USCPA本番試験受験時のコツ(MC問題編)

こんにちは、manaです。
これまでは主にUSCPAの勉強法についての記事を執筆してきました。

今回は、実際に本番試験を受ける時の注意事項・コツを紹介します。

せっかく効率よく勉強してたくさんの知識をインプットしていても、本番で実力を100%発揮できなければ意味がありません
自身の力を全力でアウトプットするための試験本番のコツを今から述べていきます。

本記事はMC問題についてです。
TBS問題・WC問題については下記の記事をご参照ください。



時間厳守

私は予備校が推奨している時間を厳守し、テストレット単位で±3分以上はみ出ないようにしていました。
各予備校の推奨時間配分については、どこさんに綺麗にまとめてくださっています。

人によっては問題の分量や難易度に応じてMC問題で多くの時間を取る人もいるようですが、ここで時間をかけすぎるとTBS問題を解く時間がなくなってしまいます
また、WC問題も文字数を多く書くことが非常に重要なってくるので時間を残しておきましょう。

なぜここまでしてTBS問題に時間を残しておかなければならないかというと、TBS問題は1問あたりの配点が大きい(MC問題は相対的に1問あたりの配点が低い)からです。
USCPA試験は素点ではなくscaled scoreによって採点されます。難易度が考慮された換算点です。
scaled scoreでは問題の難易度に応じて配点が変わるのですが、平均を取ると下記のようになります。
(REGの場合を例に取っています。)

MC問題:0.69点/問
 (MC問題は配点50点で72問のため、50点÷72問=0.69点/問と計算)
TBS問題:1.04点/問
 (TBS問題は配点50点で大問8台のため6.25点/1大問(BEC以外)。
  大問1つにつき小問6問程度あるので、6.25点÷6問=1.04点/1小問)。
TBS問題の配点はMC問題の1.5倍(1.04点÷0.69点)

イフリートによる試算
(本来は99点満点だがここでは簡略的に100点満点として計算)

上記のように、(あくまでも平均値ですが、)TBS問題の配点はMC問題の1.5倍です。
MC問題に深くこだわりすぎてTBS問題に時間がなくなるのは勿体なすぎます。
時間配分には留意しましょう。

一方で、MC問題が早く終わったからといってすぐにTBS問題に行くのも微妙です。
やはり本番試験はよくできていて、時間がかかりすぎる問題もそこまで多くは出題されません。
MC問題が早く終わったとしてもよく見直し、特に簡単な問題でつまらないミスをしていないかどうかを確認しましょう。

必ず見直しを実施

問題を一通り解き終わったら絶対に問題を見直す時間を作りましょう

ここは少し前提から話したいのですが、USCPA試験のような選択肢問題主体の試験では、時間がなくて全部解けない場合、一部の問題は完璧にできないと思います。
各問題への力の入れ具合は下記のように分類されると思います。

①問題文や選択肢を全部読まない
②問題文や選択肢を全部読むけど、比較的テキトーに解く
③問題文や選択肢を全部読むけど、自分として納得できる回答を答える
④自分として納得できる回答を答えた上で、ミスがないかを見直す

の4段階くらいあると思っています。
①→②→③→④と数が大きくなるに従って力を入れることとなります。
もちろん④が一番正解する確率が高いので、全部④まで持っていきたいですよね。
しかし、USCPA試験は結構時間がないので、全ての問題を④まで持っていくのは難しいです。
なので、一部の問題は①〜③までしか力を入れられないのですが、どの程度力を入れるか、が論点となります。

私の場合は、常に全て問題を④まで持っていくようにし、無理な場合は③まで持っていくようにしました。

④までいける場合は、MC問題に48分使うとしたら、36分で解いて、残り12分くらいでミスがないかを見直すくらいのイメージでやりました。
ただし、そこまでうまくいかない人もいるかと思います。その場合は、見直す時間がなくても全ての問題で自分の納得できる回答を出せるようにしました。

一番やってはいけないのは、この力の入れ具合が問題間でチグハグになってしまうことです。
ある問題は見直しまでやった(④)のに、ある問題は納得できる答えを書ききれなかった(②)という場合や、
ある問題は納得できる答えまで書いた(③)が、時間がなくなって最後の方の問題は選択肢を全部読み終えられなかった(①)のような場合です。
これはいけません。

難易度が高くて解けない、知識不足で解けない、というのはある程度はしょうがないですが、こういう時間配分の戦略的ミスは悔やまれます。
すべての問題を平等に完成度を高められるよう、時間を配分しましょう。

予備校問題集の解説をイメージ

これはどれが正解か迷った場合のコツなのですが、
「自分が今解いているMC問題がもし予備校の問題集に掲載されていたら、どんな解説が付されているだろうか?」ということを想像しながら問題を解くことはかなり有効です。

例えば、選択肢AとBで迷った時、その問題が予備校テキストに掲載されていたとした、
選択肢Aが正解だったとしたら、どんな解説が書いてありそうか、
選択肢Bが正解だったとしたら、どんな解説が書いてありそうか、
を想像します。
そして、最も想像できそうな選択肢を選びます。

試験問題はあくまでも人間が作っていますし、変な問題を出すと方々から叩かれてしまいますので、ある程度納得感のある問題、民度の高い問題が出題されます。
そうなると、予備校としてもそれなりの解説を書けそうな問題となります。
また、副次的な効果としてこの解説をイメージする行為を行うことで、問題で問われている論点がふと見えてきたりもします。

これは私が大学受験の時から使っているコツで、かなり有用です。

バイアスをかけずに全部選択肢を精査

これはよく言われることですが、
選択肢を読んでいると、選択肢Aが正解だ、と確信するとB,C,Dは流し読みになってしまいがちです。
B,Cが正解だと確信した場合も同様です。Dが正解だと思う場合のみ全ての選択肢をちゃんと読むと思います。

しかし、知識不足・理解不足や読み違いなどで自分の正解だと思ったものが実は違うものがあるし、
特にAUDでは、「正しい選択肢」ではなく「最も正しい選択肢」が試験場の
正解となる問題が多い
です。
選択肢はバイアスを持たずに最後まで読みましょう。

まとめ

以上が、私が心がけていた本番試験のMC問題を解くときのコツです。
どんなに勉強して知識が豊富でも本番でミスったら台無しです。
本記事を参考に本番試験に臨み、確りと実力を発揮しましょう。

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