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初めてのベトナム ホイアンとダナン編

タイとベトナムの夫婦2人旅。前回のタイ・バンコク思い出巡りからの続き、ベトナム編です。

土地勘や相場観が頭に入っているバンコクとは違い、ベトナムは初めて。なのに、ロクにリサーチもしないまま来てしまった。スマホがあるし、ネットつながるし、という思いがどこかにある。

これが15年とか20年とか前だったら、周遊する街の分だけ、『地球の歩き方』を持ってきていたんだよなあ。旅行前に、地球の歩き方を読み込む時間っていうのも、今思えば贅沢な時間だった気がする。楽しみも期待も消化前の満タンな時間なわけだから。

タイのバンコクから
ベトナムのダナンへ

ダナンの空港に着いて、まず紙幣の両替から始める。両替所のスタッフが、「これがジャパニーズ新紙幣か」と関心しながらお札を眺めていた。
同時にこちらは初めてみるベトナム・ドンに戸惑っていた。海外のお札って印刷されている人がみんな一緒だし、ややこしい。そして、ベトナムドンの「0」の多さよ。頭が混乱しそうで大丈夫かしら、と不安になる。

実際にはお店のプライス表記は、たとえば50000ドンなら、「50K」とか「50.000」とか「0」3桁をわけて表記してくれているから、それほど混乱しなかったのだけれども。
ちなみに、現在のレートで円換算するには、1000で割って6を掛けるくらい。50000ドンなら300円くらいでしょうか。
350mlのビールの相場がだいたいそれくらいでしたね。


空港からタクシーでホイアンのホテルに向かう。ここでぼったくられないように、気を引き締めていかないと!

空港で荷物が出てくるのを待つ間にググっておいた情報によると、ダナンの空港からホイアンまでは、350000ドン程度。しかし、タクシー乗り場で言われた金額は、700000ドン。先ほど調べた金額の倍である。

さっき調べたのは1人あたりの金額とか???それでも、一応値切ってみる。600000ドンで交渉するも、それじゃー安すぎるとごねられ、650000ドンで着地をする。万が一、1人あたり350000ドンという相場であれば、不当に値切ると失礼だし…なんて会話を夫とした。

タクシーに乗ってから、Grabのアプリで料金を調べてみると、300000程度。
まんまとぼったくられているのであった。調べも足りなければ、交渉も下手くそ。ベトナム初心者です、はい。

ぼったくられてはしまったものの、そのタクシー運転手、非常に安全運転で真面目な性格のようであった。道中に見たところ、バンコクにも増して、ダナンの道路は、激しい運転者が多い印象だった。


実際その印象は当たっていた。
特にスクーターの強気といったら!彼らは自分が決めた軌道は絶対にゆずらない。お互いにふんわりと外側に逸れれば、余裕をもってすれ違えるのでは?と思うのだけれども、とにかく一度決めた軌道を崩さない。

彼らは相手が車だろうが、自転車だろうが、人であろうが、まっすぐの軌道を譲らないものだから、すっれすれでよくスクーターとすれ違ったものである。
ある意味、ベトナムの方々は、めちゃくちゃ運転がうまいんでしょうけれど。接触事故もそれなりに多いようですね。

細い道でも、スピードはゆるめない


さて、ホテルに無事についてチェックイン。そこで、ちょっと語るべきことが起きた。

チェックインを担当した女性から、この私が肌を褒められスキンケアの秘訣をきかれたのである。お世辞かもしれない、他に褒めるところがなかったのかもしれない。だとしてもです。そこに、そのセリフがあったという事実が重要なのであります!

嬉々として私は、答えました。
「洗顔がとっても大事です。そして、保湿にココナッツオイルを使うこと」

おいおい、ともう1人の私がすかさずつっこむのであった。
あなたの愛用品は、ちふれの化粧水とニベアじゃないんかい、と。
そう、私のスキンケア用品は周りの人たちに「中学生かい!」とつっこまれているほどに、非常にリーズナブルでカジュアルなラインナップである。

どうも、美容や健康の話になると、憧れのモデルたちが憑依して、やや虚言めいたことを言ってしまう癖は母親譲りのようである。

母は、「私、間食はあんまりしないから。食べるとしたら、ドライフルーツかナッツかな」とよく言っていた。しかし、市販のポテチやチョコ菓子をむしゃむしゃと食している場面はよく目にするものの、彼女がドライフルーツやナッツを食している姿というのは見たことがない。

