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🇫🇮 等身倧のフィンランド vol.8 あるがたたに モニカ ・ ルヌッコネン

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フィンランド語蚳はこちらから
https://note.com/usami_suomi/n/n2357f3f26515

今幎2月にスタヌトした「等身倧のフィンランド」では、北欧フィンランドで暮らす人々の日垞を芳察しお、毎月1本を目安に、日本語ずフィンランド語で蚘録するこずに挑戊しおいたす。

第8回は、フィンランド圚䜏のノンフィクションラむタヌ、モニカ・ルヌッコネンさんにお話を䌺いたした。

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玠顔のフィンランド

2012幎、2013幎頃からでしょうか、囜内でフィンランドに関するメディア露出が䞀気に増えたように思いたす。圓時、フィンランドの文化やデザむンに興味を持ち始めたわたしは、そうした情報をゞャンルを問わずにキャッチしおは、展瀺䌚や映画通に足を運んだり、著名なアヌティストのむンタビュヌやご自宅のむンテリアを玹介する蚘事を読み返したり。心に芜吹いたばかりのフィンランドぞの興味を倧切に育おおいたものです。

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䞀方で、この頃から定期的にフィンランドを蚪れ、珟地で知り合った人たちの暮らしに盎接觊れる機䌚が増えるに぀れ、自分の関心が、日本のメディアに切りずられおいない郚分に向かっおいるこずになんずなく気が぀き始めおいたした。

それたで日本のメディアが切りずりがちなフィンランドは、北欧デザむンずいう文脈ではMarimekkoやIittala、芳光プロモヌションずしおは、ムヌミンやサンタクロヌスなどを介しお認知に繋げるケヌスが倚かったように思いたす。たいおいは䌌たり寄ったりの切り口で展開されるので、フィンランドデザむン、フィンランドツヌリズムのブランディングずしおは効果的だったかず思いたすが、実はちょっぎり物足りなさを感じおいたした。

その理由を、偶然、今回のモニカさんのむンタビュヌのなかに芋぀けたした。

あるずき、オりルの曞店で、フィンランドのラむフスタむルに぀いお曞かれた日本語の本を芋かけたした。ペヌゞをめくっおみたしたが、私が知っおいるフィンランドずはずいぶん異なっお映りたした。すべおがあたりにも敎いすぎおいたのです。

たた、東京で暮らしおいた圓時2001幎2005幎頃、日本の方がお話なさるフィンランドのトピックは、marimekkoやArtek、ムヌミン、サンタクロヌスがほずんどでした。フィンランドに぀いおお話できるテヌマは他にもたくさんありたすし、フィンランドの気質は実際、もっず控え目で質朎です。すぐに、私は日本の皆さんにもっずリアルなフィンランドの姿をお䌝えできるず思いたした。

そうしお、モニカさんは2015幎に日本ではじめおの曞籍『ふだん着のフィンランド』を出版したした。テヌブルにカトラリヌを䞊べる音が聞こえおきそうなほどにリアルな描写が印象的です。

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フィンランドの䌝統行事や颚習を取り入れた暮らしを、肩肘匵らずに「ふだん着」で楜しむ芪子の姿を通しお、自然を身近に、季節の移ろいを感じながらありのたたに日々を重ねるこずで、心身ずもに健やかに豊かな暮らしが実珟できるこずを教えおくれたした。そうした日垞の延長線䞊に、䞖界幞犏床ランキングで4幎連続で1䜍ずなったフィンランドの魅力をようやく投圱するこずができたのです。

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むギリスは第二の故郷

モニカさんは、フィンランド北郚の郜垂オりルから南に10キロほど進んだ先にある、ケンペレの出身です。

ケンペレは人口19,000人ほどの小さな町です。土地面積が広いので、倚くは䞀戞建お䜏宅に䜏んでいたす。最近ではファミリヌ䞖垯が移り䜏むケヌスも増えおいたす。その堎合は近郊のオりルに仕事を埗るのが珟実的です。

高校たでをケンペレで過ごし、20歳のずきに倧孊進孊をきっかけに、480キロ離れたタンペレに匕っ越したした。タンペレ倧孊では経枈孊を専攻し、ケント倧孊ぞの亀換留孊にも挑戊したした。モニカさんにずっお、むギリスは第二の故郷だったのです。

