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音楽劇『海王星』

2022.01.27

日本特殊陶業市民会館
フォレストホール

もうちょっと結婚を決めるのが遅かったら
もうちょっと早く帰って来れたら
もうちょっと早く決断できてたら

もうちょっとなことが重なった悲しい結末。

登場人物それぞれの行いの根源にある気持ちは、とってもピュア。潔いくらいピュア。

死んだ(と思っていた)者が蘇ったと、宴をひらいているところはラザロの復活や放蕩息子の例え話を思い起こさせたし、船が難破した際に聖書を思い出したけどあれはダメだったと父がいうところ、神や運命を否定する那美に対して十字を切る様子だとか、ところどころキリスト教のエッセンスが散りばめられていた。

この出来事は神の気まぐれな悪戯なのか。それとも人間の欲ゆえの結果なのか。

私としては、後者だと思う(そもそも作品での神という像と私の思うものとのズレがあるからなんとも言えないけど)。この作品での神は、ストーリーテラーの役割や音楽により操って支配してる感じなのかなぁ〜と思った。

神がいるならなんでこんなことが起きるの?っていう不情さを叫んだり、自分がそうしたいから、そう願うからと、起こしたことが願い通りにうまくいかなかったり。人間だなぁ〜って、思った。生きるのに不器用で、何かを求めずにはいられない。なんだか憎めない。

大千穐楽おめでとうございました🎊

くるみちゃん、可愛かった🥺💓

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