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あれ?どした?・・・働けない

 先日、無事有休を消化し終え、退職しました。
 そしてその翌日から、新しい職場で働くこととなりました。

 初出勤以前に、2回ほど会社にお邪魔していて(そういうシステムらしい)、各所に挨拶と、わたしの教育係になる女性とも挨拶を済ませていました。なにかあったらいつでも連絡してねってことでLineの交換もさせていただいていました。なので初日も緊張せずに業務に入っていけました。
 職種はレストランサービス業の裏方なのですが、昔レストランの仕事をしていたので業務理解もしやすかったし、なにより現場のみなさんがほんとうに明るく気さくで良いのです。
 なんてラッキーなんだろう!こんな良い環境で働けるなんて。転職決めて良かったー!と思っていました。

 違和感は朝の通勤バスの中でした。
心臓が異様にどきどきする。背中にまで鼓動が響くくらいで、呼吸もうまくできない。

 最寄りのバス停で降りて会社に向かっている間に落ち着くかなと思ったけれどちっとも治まらず、制服に着替えて出勤カードを打刻したものの目の前がぼうっと暗くなって立っていられないのです。
 ぞくぞくと出社してくる人たちの邪魔にならないように、部屋の隅っこで壁にもたれ症状が変わるのをひたすらに待ちました。幸い直属の上司はすぐ隣の事務所にいるのでいざとなったら報告して帰らせてもらおう。そう思うと少し気分が楽になりました。
 結局、1時間ほどそこで体調が整うのを待って上司に報告し帰らせてもらいました。

 帰りはバスに乗るのが不安だったので雨が降っていましたが歩いて帰宅しました。歩きながら焦っていました。収入的にもベストだし労働環境はかなりいい。なのに身体がついてこない。前職に比べたら体力的にも精神的にもかなり楽なはずなのに働ける自信がないのです。

「どうしよう。どうしよう。どうしよう。」

 途中寒くなったのでふらりと立ち寄ったカフェで夫にLINEをしました。
「仕事中に倒れて大怪我しなかっただけいいよ。ゆっくり帰りなよ」と返信がきて、その言葉に少しホッとしました。とはいえ、明日からのことを考えたら頭がいっぱいになってどう処理したらいいのかわからない。
 まだはじまったばかりだけど辞める?無理してでも続けてみる?
 鞄からノートを取り出して、不安なこと、これからどういった選択肢がわたしにはあるのか、やりたいこと、やりたくないこと、それぞれの選択肢に対するメリットデメリット、などなどを書きだしました。一旦書き終えたらまた歩き、思いついたらまた書くを繰り返して家路に着きました。
 しばらくノートは閉じて、夕飯の買い物に行き料理をし夫が帰るまで図書館から借りてきていた本を読んで過ごしました。ちなみに読んだのはよしもとばななさんの『Q 健康って?』という本です。癌患者のるなちゃんが自身の壮絶な体験記を綴っている章でした。
 夫が帰宅してから夕食を終えお風呂に入り、改めてあのノートを開きました。

 客観的にそれらを読んで、今のわたしは勤めるということが無理なのだということが分かりました。
 夫にもノートを見せて説明をしました。しばらく考えたあとわたしにとってのベストな暮らし方働き方を見つけていこうと言いました。きっと夫にもわたしに対してなにか思うところや言いたいことはあったのだと思うけれども、そのことは口にせずにいてくれました。

 今まであまりにもタフに仕事をし過ぎていたのだという自覚はあります。特に身体にはたくさんの負担をかけてきました。毎日限界まで知力と体力を使い、食事もただ体力を戻すために食べ睡眠時間はずっと5時間で休みの日は身体が起きずほぼ寝て過ごす日々。常に筋肉痛。限界は5年できてしまい今に至ります。
ここからの人生は生活を軸に生きていくことがわたしには求められていることなのかもしれません。頑張らない、というのはわたしには難しく(頑張らないをやると頭を使い過ぎて逆に疲れてしまう)それならやりたいことをどんどんやっていこうと思います。

まずはやりたいことを見つけることから始めます。



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