最近に至っては「めったに冷たいものは飲まない。白湯を飲んだりとかね」だとさ。今のところ、彼女が白湯を飲んでいる場面に居合わせたことはない。

とまあ、母がそんな風なのだから、娘の私の口からすかさずココナッツオイルが出てきてしまったとしても無理はないのである。
あ、でもね、私は月に1、2度くらいは、ココナッツオイルをスキンケアに使っているのですよ。
母もきっと、月に1、2度くらいは白湯を飲んでいるのでしょう。

午後は早速ホイアンの街に散策に行きました。
世界遺産でもあるホイアンの街。タイムスリップしたような雰囲気でしたよ。どこを切り取っても絵になる。

まずは、「Banh mi Phuong(バインミーフーン)」のバインミー
アメリカのテレビで紹介された有名店だそう。行列が出来てましたよ。
川沿いはこのボートへの勧誘やマッサージ、お土産やなど客引きの勢いがなかなか激しい
ホイアンといえばランタン
夜はこんな風になります
夕食は「Morning Glory(モーニンググローリー)」で
ホイアン3大名物料理を頂く

ホイアン3大名物料理とは

カオラウ(Cao Lau)
混ぜ麺。伊勢うどんにルーツがあるのだそう
揚げワンタン(Hoan Thanh Chien)
具はラタトゥイユのようでもあり。ナイスおつまみな味でした。
ホワイトローズ(White Rose)
蒸し餃子。名前のわりに見た目地味だけど、とっても美味


次の日は、午前中にオーガニックコスメのブランドのお店を見に行きました。お店はホテルがあるエリアからは少し離れた住宅街にあるので、ホテルで借りた自転車で向かいました。大通りではスクターやバイクとのすれ違いが怖かった...。

オーガニックコスメブランド「taran.(タラン」
日本人女性がオーナーです
自転車はホテルでかりられました
外観も内装も素敵
人気商品 ”奇跡の万能オイル”「タマヌオイル」
ロールオンアロマ

私は、このロールオンアロマを2種類、自分のお土産用にゲット!

ロールオンアロマのラッピング

こんなに可愛らしいラッピングをしてくれます。これ、決して過剰包装ではなく、アオザイのはぎれ布を再利用しているのだとか。捨てられてしまう布をこんな風に可愛く再利用。素敵なアイデアですね。

その足で、ホイアンの街を自転車で散策。

自転車目線のホイアンの街
ブレてるけど
ビール休憩もはさみつつ

ホテルに戻ってプールで涼み、夕方にまたホイアンの街に出かけていきました。
1番暑い時間帯は、水辺で涼んで、夕方にまた繰り出す。これが快適度の高い行動パータンだと思う。というのを欧米人を観察して悟ったのだった。

日中は、やっぱり暑いのでした

そして、ホイアン3大名物料理以外に、我々がハマったのが、バインセオ。
バインセオは「ベトナムのお好み焼き」と称されることが多いですね。

これをさらに、ライスペーパーで巻き巻きして食べます。

気に入ってしまって次の日のお昼も食べに行きました(笑)

お店の名前は、「Pho Xua」(フォースア)
店内の色使いが可愛い
ちなみにホテルの朝食会場も、白のランタンが可愛いかった!


次の日はダナンへ。
ホイアンからダナンまでタクシーで30分くらい。今回はGrabで呼んだので、ぼったくられませんでしたw。空港からも、交渉の要らないGrabを使えばよかっただけの話である。

ホイアンとはガラリと雰囲気が変わり都会です

ここから、夫の友達夫婦と合流しました。彼らも初ベトナム。昨年は、バンコクで合流し、初タイな2人を案内したのでした。


ところで、海外の国への適応は好奇心や不便への許容度のほかに、トイレへの許容範囲も大きく影響すると思う。

タイもベトナムもお店によっては、水洗であってもトイレットペーパーを流せないトイレがある。大型のショッピングモールやホテルは、流せるところが多いですけどね。

水洗であっても紙は詰まりやすいので、使ったトイレットペーパーは、トイレの個室内にあるゴミ箱へ。そのゴミ箱に蓋がついていないときも多いから、ちょっと抵抗感がある、という気持ちはわかる。

どこに行っても当たり前のように水洗で、トイレットペーパーも流せるし、ウィシュレットもついている環境に慣れている日本人はとくに。
選べるのであれば、私も清潔で水洗でウィシュレットのあるトイレがいい。

