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おすすめされた楽曲聴いてみた⑳

お疲れ様です。気付いたらこのマガジン20回目です。
サムネは何で今回これにしたのか分かりません。一応これまでは音楽関係あるやつ選んでたんだけど。おそらくいまの筆者の精神状況です。
今回は頂いたリクエストから、普段より自分が観測している範囲に絞っての選曲となります。がんばります。

まずは乃木坂46から4曲。
今でこそ乃木坂の楽曲がリリースされれば都度感想とか書いてるアカウントなんですが、自らちゃんと曲に触れたのは2020年の『I see…』きっかけで。
そこから気になる曲はつまむようになり、ベストアルバム発売、5期生加入後の『Actually…』から本格的に追ってみようと現在に至ります。
過去曲はベストやアルバムなどで履修してはいるんですがあまり初期カップリングとかは拾いきれてないんですね。アンダラとか行くと知らん曲ばっかで新鮮な気持ちになります。そんな新参者の自分におすすめ教えていただけるのはすごい助かります。

・その先の出口 / 乃木坂46
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

2014年の楽曲。『夏のFree&Easy』のカップリングなんですね!
タイトルから重ためのバラードを予想してたらめっちゃEDMでびっくりしました。作曲はCarlos K.氏。氏編曲の『ここにいる理由』のトラック大好きです。同じシングルに収録されてたんですね。

なかなかに当時の時代性を感じるEDMというか、全体的に音色は軽い、悪く言えば安い感じ。乃木坂のOVERTUREこんな感じだったよね。
でもそこに乗るボーカルがソロ中心、メロも明るめなのもあってアイドル歌謡として聴き心地が非常に良いですね。サビでユニゾンに頼り切らない歌割が筆者好みです。歌唱力があるないのベクトルではなく、「歌」を信じた作りだと受け取りました。
調べたらこれユニット曲なんですね、自分でも知ってるメンバーが多い。松井玲奈とかいるじゃん。ちなみに筆者は白橋りんごさん世代です。

・今、話したい誰かがいる / 乃木坂46
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

2015年の楽曲。こちらはリアタイで知ってました!映画の主題歌でしたよね。今は全然でしたが当時映画フリークだったのでこの曲を109シネマズのスクリーンで聴いた覚えがあります。
当時、某声優ユニットを推していた自分は秋元グループをなかなかに敵視していたのでアニメ映画主題歌に乃木坂とやらが抜擢された時は叩きモードだったのですが、実際に劇場で初めて聴いたら思いの外悪くない曲で上げた拳を緩やかに止めた記憶があります。

まず、メロがめちゃくちゃ良いですね、Akira Sunset,APAZZI共作は強い。コード進行もアコギで弾けるシンプルなダイアトニック主体。結局自分はこういうのが好きです。トラックもピアノとキック主体、そこにアコギが装飾をする感じ。とても優しい作りになってて聴きやすい。
そしてそこに絡みつくのが御大の詞で…誠実に人とのつながりを希望の向かうほうへ描いてる詞だとは思うのですが、2サビの"お互いに異性だと思い出す"を歌メロに乗せてくるのは良くも悪くもというか。「それを歌詞として表現するのがあなたのお仕事だろ」のお気持ちになっちゃうんですが。ティーン向けを意識した面もあるかもなのですが、サビの詞がもうちょい趣があればなぁと。特にこの曲はメロが入ってくる作りなんだから。

・はじまりか、 / 伊藤万理華
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

これの感想書けというのは荷が重い…そもそも曲として扱うのか問題もありますが、リクエストが来たので取り上げましょう。
先ずですが、自分はグループ在籍時の伊藤万理華さんを知りません。グループに触れた時はもう既に卒業されていました。ただ、この作品はリアタイでこそないものの視聴済みです。知識ゼロの自分でも圧倒されました、めったにつけない☆10満点です(曲というか映像込みですが…)。
確か、日向坂の「HINAKOI FILMS」第一弾のクオリティが高かった→監督の松本さんに興味を持つ→サマーフィルム繋がりで伊藤さんを知る→上がってる個人PV観る→なんやこれ!!!という流れだったかと。

厳密にはこちらシングルの個人PVではなく本人個展で披露されたショートムービーなんですね。ワンカットで乃木坂駅周辺を舞い踊りながら歩いていく映像。彼女が歩んだアイドル人生、それに伴う自身の感情の発露、ファンへの感謝が私小説的にポエトリーで紡がれていきます。振り付けや細かい詞に本人過去PVのオマージュがあったりでニヤリとしますね。
楽曲としても詞がポジティブに向かうとともにバンドサウンドが熱量を出してきて、ラストの大サビにははっきりしたメロディになり。曲単体で聴いた時にもカタルシスを味わえる内容となっています。
はじまりか、と"。"で終わっていないのも卒業しても彼女のこれからは続くという意味合いで素敵です。
音源化はしていない作品ですが、個人PVという形を取ったことで秋元御大の詞から逃れられたこと、映像作品として個人のクリエイティブを追求するというこの形、詞的には御大にたいして思い入れがない自分からするともう卒業制作全員これにしてくれよなんて思っちゃいますね。

