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4年経った”コロナ×不登校”をいったんまとめてみた #2コロナ前から「隠れ不登校」だった?

ついに2023年度が終わり、2024年度が始まりました。
2020年に世の中を大きく変えたコロナ禍から4年が経ち、不登校を取り巻く学びの環境も大きく変わりました。

コロナ禍から4年経った今、子どもたちの「学校へ行くこと」への気持ちや身体がどう変わったのか?
不登校相談の中でカウンセラーが聞いた「不登校の親からの生の声」と、感じたことを書き留めておきたいと思います。

#1 コロナ休校明け「学校へ行きたくない」
#2 コロナ前から「隠れ不登校」だった?  ←今回
#3 コロナ後遺症?「だるい」「思い出せない」

「隠れ不登校」って?

コロナ禍を境に学校に行けなくなった子どもたち、コロナ禍前はどういう思いで学校に行っていたのでしょうか。

なんともない顔で学校に登校しているので親や先生は気づきませんが、学校をつらいと思っている子どもがとても多くなってることが、コロナ禍前2019年4月の調査結果に出ていました。

全中学生の10人に1人が「隠れ不登校」
中学校に行っているもののなじめていない「不登校傾向」の子どもたちは、
推定33万人と多くなってきているとのことでした。

ちなみに「不登校」の中学生は推定10万人でした。

なんと、
2023年10月の文部科学省の調査では、「不登校」は小中学校で約30万人、中学校で約20万人(コロナ禍前より10万人増)に増加しました。

もう隠しきれなくなって、自分をごまかしきれなくなって、不登校になったのだと思います。


学校や教室という空間

では、どんな環境のもとでどんな気持ちを抑えていたのでしょうか

不登校相談でよく聞く「子どもたちが感じている教室」ってこんな空間だそうです。

 クラスの中での自分の立ち位置を常に考えて
 教室の中の騒がしい空気は我慢して
 SNSが絡んだ複雑な友達関係には敏感に 

学校や教室は、親の世代よりもずっとずっとヒリヒリしている空間で
大人が想像する以上にストレスの高い場所になってきています。

学校に行くのがしんどい…
子どもたちがそんな気持ちになるのも、わがままや甘えではなく、社会の流れという要因もあると思います。

・・・2023年、不登校相談で聞いた #3 コロナ後遺症?「だるい」「思い出せない」に続く
  













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