でも、好んで自ら遊びにきてお邪魔しているんだから、受け入れて慣れていくのがいいだろう。

実際、自分はどこまで耐えられるだろうか。
タイでも、郊外とか建物が古いところの食堂なんかは、脇に置いてある、たらいから水を汲んで便器に流すなんてこともある。
できれば、最低限、個室でドアが閉まるトイレまでがいいな。野原の真ん中で…というのは避けたい。いや、むしろ気持ちよかったりするのかな(笑)

それに、先進国だからといって、日本のようなトイレが完備されているとは限らない。みんな大好きイタリアだって、なかなかワイルドなトイレもあるものである。

私がイタリアで、便座がないトイレをエア便座で乗り切ったというエピソードは、夫が好んで友人たちに披露するネタである。ビデをトイレと間違えたわけじゃありませんよ。故障か何かで便座がそっくりなくなって、便器の器だけが残った状態のトイレを使ったという話です。

ヨーロッパのトイレによくあるビデ

今回も、友人夫婦にその話を披露して、ちょっとひいているくらいの反応をされてしまったけど、私からすると、そこに便座があると思えば、便座はそこにあるのである。

…なんて、格言めいた言い方をしてみたけれど、プルプルと筋肉を震わせながら、中腰で便座のないトイレで用を足した、というだけの話でした。


タイ、ベトナムを何日か共に過ごしてわかったことは、彼ら夫婦は、トイレ事情、ナンプラーの匂い、ドリアンの匂いがやや苦手なようである。
となると、南国を求めて旅行をするなら、東南アジアではなくハワイが合っていると思うが、それは言えていない。まあ、大きなお世話だろうけれど。


さてさて、ダナンの観光に話を戻しましょう。
ダナンといえば、長ーく続くビーチが特徴です。

そして、ちょっとイメージになかったのだけれども、ベトナムは「クラフトビールの聖地」と呼ばれるくらい、クラフトビールが盛んに製造されているそうで。

「East West Brewing Co.」

海を眺めながら、クラフトビールで乾杯をしたのでした。

「Hải Sản Bé Ni 2」

ダナンの食事はというと、シーフードが人気とのことで、地元民にも観光客にも人気だというお店に行ってみました。


そして夜は、よくテレビで見かけるドラゴンブリッジのファイヤーショーを見に行きました。

It's show time!的なアナウンスもなく、おもむろに始まります。
そして、間伸びしたインターバルがありつつ、何度か火を噴き、最後、水を大量に噴いて終わります。

橋の上にいる人は、この水浴び待ちだったのですね

ってだけのショーでした(笑)10分以内で全行程が終わります。
とはいえ、これだけの集客があるのですから、やる価値はあるのでしょう。

夜はホテルで寛ぎました。

ホテルのバーで生演奏を聴きながら。
こういう時間に、私、大人になったもんだなあ、と思う。
ってもう中年だけどね。

次の日は1日だらだらデーに。プール、ビール、読書、昼寝をループして。

こういう眺め、好き
ホテルの敷地内にいるクジャク

ダナンは2泊の旅程ですが帰るのは深夜便なので、3日目も丸1日、ダナンの街で過ごしてから帰りました。

こんな素敵なカフェもあった!「XLIII Coffee」
夜の空港もにぎわっている

うん。たっぷり遊んだ気がしたよ。


帰りはベトナム航空で。モニターもあるのが嬉しい(感涙)。ブランケットも、食事もね。

寝ればいいものを、アバターの『ウェイ・オブ・ウォーター』があるのを見つけて、すかさず観たのでした。ラスト15分だけ見逃していたから。前回はいつだっただろうか。同じく飛行機で観ていて、あとちょっとのところで到着しちゃったんですよね。なので、さっと、15分だけ観て。

それと、『DUNE / デューン砂の惑星』。これは、スターウォーズの元になった作品だとかで、映像の美しさも評判が高い作品。ときいて、U-NEXTで観たのだけれども、なんだか物語の中に入りきれずだったので、もう1回観てみようかと。しかし、今回もやっぱり私にはちょっと難しかった。
私はスターウォーズ派ですな。(派にわかれる必要もないのだけど)


今回も長くなりましたね。私の夏休み日記にお付き合い頂き、ありがとうございました。

おしまい

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