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農園うしお(8月下旬特別号(狩猟免許試験受けてきました!))

はじめに

  暑さのピークはもう過ぎたかな…?なんて感じる今日この頃(私だけ?)の牛尾です!(^^)

 朝夕は少し落ち着いてきた一方で、日中は今までと変わらないぐらい気温が上がる感じの日が多くなってきた感じがします。寒暖差が大きくなってきたということでしょう。

 しんどい暑さもあと少し、頑張って乗り切りましょう!

 さて今回は、昨日の8/25(日)に、やっとこさ狩猟免許の試験を受けることができましたので、その話をしたいと思います。

狩猟免許試験を受けるまでの流れ

 まず最初に、試験を受験するまでの、下準備の所から始めます。

 狩猟免許の試験は、初めての方が受けようとすると、結構前準備が必要なタイプの試験かと思います。前回の狩猟ネタの記事でもご紹介しましたが、試験を受けるまでの流れをざっとまとめますと、こんな風になっています。

①:免許試験を受けるための申請
(※手数料、写真に加え、医師の診断書が必要)
 ↓
②:猟友会などが実施する事前講習会への参加
(※手数料・テキスト代が必要)
 ↓
③:①の試験本番(学科・実技)

 ①の申請の際、添付書類として医師の診断書が必要なので、あらかじめ病院で一度受診しておく必要があります。平日に時間を作らないといけないので…こういうのが勤め人には地味に面倒だったりします…(苦笑)

 狩猟試験用の診断書はちょっと特殊(まともにこれを診断しようとすると心療内科とか精神科じゃないと無理じゃないのかな…と感じるのですが、そういった病院の指定は無いんですよね…)で、そもそもこういう診断書の作成について、相手をしてくれない病院もあります。

福岡県の場合の、診断書の参考様式


 ところによっては「あ、うちはこういった診断はしてないんで、よそに行ってください!」と、あしらわれるケースもあります、ホントに(^^;)

 ちょっと田舎の、狩猟している人がいそうなエリアの町医者さんなんかだと「あ~、あれね!ウチおいで~!」と言ってくれたりします。ですので病院にいきなり行かずに、事前に電話で相談してから行くことを強くお勧めします

 加えて料金も病院でまちまちなので、うまく安い所を見つけるのも重要です。私は近所で、3000円ポッキリでしてくれるところを見つけました、よかった!(笑)

 ここまでクリアしたらいよいよ申請ですが、郵送受付が不可(※少なくとも福岡県ではそうでした)なので、直接役所の窓口(地域の農林事務所)に持っていく必要があります。上の診断書同様、平日に時間を作る必要があるので、この点も面倒ポイントの一つです(^^;)

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 ②は完全に任意のものなのですが、初めて狩猟試験を受ける方であれば、出ておいた方が良いものです。私も受けるまでは「別にこれに行かんでも、なんとか取れるんじゃないかな…?」と思っていましたが、今回一通り受験してみたところ、「やっぱ受けておいた方がよかった!」というものでした。

 狩猟の免許には「第一種銃猟(装薬銃+空気銃)」「第二種銃猟(空気銃)」「わな猟」「網猟」の4種類がありますが、前者2つの銃を使用するものについては、特に必要だと感じました。後者2つについても、近くにイロイロ教えてくれる猟友会の先輩がいる人とかでない限りは、ちゃんと受けておいた方が無難かと思います。

 …とこんな感じで、試験の事前準備をしつつ、③の試験本番を迎えました。

狩猟免許試験(当日)の流れ

〇午前:学科試験&適性検査

 内容としては、8時間程度(丸1日~2時間×4日程度)きちんと勉強すれば、かなり高得点で受かるレベルかな、と感じました。人によっては、勉強無しでも受かる人もいるかと思います。

 事前講習会に参加した際に、問題集の販売(任意購入)があるのですが、これを1~2周しておけば、ほぼ完璧かと思います。

 この問題集、(いいのか悪いのかは別にして)設問の直後に正答と解説が載っているので、ページをめくらずに正答と解説の確認ができます。試験直前に急いで頭に叩き込みたい人に、とっても優しい作りになっていました(笑)

 ちゃんと勉強していれば、90分のうち30分も経たずして回答は終われるかと思います。(シンプルな知識問題だけなので、考えたから分かる…とうものでもないです)1回か2回、ざっと見直しが終われば、早期退室も可能でした。

