし、虫同士の中にもいろんなバランスが存在します。

私の場合、稲作も畑作も自家消費がメインの兼業農家ですので、どうしようもないとき以外は、極力農薬を使わないようにしています。そういうスタンスで取り組んでいると、どうしてもこういったバランスという部分をうまく保ちながら行わないと、うまくいかないことが多いです。(※ダメな時は、派手に失敗します…苦笑)

農家はこんなことを考えながら、草と向き合っていたりします。

「草刈り」・「草取り」は、農家とは切っても切れない縁にあります。もしそんな農家さんを近くで見ることがあれば、こういう理由でやってるんだなぁ~って思いながら作業を見ると、農業の見え方がかわってくるかもしれませんよ♪(^^)

・・・おわり


※※※ ここからはお知らせ ※※※

いつもは、子どもにまつわる防災や応急手当、日頃気を付けたいことに関する記事を、月1(+臨時で不定期)で書いています!どれも、忙しいパパ・ママ向けの、サラッとライトな内容なので、ぜひ一緒に見ていってもらえると嬉しいです(^^)下に、過去の記事をマガジン形式で纏めましたので、ぜひご覧ください!


また、私の日々思っていることや、好きなことなど、私がどんなやつなのか、どんな考えをもっているやつなのかが分かりやすい記事については、下の【ただのつぶやき】シリーズが、わかりやすいかもしれません。少しでも「パパ防災士:牛尾崇彦」個人に興味を持たれた方は、覗いていただけると嬉しいです!

なお、最近はインスタでもコラムをアップしています!(こちらは、毎月のコラムが中心です)よかったら、こちらもどうぞ!

https://www.instagram.com/ushiotakahiko/

※※※ お知らせ終わり ※※※

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