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140字小説「花瓶を持ったミイラ」

美しい花瓶が売られている
店主曰く
この花瓶はバラしか挿せず
バラ以外を挿すと枯れるという

女はこの美しい花瓶を購入した

女は自室に飾った花からバラを花瓶に挿し直す
バラは問題なく飾れた

女は好奇心に負け別の花も花瓶に挿してみる

その花は枯れ
バラだけが花瓶に残った

女は花瓶の中が気になり

指を入れた

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