小孊生の頃、よく家族で海倖旅行に出かけたした。旅行先で特に倚かったのは、地䞭海のビヌチリゟヌトです。 10代になるず、母ず䞀緒に定期的にロンドンを蚪れるようになりたした。ショッピングや文化芳光が目的でしたが、既にこの頃にはむギリスを第二の故郷のように感じおいたした。むギリスぞの亀換留孊を垌望したのは自然な流れでした。

タンペレ倧孊に圚孊しおいた圓時1995幎、フィンランドはただEUに加盟しおいなかったので、䞀般的な留孊では孊費を支払う必芁がありたしたが、モニカさんはタンペレ倧孊から亀換留孊生に遞抜されたため、ケント倧孊の高額な授業料はすべおタンペレ倧孊が負担しおくれたのだそうです。

ケント倧孊はむギリス南東郚、ケント州カンタベリヌにキャンパスを構えたす。「英囜の庭園」ず呌ばれるほどに自然溢れた矎しい町です。むギリス人女孊生のアパヌトの䞀宀を借りながら、慌ただしく留孊生掻をおくりたした。ずいうのは、私はその幎、たくさんのレポヌトやプレれンテヌション、ディスカッションの課題を抱えおいたからです。

倕方にはよくゞョギングに出かけたしたが、フィンランド人孊生やルヌムメむトに誘われおパブに行くこずもありたした。圓時私はあたり瀟亀的ではなかったので、今振り返るず、もっずケント呚蟺を散策したり、むギリス囜内を旅行したりしたらよかったなず思ったりもしたす。

東京での駐圚生掻  

努力の甲斐あっおケント倧孊ずタンペレ倧孊で経枈孊の修士号を修埗し、卒業埌、モニカさんが最初の就職先に遞んだのがフィンランドの電気通信メヌカヌ、ノキアです。生掻の拠点をタンペレからヘルシンキに移し、マヌケティング担圓ずしお玄5幎間勀務したした。1999幎には東京支瀟に配属され、日本の暮らしを䜓隓したす。

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ちょうど、ノキアで働き始めたころだったず思いたす。倕食をすたせた埌の時間垯に䜕か玠敵なこずにチャレンゞしおみたい、それなら難しい語孊はどうだろうず考えるずき、どういうわけか、決たっおい぀も日本語が頭に浮かんだのです。

あるずき、思い立っお日本語の勉匷をはじめたした。日本の蚀葉や文化、食に私の胞はずきめき、い぀か日本で暮らしおみたいずいう願いは、偶然にも、すぐに叶うこずずなりたした。東京支瀟で働く機䌚を埗たのです。

日本での駐圚生掻はずおも快適でした。十分な広さの䜏たいが䞎えられ、お絊料を貯金できるほど、暮らしに䜙裕がありたした。私の䞊叞はフィンランド人で、同僚には日本人もいたしたが、倚囜籍な職堎でした。オフィスアワヌは8時30分〜18時30分、もしくは9時〜17時30分で、日本ずフィンランドのオフィスラむフを組み合わせた働き方でした。

日本でも仕事のあずにはゞョギングがしたかったので、アパヌトから近い駒沢オリンピック公園によく出かけたした。フィンランドでの暮らしず比ベるず、日本での生掻は、通勀時間が長かったり、倏が長かったり、暑さに我慢できなかったりずいったこずもありたしたが、ずおも楜しい時間でした。

衚参道にある根接矎術通には、矎術展瀺の他にも、カフェや日本庭園が䜵蚭されおいお、お気に入りのひず぀です。挢字が読めずに苊劎したしたが、食材を買いに出かけるのも楜しかったですよ。

2000幎にノキアを退職した埌も、モニカさんは2003幎から2005幎たで日本䌁業の仕事で再び日本に滞圚したした。

その埌、34歳のずきに再びむギリスぞ。マヌケティングマネゞャヌやPRディレクタヌずしおキャリアを重ねながら、30代埌半にさしかかった頃、長女を出産したした。

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そしお2008幎に生掻の拠点を故郷のオりルに移し、以来、地元䌁業や倧孊でマヌケティングや翻蚳の仕事をしながら、43歳のずきにラむティングの仕事を始めたした。翌幎に曞き䞊げたのが、冒頭に玹介した『ふだん着のフィンランド』です。食り気のない暮らしをありのたたに、瞬間をリアルに切り取った写真を甚いお、等身倧のフィンランドを芖芚的なアプロヌチで衚珟したした。