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 学科試験の部屋を退室した後は、適性検査(視力・聴力・運動機能)の検査の部屋に通されました。

 聴力は、普通の対人の会話が成り立つレベル、運動機能は手のグーパーや挙手、回転ができればOKなレベルなので、通常の生活に困難がないレベルであれば問題ないかと思います。

 要注意なのは視力で、目が悪い人はちゃんとメガネ・コンタクトを忘れないようにしておいてください。わなや網の場合は両眼で0.5以上、銃猟の場合は両眼で0.7&片眼0.3以上なので…普段メガネ・コンタクトをしている人がこれを忘れると、なかなかしんどいことになってしまいます(^^;)

 ここまで終われば、お昼一番(13時)まで自由時間になります。私はその間に昼食を早めに食べ、午後の試験に備えて勉強しながら待機してました。

 13時になると、午前中の試験の結果が発表され、合格者のみ午後の試験を受けることになります。今回、学科で落ちた人がいるのかいないのかの確認まではしませんでしたが…9割以上は受かっていたのではないでしょうか?

 個人的には、午前中の学科に関しては、少しでも勉強をしていれば受かる(※全く勉強しなかったら落ちる)…という感じかな、と思いました(^^;)

〇午後:技能試験(鳥獣の判別&わなの判別・架設)

 13時に学科の合格が貼りだされ、無事にパスしたことを確認したら、午後の技能試験が始まります。午後の技能試験は、鳥獣の判別に関する試験と、わなの架設に関する試験とが、それぞれ別室で行われます。

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 まず鳥獣の判別ですが…そもそもの所として、鳥も獣も、狩猟していいものといけないものとがいるわけです。ですので、この試験では、狩猟の対象となる/ならないを、きちんと判別できるかどうかが試されます。

 とはいえやり方はいたってシンプルです。試験官から動物のイラストが乗ったスライドを見せられますので、それに対し、狩猟の対象になる/ならないを答えればOKです。

 そのときに使われるスライドの絵は、テキストに載っている鳥獣の絵がそのまま使用されますので、事前に良く見て、頭に叩き込んでおくことが重要です。

 人によってベストな覚え方はあるかと思いますが、私はyoutubeの動画(5分~15分程度、どんどんスライドが流れ、直後に答えを教えてくれるやつ)を数周していたら、ストレスなく覚えられました。

 なお、狩猟の対象になるものについては、解答の際に鳥獣名を併せてこたえる必要があります。(※対象にならないものについては、鳥獣名は不要です)ですので、事前に暗記する時は、イラストと一緒に鳥獣の名称までをセットで覚えておく必要があります。

 私は先に紹介したyoutubeのスライドを見ながら、画面に向かって「ニホンジカ!」「ハクビシン!」「タイワンリス!」…なんてブツクサ言いながらやりました(笑)

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 わなの判別・架設の試験では、まず判別試験が行われました。

 判別試験では、目の前に実物のわながずらりと並べられ、使用できるものとできないものとを判別する試験になります。

 例えば、筒式イタチ捕獲器というわな(くくりわなの一種)では、ストッパーの有無で、使用の可否が変わったりしますので、そういった事を覚えたうえで臨む必要があります。


筒式イタチ捕獲器

 通常、なかなか実物のわなを目にする機会はありません。この点、事前講習会では実物を並べてくれているので、その際にしっかり見ておくのがよいと思います。(※一度実物をしっかり見てさえおけば、以降の勉強はテキストのイラストでも十分理解できます)

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 最後にわなの架設です。目の前にわなが置かれているので、それをセットし、動作させる試験です。

 私の場合はわな猟だったので、試験本番では小型の箱わなを用いました。

 実はここが一番の鬼門だったりします。なぜかというと、時間内に架設ができなければ、他の試験の得点に関わらず、一発アウトだからです。また、時間内に架設できても、スムーズに架設できなければ、結構な減点をくらいます。

 個人的には、事前講習会の意義の8割方は、この架設の練習にあると言ってもいいような気がしています。事前講習会できちんと練習していた人であれば、なんなくクリアできます。逆に、事前講習会に行かなかった&行ったけどきちんと練習しなかった人は、結構ミスってしまうんじゃないかと思います。

