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夢日記514 ~ 臆病な虫 ~

 教室に行って授業を始めようとしたら、教卓の目の前の生徒が黒板を指さして何か言った。聞き取れなかったので「何て?」と聞き返すと、その生徒は再び黒板を指さして「臆病な虫がいる」と言った。私は、黒板に虫でもついているのかと思って、よく見てみた。黒板にはナメクジのような形のシミがあっただけで、虫はどこにもいなかった。

 虫がいないことを確認したあと、私は「臆病な虫? まぁ臆病どうし、がんばりましょうや」とテキトーなことを口にした。当然、生徒たちは私が発したことばの意味がわからず、少し変な空気になった。

                             < 完 >

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