ちなみに彼女の作品、楽曲込み込みの好き度だと『伊藤まりかっと。』派だったりします。

・大嫌いなはずだった。/ HoneyWorks
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

2016年の楽曲、こちらもリアルタイムで知ってはいました。当時はアニソン界隈に絶賛出没してたので「ここさけに続いてまた乃木とコラボしてるんだ」くらいにちょい引いて見てた記憶。
さすがに当時よりははるかに受け入れ体制は整ったのですが、まだあまりこの曲に対する好感度は高くないかな…ハニワ印のポップなメロはらしいけれども、いくらなんでも歌がユニゾン頼みすぎる。同時期にリリースされたTrysailとのコラボを比べても、楽曲の世界観を表現しようという志があまりにも足りない気がします。のちに本家がカバーしたver(上リンク)は男女ボーカルの掛け合いになっていてやりたいことがはっきりしてますよね。当時リアタイでグループのファンだったならまた違う解像度になるのかもですが、後追いで好きになった自分が改めてこれを評価するならこうなるかなぁ…
ちなみに筆者が贔屓している鈴木絢音さんがこれに参加してるのでその分好き度☆1個足してます。


以降はTHE KEBABSよりおすすめ頂いた3曲。
筆者はこのバンドでベースを務める田淵智也の本丸、UNISON SQUARE GARDENフリークなので勿論ケバブスも聴いています。フロントマンの佐々木亮介率いるa flood of circleも割と追っています。

・ジャキジャキハート / THE KEBABS
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

そんなケバブスで一番Youtubeが回ってる楽曲ですね。このバンドは田淵ルーツのハイロウズ・クロマニヨンズをリスペクトした泥くさくかつファニーなロックンロール楽曲をやっている印象ですが、その中でこの曲は大衆受けしやすいいわゆる邦ロックの文脈が色濃く出てる楽曲でもありますね。作詞曲は田淵智也。
この曲のキモはバンド発足初期だったこともあり「田淵がメイン主旋いっぱい歌ってる!」なのは間違いないですよね、完全に佐々木さんとツインボーカルになってます。元々ユニゾン自体がベースパフォーマンス抜きでもめちゃくちゃ「コーラスがいっぱい歌ってる」「それをちゃんとライブで再現する」バンドなので彼が歌えること自体は何の驚きもなかったんですが。
サビのシンガロング部分もそうですが、「歌ってて楽しい」「聴いてて楽しい」「バンドって楽しい」に全振りした素敵なライブ・アンセムです。
ちなみにこの楽曲、アルバム未収録で音源としては通販限定のCDのみ収録でサブスク配信されてません。筆者は当時販売期間を完全に失念して買えませんでした。


・ラビュラ / THE KEBABS
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

2ndアルバムの実質リードみたいな扱いでしたっけこれ。詞曲ともに田淵・佐々木共作楽曲です。
Aメロで佐々木のポエトリー交じりな色っぽいボーカル、そしてサビが田淵ボーカルオンリーの交替制という面白い構成。そして大サビで2人の合流、アウトロでA,Bメロリフレイン。佐々木亮介の"本気"が万を持して。
メロ自体は王道バラードなんですがこの2人の歌割がもう完璧としか言いようがないですね…個人的な音楽的好みを言うとこの曲調あんまだったりするんですがこれを聴かされたらもうね。
詞は時代性を感じるというか、コロナ禍での自粛について触れています。それでも音楽を通して出会えた、それでいいじゃない、だって生きてるだけで幸せだからと。Love you Love youでラビュラです。

・うれしいきもち / THE KEBABS
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

こちらも2ndアルバムより。
一聴して全体的に甲本ヒロトみがあるから田淵曲かな、と思ったら作詞曲ともに佐々木亮介でびっくりした記憶があります。
みんなのうたで使われても違和感ないような優しい歌詞とメロ、それをパッション溢れるボーカルで表現するのがこのバンドならではですね。
シンプルな楽曲かと思いきや新井さんのギターがずっと荒ぶってるのも聴いてて飽きないポイントです。

ちなみに筆者がセカンドで一番好きな曲は『テストソング』だったりします。


今週は以上。
基本的に現在このマガジンでは歌詞考察や楽曲分析というよりはあくまで右脳的な直観の音楽感想スタイルでやっていく方針です。
それでも良い!という方は、あなたのおすすめ曲を教えていただければこの記事シリーズで短めの感想書きます。上の質問箱リンクでもいいですし特に送ってくれた方のお名前出す気もないのでTwitterでもこのnoteコメとかでもいいです。随時募集中ですが記事に反映されるまで1ケ月前後くらいはラグあると思われます。ご了承ください。

それでは、また次の記事で。


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