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🇫🇮 等身大のフィンランドvol.5 - ユハンヌスに欠かせないもの -

例年になく早い梅雨入りが報じられてから、ちょうどひと月後。わたしが暮らす地域でもようやく、平年より数日遅い梅雨入りが発表されました。この頃自宅でリモートワークをする日は、朝の涼しいうちに森へ行って夕方に川沿いを散歩するのが日課になっています。

ユハンヌスがやってくる!

二十四節気は、いよいよ「夏至」を迎えます。1年のうちで昼が最も長くて、夜が最も短い季節。ヨーロッパの各地ではミッドサマーをお祝いするイベントが開かれます。

フィンランドでは、毎年6月20日〜26日のあいだの土曜日が「ユハンヌス」と呼ばれる祝日です。今年は6月26日が土曜日なので、この前後の数日間はほとんどのお店がクローズし、家族や友人とお祝いするのが昔ながらの過ごし方とされています。

わたしがフィンランドで体験した「ユハンヌス」については前回のnoteに簡単にまとめましたが、フィンランド語でも情報発信してみたところ、フィンランドに暮らす人々から多くの反響がありました。その一部をご紹介します。

家族との時間

エエヴァさんが暮らすナパピーリは北極圏にあるため、夏は日が沈まない白夜を体験できます。

「子どもたちが小さい頃は、家族で一緒に、ユハンヌスを賑やかに過ごしました。この頃はパートナーと2人で食事したり、サウナに入ったり。家での時間をのんびりと楽しんでいます」

サウナ

美味しい食べ物と飲み物

サイヤさんは、ユハンヌスを街で過ごすことが多いそうです。去年は家族とヘルシンキの海に浮かぶ「ロンナ島」に行きました。毎年、5月から9月の夏の間だけ、サウナや、オーガニックの食材を使った料理を提供するレストランがオープンします。全長150メートルほどの小さな島には、ローカルな魅力がぎゅーっと詰まっているそう。

「例年、ユハンヌスはお天気が崩れることが多いんです。でも昨年は天候にも恵まれ、薪ストーブで暖める木造のサウナに入ったり、食事を楽しみました。ユハンヌスに欠かせないものは、おいしい食べ物と飲み物、それからこの時期は家の飾りつけに白樺が使われることが多いです」

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自然と水辺

ヘルシンキに暮らすマリアさん。ユハンヌスになると、湖と美しい牧草地帯で暮らすユヴァスキュラの両親の元を訪れます。

「ユハンヌスには自然と水辺が大切です。季節の野菜や新じゃが、きのこ、鶏肉、ソーセージを焼いて、デザートにはワッフルかストロベリーケーキを食べます。それから、ユハンヌスの間は長い時間、何度もサウナに入ります」

マリアさん 1


マリアさんが古くから伝わるユハンヌスのおまじないを教えてくれました。ユハンヌスの前の晩に7種類の草花を静かに摘んで、枕の下に置いて眠ると将来の配偶者が夢に現れるのだそうです。以前にフィンランド大使館のTwitterでも紹介されてました。

暖かい日差し

コウヴォラ在住のマルヨさんは、6月上旬から4週間の休暇が始まりました。子どもたちや家族と夏時間を満喫しています。添い寝の友オンニも黄色い花冠をかぶせてもらって、とっても楽しそうにしています。

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「ユハンヌスは家で過ごすことが多いですが、暖かいときは自宅の庭でソーセージなどを焼いて食事したり、湖の近くを散歩したりします。時々、クーサンコスキにかがり火(コッコ)を見に行くこともありますが、そこはいつもたくさんの人だかりです。フィンランドでは誰もが、ユハンヌスが暖かいことを望んでいます。」

きっと今週あたりから、そわそわと週間予報をチェックしたり、買い出しのメモをつくったりし始めるのでしょうか。皆さんがリラックスして楽しい時間を過ごせますように!Hyvää juhannusta kaikille!

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