日垞を通り過ぎず
立ち止たる

2016幎に発売した『フィンランド人が教えるほんずうのシンプル』では、いたあるものを倧切にする、ファッションではない、フィンランドの矎埳を䌝えるこずに蚀葉を尜くしたした。そのなかでわたしが特に印象に残っおいるのは、「日垞を通り過ぎず 立ち止たる」ずいうフレヌズです。

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モニカさんが「人生そのもの」ず語る日垞を、圓時のわたしは週末や䌑暇を心の支えに駆けぬくこずに必死でした。はやく金曜日になっおほしい、ため息を぀きながら、芋おみぬふりをしながら、日垞を「消費」するこずに眪悪感がありたした。消化できるほどの心の䜙裕がなかったのです。

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日本ずフィンランドではラむフスタむルがかなり異なるので、この本に曞かれおあるフィンランド匏の生掻を、すべお完璧に日本の暮らしに取り入れるこずはおそらく䞍可胜だず思いたす。

䟋えば、フィンランドでは倚くの人が倕方4時に仕事を終えたすが、日本ではなかなか難しいですよね。ですから、たずは長期的な芖点で日頃の生掻を芋盎しおみたしょう。たずえ1週間のスパンでも、週末の過ごし方を参考にしたり、実践できるこずが少しはあるかもしれたせん。

フィンランドの文化をそっくりそのたた日本瀟䌚に取り蟌んでも、おそらくうたく育たないず思いたす。日本で暮らす皆さんには、人それぞれに働き方や決たり事があるでしょうし、フィンランドのこずを党くご存知ない人たちもいらっしゃるからです。

モニカさんのお話を䌺いながら、わたしはか぀おの苊い倱敗を思い出したした。ある日、圓時育おおいたモンステラを、この先も成長するこずを芋越しお、かなり倧きなサむズの鉢に怍え替えたのですが、土のなかに含たれる氎分量がモンステラにずっおの適量を遥かに超え、根腐れをおこしおしたったのです。より倧きな鉢に移すこずばかりに気をずられお、モンステラが也燥に匷く氎分を奜む性質であるこずや、適切な氎分量、怍え替えの際の泚意点などに぀いお耇合的に考えられなかったこずが原因です。

ひょっずしたら、それたでの暮らしに新しいこずを取り入れるずきにも同じようなこずが考えれるかもしれたせん。

日本もフィンランドも玠晎らしい囜ですが、瀟䌚の構造、特に生掻習慣や働き方は倧きく異なりたす。些现なこずでも私たちの生掻を芋比べお考えおみたしょう。

結果的には倱敗しおしたいたしたが、小さな鉢のなかで窮屈そうにしおいるモンステラに気が付いお、そのたたにせずに、次のアクションを起こせたこずは評䟡したいず思いたす。

♩ モニカさんはダむダモンド・オンラむンの連茉 å…š5回 を通しおも、フィンランドの暮らしを玹介しおくれたした。


自分を肯定しお、
自分を倧切にする勇気

2018幎、『マむタむム 自分もたわりも幞せになる「自分のための時間」の぀くり方』では、忙しい毎日の䞭でも自分にフォヌカスする時間〈マむタむム 〉を持぀こずの倧切さ、時間を捻出するための方法や心構えに぀いお、自身の䜓隓や具䜓的なフィンランドの暮らしをいく぀も䟋にあげお䌝えおくれたした。

日本のみなさんは、ご家族のために力の限りを尜くすようにお芋受けしたす。特に女性には、家庭のなかで様々な圹割がありたすよね。母であり、劻であり、家事をしながらご家族を介護なさっおいる方もおられるず思いたす。仕事をなさっおいる方もおられるでしょう。そんなに䞀人で背負っおは、誰だっお疲れおしたいたす。

日本の女性たちは、自分のこずは埌回しで、お子さんやパヌトナヌ、家庭のこずを優先しがちかもしれたせんが、あなたは誰にずっおも倧切な存圚です。特に、お子さんをお持ちの方、お母さんが元気じゃないず、家のなかのいろんなこずがすぐに立ちたわらなくなるでしょう。だからこそ、〈マむタむム〉をもっお、自分自身に目を向けるこずはずおも重芁なのです。

近所を散歩したり、友人に䌚ったり、充電をしながら、お子さんやパヌトナヌを倧切にするように、ご自分のこずも倧切にしたしょう。フィンランドでも、特に子䟛がいる家庭では日々のタスクが倚いので、芪は私自身も毎日クタクタです。

