出生率と「少子化対策」の落とし穴——東京都知事選への示唆
出生率でまた騒ぎになっているけど、「少子化対策」という問題の立て方が誤りだし、出生率は社会状況や(少子化対策以外の)政策の効果を測る代理指標にはなり得ても、政策目標としたり少子化対策の効果測定の指標としたりすることは誤り。
日本の将来のために子を作ろうという人・カップルも老後の面倒を見てもらうために子を作ろうという人・カップルも少数派(社人研の調査で2割前後=複数回答)。子を作る理由は人生観・生活観に関わること。「少子化対策」で出生数・率を操作・誘導するようなことではない。