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USCPA短期合格のコツ〜削るべき勉強法

こんにちは、manaです。

過去記事で、USCPA合格に向けた私の勉強方法をご紹介しました。

お気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、
この中にはTBS問題・模擬試験は含まれていません。
私はUSCPAの勉強の中で、効率化のためTBS問題・模擬試験をやりませんでした。
なぜ私はTBS問題・模擬試験をやらなかったのか、そしてそれは本当に勉強法として問題なかったのか。それを解説していきたいと思います。

なお、私のプロフィールは下記の通りです。

2022/10/26にA校に入校して勉強を開始し、約半年で合格しました。
合計の勉強時間は約500時間です。


そもそも資格試験の勉強とは

そもそも資格試験における勉強とは、資格試験本番で高い得点を取るための準備行為です。
では、準備行為とは何を指すのか、もう少し分解すると、下記の二つに分かれると思います。

・インプット:本番に必要なスキル・知識・思考の理解
・アウトプットの練習:インプットしたものを確りと本番で発揮(アウトプット)するための練習

まず、当たり前ですがUSCPAに合格するためには、会計・監査・IT・ファイナンスなどなどの知識を習得しなければなりません。これがインプットです。

しかし、インプットだけしていても試験に合格できるかというとそうではありません。
試験本番でどのような戦略で解いたら良いのか、時間配分をどうしたら良いのか、それらがわかっていないと自らの実力・知識を遺憾無く発揮することはできません。
従って、試験本番で実力を発揮するための準備(アウトプットの練習)も並行してやらなければなりません。

USCPAの勉強の場合は

上記の考え方は資格試験全般に言える一般論です。
では、USCPAの資格試験に関しては、インプット・アウトプットの練習とはそれぞれ何になるでしょうか。

私は勉強を進めるにつれて、下記のような勉強法が適していると考えました。

・インプット:テキストの精読、MC問題
・アウトプットの練習:本番の試験

過去記事でも紹介した通り、MC問題を解きつつ、テキストを精読する。
これが4科目全てにおいて適切なインプット方法です。
テキスト+MC問題でUSCPA試験の範囲は必要十分に網羅されています。

そして、アウトプットの練習は、本番試験そのものです。

TBSや模擬試験は上記のどちらにも該当しないと思っています。
それぞれについてこれから説明します。

短期合格のコツ①:TBS問題は勉強しない!

TBS問題は確かに本番試験で出題されます。しかも、FAR/REG/AUDにおいては50%、BECにおいては35%と配点もかなり高いです。

ただし、TBS問題が出題されている理由は、AICPAが受験生の会計・監査の知識を測定するために適した方法だと考えているためです。
あくまでも、TBS問題は受験生の実力の評価方法にすぎないのです。
自身が経理担当者や監査人になった場合に実際に直面するであろう状況を模して受験生の考え方・理解を問うものなので、TBS問題は試験形式としては優れていると思います。

では、受験生はその試験に向けたインプットを本番と同じ形式でやる必要はありますでしょうか。答えはNoです。
インプットの形式を本番と同じ形式に揃える義理はありません。
TBS問題がインプットの形式としても優れているのであれば良いのですが、TBS問題は単純に解くのに多くの時間を要するため、インプットには適していないと思います。
具体的には、

・大量の資料を読む時間がかかる
・煩雑な計算をする時間がかかる

というデメリットがTBS問題にはあります。
大量の資料の解読、複雑な計算に高度なスキルが必要なのであればそれに適した練習・勉強が必要でしょうが、そうではないはずです。
最低限の英語力があれば資料は読めるはずだし、計算も四則演算しか要求されていないはずです。
多くの時間を要するTBS問題を解くのははインプットとしては優れていないのです。

短期合格のコツ②:模擬試験を受けない!

上記では、勉強の中でも「インプット」に焦点を当てて、TBS問題は実は必要ないということを述べました。

今度は、「アウトプットの練習」の方に焦点を当てます。
「アウトプットの練習」とは、本番試験で出題される内容を把握(→本番までの勉強に活用)することです。

具体的には、

・時間配分を決める
・解き方を練習する(自分に合った解き方を探る)

がこの勉強の対象になります。

でも、これよくよく考えると、全部本番試験で代替できますよね。
さらに、副次的な効果として、本番試験を受けると

・苦手分野を知ることができる
 →スコアレポートが出るので、自分の苦手分野を把握できる

・採点基準をなんとなく知ることができる
 →スコアレポートでこれくらいの感触でこれくらいの点数をくれるんだ、
  ということが分かる

これだけメリットがあるので、試験はなるべく早く受けておいた方が良いです。

懸念点があるとしたら、お金と移動時間です。
最近は円安の影響もあって1科目受けるだけで約10万円かかるので躊躇してしまうかもしれません。
ただ、(USCPAを学習している理由によりますが、)資格取得後の転職や昇格でその程度のお金はすぐに取り返せるのではないでしょうか。

もう一つは移動時間。これは確かにどうしようもないかもしれません。
現在日本で受験できるのは東京と大阪だけですし、仕事やご家庭の事情などによりわざわざ受験しに行くのがハードル高いことはあるかと思います。
移動時間がネックになる場合のみ模擬試験で代替するようにしましょう。

まとめ

以上が、短期合格のコツの主たるもの「TBS問題は勉強しない」「模擬試験は受けない」です。
予備校の推奨している勉強法とは異なるので多少拒否感を覚えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
短期合格を果たした私の勉強法としてぜひ参考にしてみてください。

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