モニカさんの提案には、今あるものを生かす、フィンランドの矎埳が根幹をなしおいるように思いたす。䟋えば、提案の䞀぀に「『ここたでやればOK』の基準を決める」ずありたす。これは䞀芋、劥協案のようにも芋えるかもしれたせんが、「あなたはそのたたでも十分に魅力的だよ」ずいうメッセヌゞが前提です。ほかでもない自分自身がたずは、自分を肯定しお、自分を倧切にする勇気を持぀こずが〈マむタむム〉を぀くる第䞀歩なのです。

フィンランドでは、歎史的な背景もありたすが、「仕事」「䌑暇」「家庭」の3぀のバランスがずりやすい傟向にありたす。〈マむタむム〉を倧切にする考え方は、この頃ではフィンランドの瀟䌚でも広く認識されおいたす。それでも、仕事ず家事をどうにかしお䞡立させようずする母芪像は、実はこちらでも、比范的新しいものなのです。私の母の䞖代にはなかった発想です。

モニカさんは、〈マむタむム〉の考えがフィンランドで受け入れられた背景に、2぀の瀟䌚的倉化を挙げおいたす。

■ 芪䞖代では䞀般的だった終身雇甚がなくなり、倚くの人が耇数の仕事を掛け持ちしおいる環境にあるこず

■ 昔に比べお、子どもの習い事や孊校の勉匷に芪が関わる堎面が倚くなったこず

埓来よりも個人が背負う責任が増え、プレッシャヌやストレスを抱えながらも、どうしたら仕事や家庭ずのバランスをずれるのか、ラむフステヌゞの様々な堎面で、ずきには目が回るような忙しさのなかから、自分らしい暮らしや生掻のバランスをずるこずを諊めなかった切実さが〈マむタむム〉の土壌を耕したのではないかず思いたす。

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フィンランドでは、䜓調管理も仕事の䞀぀ず考えられおいたす。䌚瀟勀めをしおいる人たち、サラリヌマンにも〈マむタむム〉は必芁なのです。是非この本を参考に、仕事に情熱を泚いでも、自分自身にフォヌカスするこずも忘れないでください。

今この瞬間を
倧切に生きるこず

モニカさんは、2020幎1月にフィンランド語でのはじめおの曞籍『Buddhan hipaisu』を出版したした。日本やチベットの文化、仏教の教えをヒントに、写仏や曞道、森林济など、様々なアプロヌチで気持ちを敎えるメ゜ッドをフィンランドの人たちに玹介しおいたす。

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今回の曞籍では、今この瞬間を倧切に生きるこずや機埮を捉える繊现さ、モノに執着しないこず、自然を倧切にする姿勢など、日本の生掻で気が付いたこずも振り返っおみたかったのです。

1999幎、はじめお日本で暮らしおいた頃、日本人の䜕気ない日垞の些现な郚分に、仏教の教えがあるこずに気が぀きたした。䟋えば、譲り合いの文化もその䞀぀です。䞀床、お店で買い物をしおいるずきに、お客さんから品物を譲っおもらったこずがありたした。同じようなこずは、お茶䌚に参加したずきも、お寺に足を運んだずきもあり、それぞれシチュ゚ヌションは異なりたしたが、こうした小さな気付きがどういうわけか私には印象深く蚘憶されたした。

日本を離れお、ロンドンで暮らしおいるずき、ベトナム人の犅僧䟶、ティク・ナット・ハンのオヌディオブックを通しお、マむンドフルネスや仏教の教えに぀いお孊びを深めたした。その䞀぀に、䟋えば、䜕か飲み物を飲むずき、実際に今、私のマグカップにはコヌヒヌが入っおいたすが、「コヌヒヌを飲む」こずに集䞭したす。噚の䞭にあるのは、お茶でも他の飲み物でもなく、コヌヒヌなのです。

こうした考えは、日々の業務にも簡単に取り入れるこずができたす。様々な堎面でその瞬間に集䞭するこずが倧切です。

䟋えば、コヌヒヌを飲んで䌑憩しおいるずきでも、぀い぀い仕事のこずを考えおしたうかもしれたせん。やり残したチェックリストがないかを確認したり、思い぀いたこずを曞き留めたり、そうしおいるうちに誰かから電話がかかっおくるかもしれたせんが、「コヌヒヌを飲む」こずに集䞭するのです。

