マガジンのカバー画像

経済・税財政・社会保障

30
経済、税財政、社会保障に係る制度、政策などに関係する考察をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

世代間対立扇動と「問題」としての中年男性(40,50代)

40代、50代あたりの特に男性が、高齢者や彼らの介護(ケア)を揶揄し、軽視し、世代間対立を煽…

6

アテンションエコノミー、陰謀論、ミソジニー/バックラッシュ、排外主義、分断・対立…

どの問題も発信することで加害側を変えられるとは毛頭思っていないし、急に何かを変えられると…

Masanobu Usami
1か月前
26

「男性稼ぎ主モデル」と「日本型福祉社会」に最適化した制度と「○○万円の壁」問題

戦後日本の法制度は産業構造の変化、高度経済成長という条件があった下で、法制度(労働、税、…

Masanobu Usami
4週間前
8

未婚の高齢単独世帯が急増するという推計から考える都市とケア(6月12日追記)

社人研の『日本の世帯数の将来推計(全国推計)』(令和6(2024)年推計)。未婚で近親者のいない高…

Masanobu Usami
6か月前
5

極右ポピュリズム政党化しつつある自民党―—「誰が総裁になっても」感

岸田政権3年というのがピンとこないが、悪い方向への実績を数え上げてみるとなるほど3年か、と…

Masanobu Usami
4か月前
7

「核」と「原子力」——潜在的核保有への欲望とナショナリズム

8月6日と9日は改めて”Atoms for Peace”、「夢の原子力」の欺瞞を直視すべき日。「原子力の平…

Masanobu Usami
4か月前
7

「NPOに公金を使うのはムダ」のウソ、根本的無知、予算デマ(付・キッズドア叩きについて)

「NPOに公金を使うのはムダ」は何がわかっていないのか 全く理解していない。NPO(非営利団体)は行政の下請けではない。政治・行政にその意識は残るが、行政が捉えられないニーズ、柔軟・迅速に応えられないニーズに応えるもの。ネオリベ的なアウトソーシングの発想は古い。そして、補助金等は巨額には程遠い。予算の中身を見ない、無知なデマが一人歩き。 「利権のために新たな問題を作る、弱者を生む」も連中の常套句。政治・行政に届いていなかった声、ニーズはいくらでもある。マクロ、ミクロ両面

女性版骨太の方針(女性活躍・男女共同参画の重点方針 2024)の注目点

昨日決定の「女性版骨太の方針」(女性活躍・男女共同参画の重点方針 2024)。相変わらず、ネ…

Masanobu Usami
6か月前
5

結婚観の変化と少子化対策の誤謬

日本の文脈では、結婚しない・できないことが少子化の要因として大きい。だから「婚活支援」「…

Masanobu Usami
6か月前
23

出生率と「少子化対策」の落とし穴——東京都知事選への示唆

出生率でまた騒ぎになっているけど、「少子化対策」という問題の立て方が誤りだし、出生率は社…

Masanobu Usami
6か月前
7

「ケアする都庁」へ、蓮舫さんへの期待

はじめに 情勢調査の評論家やってる場合じゃないよ。構図は単純で #蓮舫 さんの票を増やすし…

Masanobu Usami
6か月前
23

ケアニーズを満たせない社会に向かわないために

現在、家族ケアラーへの現金給付と言うと「日本型福祉社会」論的で新自由主義+性別役割分業と…

Masanobu Usami
9か月前
11

エネルギー政策論議に中国の影???――原発推進、再エネ叩きの罠(6月4日追記=内閣…

これね、資料のチェックということ。余計な誤解を招かないために、もっと言えばバカが騒がない…

Masanobu Usami
9か月前
7

「裏金」反映後の政治資金収支報告書は特別監査すべき

国会議員関係政治団体に義務付けられている政治資金監査では、支出の妥当性の判断は行わないし、領収証やそれに代わる書類がなくてもその旨が監査報告書に記載されるのみ。また、残高・繰越額の確認もないし、そもそも収入は監査対象外。かつ収支報告書の訂正について監査は推奨されるが義務ではない。 だから、裏金が不記載だった収支報告書を訂正したと言っても、その訂正が妥当なものであるか、本当に適正に使われたのか、雑所得に当たらないのかは、政治資金に係る制度上はチェックされない。税務署が目を付け