 試験部屋の近くに受験者控室があったのですが…待機していると、試験部屋から結構音が漏れてきます。この箱わなは、架設に失敗すると結構大きな音がガシャンと響きます。よくよく聞いていると、「この人はスムーズやね~」「今度の人、全然ダメやん!何回やり直しよるん??」というのがよくわかります(笑)

 私は無事、1発でスムーズに架設ができました!ひと安心!(と、自分では思っています!(笑))

※銃猟の人は、わなの架設の代わりに、銃器の取り扱いの試験となります。わな以上に、事前講習会できちんと勉強しておかないと、一発アウトになるみたいです。銃猟の試験を受けたい人は、必ず事前講習会に行っておきましょう!

この後の流れ

〇合否発表

 どうせ採点はすぐに終わっているんだから、試験当日に教えてくれればいいのになんて思いつつ…(笑)

 結果は8/30(金)以降、農林事務所の掲示板か、福岡県HPにて確認できるようです。

〇狩猟免状の受け取り

 狩猟免許の試験に合格すると、「狩猟免状」が交付されるのですが…申請が郵送不可だったのと同様、この狩猟免状も窓口に取りに行く必要があります。

 最近取った資格はほぼ全て、申請も合格通知(免許証・免状)も郵送OKなものばかりだったので…この点、いつか改善してほしいなぁと思います(^^;)

 こっちの受け取りは、9/17以降に行かないといけないみたいです。うまいこと、その日あたりに、そっち方面に配達の仕事があればついでに受け取れるのですが…どうなることやら(^^;)

〇保険への加入

 わな猟では、万一他人に損害を負わせてしまった場合に備えて、損害保険に入っておく必要があります。この後の市役所の手続きの際に、その加入を確認されることになるので、このタイミングで保険の手続きを進め、「保険証書」を準備します。

〇市役所での手続き

 「狩猟免状」と「保険証書」が準備できたら、市役所にて手続きを行います。ややこしいのですが、実際に鳥獣を捕獲するという行為は「狩猟免状」だけではできません。

 いわゆる狩猟(※趣味で行うものが狩猟です)については、「狩猟免状」を取得した後、猟を行う自治体で「狩猟者登録」をしてはじめて、狩猟ができるようになります。

 また、狩猟としてではなく、有害鳥獣駆除(農家が自分の田畑などを自主防衛したい場合など)としての捕獲を行いたい場合は、「狩猟者登録」ではなく「鳥獣捕獲許可」を受ける必要があります。

 私の場合は後者の「鳥獣捕獲許可」を受ける必要があるので、この手続きを市役所でする必要が出てきます。

〇わなの準備

 上記までが終われば、とりあえずスタートラインに立つことができます。

 使用するわなに関しては、市役所からのレンタル品もあるみたいなので、最初はそれからやってみようと思っています。

 その際、構造を把握してさえおけば…あとはうちの会社で勝手に増産できるので。鉄工所って、こういうとき便利ですね!(^^)笑

〇捕獲後の個体の搬入先の確認

 自分で解体ができればいいのですが、現時点では解体スキルが無いので…ゆくゆくは覚える予定ですが、最初は専門の解体屋さんにお願いする予定でいます。

 現時点で、こちらに引取に来てくれる業者を2社見つけてはいるものの、細かい所(営業時間や出張料、買取料など)を詰めていないので、このあたりも詰めないといけません。

 併せて、有害鳥獣駆除については市役所から報奨金が出るので、これの申請・受領方法なども詰めておく必要があります。


 猟友会が行う有害鳥獣駆除であれば、このあたりの手続きを猟友会が代行してくれたりもするようですが、私は猟友会を通さず、いち農業者としてやらないといけないので…このあたりをセルフでやる必要があります。

 この手の事はおそらく、一般の方だと非常に面倒に感じる作業が多く、「自分ではやりたくないなぁ…」と感じる人がほとんどではないかと思います。
 
 ですがこの点、私は元公務員と言う事もあって、この手の作業は得意なので…あまりストレスなく作業ができています(笑)

おわりに

 試験を受けたときの感触としては、ほぼ間違いなく受かっているだろう…と感じました。発表まであと少しありますので、その間に、その先の事で進められることは進めておこうと思っています。

 やっとこさここまで来たので、あと少し頑張って、イノシシハンターになりたいと思います!(^^)

・・・おわり

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