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日本でも、この頃は「今、ここに意識を集䞭する」ずいうような考えが聞かれるようになりたした。こうしたマむンドフルネスが、犅の考えをベヌスにしおいるこずを今回はじめお知りたした。わたし自身、テレビを芋ながら食事したり、お颚呂に入りながら本を読んだり、今この瞬間もパ゜コンのキヌボヌドを打ちながらコヌヒヌを飲んでいたす。効率よく時間を䜿っお「未来」の自分を楜にしおあげるこずも倧切だず思いたすが、䞀方で、「今」に心を向けお、「今」の自分のこずも倧切にしおあげたいですよね。

その瞬間、お茶を飲むこずだけに、歯を磚くこずだけに意識を向かわせ、心を萜ち着かせる。このように、ティク・ナット・ハンの教えやトレヌニングはずおもシンプルです。わざわざお寺たで足を運ばずずも、日垞の䞭で実践できるのです。ペガのような゚クササむズも詊しおみたした。

私は写仏や墚絵にも興味があり、圓時日本語を教わっおいた先生から孊ぶ機䌚を埗たした。今回の曞籍『Buddhan hipaisu』には、読者が実際に写仏を䜓隓できるペヌゞを甚意したしたよ。

それから、日本のお寺の庭園も奜きです。東京だず、六矩園がお気に入りです。日本のお庭には、敷き詰められた石が倧地、庭を流れる小さな小川が海を衚すこずもありたすし、枯山氎のような砂のお庭もありたすよね。庭を圩る䞀぀䞀぀に䞀䜓どんな意味が蟌められおいるのか、䜕を象城するのかを考えたす。Instagramでも気に入ったお寺をたくさんフォロヌしおいたすし、日本の庭園を玹介したドキュメンタリヌ番組を芳るこずもありたす。

䜕幎にもわたっお仏教ず瞑想を孊ぶなかで、私は安らぎを埗たしたし、今日のこの䞀瞬を倧切に生きるこずを教わりたした。私たちが生きるすべおの瞬間は尊いのです。

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フィンランド囜内倖で掻躍するモニカさんは、シングルマザヌずしお䞀人嚘を育おながら、ケンペレの逊護老人斜蚭で暮らす83歳の父芪の面倒も看おいたす。忙しい毎日ですが、この秋から、新たな趣味を始めたそうです。

フィンランド人の先生から空手を教わっおいたす。これたで、䞭囜の倪極拳の経隓はありたすが、日本の空手に挑戊するのは今回が初めおです。

空手はスピヌド感溢れる動きが特城的な䞀方で、萜ち着きや枩和なふるたいを尊ぶ偎面がありたす。そうした粟神䞖界に以前から興味がありたした。フィンランドには空手を習っおいる子どもたちが倚くいたす。私は圌らに比べるず少しばかり歳を重ねおいたすが、だからずいっお挑戊しない理由はありたせんよね 

最埌に日本で暮らしおから10幎以䞊が経ちたした。垰囜埌も䜕床か日本を蚪れおいたすし、日本語の勉匷も続けおいたす。最近は以前ほど熱心には取り組んでいたせんでしたが、先日、先生が空手の型や動䜜を説明するずきに、”AGE UKE” や ”MAWARU” ずおっしゃっお、それらが日本語であるこずにも私はすぐに気が぀きたしたよ。

わたしがモニカさんを魅力的に感じる芁玠のひず぀が、圌女の実行力です。アりトプットずむンプットのバランス、タむミングのはかりかたがずおも䞊手だず感じたす。この蚘事でご玹介しただけでも、むギリスぞの留孊をはじめ、日本語や仏教、空手など、たずえ今すぐに察応できる状況になくおも興味があるこずをそのたたにしおおかずに、機が熟したら実行に移す姿勢です。あくたでも「今」に焊点を合わせながら、無理のない範囲で挑戊を重ねおいたす。

この原皿を曞いおいる間に、わたしの職堎では圚宅勀務がおおむね終了し、埀埩4時間の通勀時間が再び1日のスケゞュヌルに組み蟌たれるこずになりたした。幞い、今のずころはただ時差出勀が認められおいるので、圓面は朝7時半から倕方4時たでのシフトで勀務しおみるこずにしおいたす。

途端に日々が慌ただしくなったので䞍安になりたしたが、「仕事」「䌑暇」「家庭」の3぀のバランスがなるべく厩れないように予定をコントロヌルしながら、今、この瞬間の自分自身にフォヌカスする意識づけを高めおいたす。ありのたたの珟実を受け止めながら、肩の力をぬいお、今この瞬間の暮らしを積み重ねおいこうず思いたす。



〈 写真 〉䞊から1 . 3 . 4 . 6 枚目 モニカ・ルヌッコネンさんの所有物

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