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極楽浄土の願いが込められた平等院鳳凰堂

平等院が建てられた宇治市は 昔から 景勝地として有名。 平安時代には たくさんの貴族の別荘がありました。

釈迦が入滅して2000年後に天災が増え 世の中が廃れると平安後期に多くの人たちに広がった末法思想。 

平等院は末法の初年とされた1052年に 藤原道長の別荘を 子の頼道が寺に改めたもの。 翌年 平等院の中心に阿字池に囲まれた阿弥陀堂を建設。

中堂の左右に翼廊が備わった阿弥陀堂は翼を広げたようなその姿から鳳凰堂と呼ばれるように。 鳳凰堂は 経典にある極楽浄土の宮殿をイメージした優美な景観。

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平等院は 世界遺産 古都京都の文化財の17構成遺産の一つです。

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京都市からJRか京阪電車で宇治駅へ。そこから 徒歩10~15分くらいで平等院に到着。

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到着したら まずは 鳳凰堂内部拝観券を買いに。私は 9時20分頃到着して 9時50分の回に入れました。

一度に20人しか拝観出来ないので 時間が遅くなると 待ち時間が長くなることも。 近くのお土産屋さんの人が 2時間待ちもあると言っていました。

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こちらの橋を渡って内部拝観に参加。内部撮影は出来ません。

内部中央に大きな阿弥陀如来像が安置されています。この阿弥陀如来像は 平安時代を代表する仏師定朝(じょうちょう)の作品であることが確実であり 定朝が作った現在唯一残されている仏像です。 

壁には 阿弥陀仏を讃える雲中供養菩薩像たちが舞っています。

また 堂内の壁や扉には 生前の行いや信仰で 臨終の際の阿弥陀如来の迎え方が9段階に分かれて描かれ、 当時の人たちの死生感を表現しています。

内部拝観のあとは ゆっくり 優雅な鳳凰堂を鑑賞。

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阿字池の中島に建つ美しい鳳凰堂。 

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庭園は浄土式の借景庭園で、史跡 名称に指定されてます

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10円硬貨のデザインは鳳凰堂。

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国宝に指定されている梵鐘。日本三名鐘の一つ。 こちらは複製で、実物は平等院ミュージアム[鳳翔館] にあります。


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浄土院


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不動堂


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源頼政の墓

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扇の芝の一部 (キレイに全景撮るのに失敗してしまった!)。源頼政が宇治川で平家の大群に追撃され 流れ矢に傷つき 時世の句を読んで 自害したと伝えられる場所。


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観音堂。鎌倉時代前期に創建当時の本堂跡に 再建された建造物。


境内散策のあとは 鳳翔館で平等院の宝物をたくさん鑑賞。個人的には壁にいっぱい空中菩薩たちが飛翔しているように展示されている部屋が好きでした (美術的な専門知識はないので あくまでも個人の好みです)。


平等院のあとは もう一つの世界遺産へ向かいます。橋を渡り対岸へ。

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橋の袂に こんな記念碑が。

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宇治市は源氏物語の宇治十帖の舞台。

ほどなくして もう一つの世界遺産に到着。

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宇治上神社。 背景の木々の景観も含め境内地、建物すべて古都京都の文化財として登録されてます。

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拝殿。 鎌倉時代前期に建立。 手前の砂で盛られた二つの小さな山は [清め砂] といいます。境内地お清めのためにまくお砂。

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宇治上神社境内にある桐原水(きりはらすい)。 宇治七名水で 唯一現存する最後の湧水。 神社にお参りする際に 手を清める 手水(ちょうず)として使用されます。

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本殿。 拝殿の裏にあります。平安後期に建てられた現存する日本最古の神社建築。

宇治上神社は平等院を鎮護する神社。 平等院と比べると 訪れる人は少ないですが ここも日本の歴史には重要な所。 平等院へ行くときは ぜひ 宇治上神社もオススメ。



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