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もっと評価されるべきw-inds.~オススメシングル曲紹介~

ちょっとそこの諸君。
そう、君だ。w-inds.を聴いて欲しい。頼むから。

今年ベストが発売されたのでこの動画だけでも見て帰ってほしい。
「ええ曲あるやん」と思った人はこの記事を読み進めて欲しい。

「CD欲しくなったけど金無い」って人は上記ベストレンタルしてください。初期の曲だけ好みって人は最初に出たベスト買ってください。
多分そこらのブックオフとかで300円くらいで売ってます。全盛期の有名なやつおそらく全部入ってます。

個人的に、日本で最も過小評価されてるアーティストだと思ってます。
そもそもジャニーズだと思ってた人もいるんじゃないでしょうか。違います。DA PUMPの後輩です。

ネットDe真実レベルの話ではありますが、ジャニーズが圧力をかけてたという噂もあり、彼らの出られるメディアは限られました。
それにより展開を国内から海外に移さざるを得なくなりました。

メインボーカルの橘慶太が本人名義でグループでは出れなかったMステに出演した際、w-inds.の名前を出すのがNGなのは勿論、
何故か本番で使うはずのアコギが気付かぬ間に本人の居ぬ間にぶっ壊されてた、というのは有名な話です。
(ちなみに当日他出演者にたまたまTHE ALFEEが居たのでギター貸してもらって事なきを得たそうです)

全盛期の曲が女子顔負けのハイトーンだったので声変わりとともにキーを落とさざるを得なくなったり、曲の方向性がガラッと変わったり、
紆余曲折あった彼らですが、
自分の肌感覚だと2015,6年辺りからでしょうか。
曲のクオリティがドンと上がった感じがします。

初期のいわゆるJ-POPを見切り、2009年位から当時流行ってた韓流テイストだったりEDMだったり本格的なダンスミュージックに舵を取った印象でしたが、またそれとも違う境地に立ってきた感じがします。
決して洋楽の劣化コピーじゃなく、現在のトレンドを取り入れつつの
ひたすら格好いいダンス、凝りに凝ったトラック、でも日本人好みするメロディ。それらの完璧な融合。

けっこうマジで今の邦楽に足りないピースを担ってる感じがします。

三浦大知やDA PUMPが再評価され、BTSのような音楽が浸透してる今、
w-inds.もまたがっつりスターダムをのし上がれる土壌はあると思っています。

というか、現在のw-inds.の音楽、全部ボーカル橘慶太が作っています。
ひたすら音楽を研究した結果、めちゃトラックメイキングオタクになってて解説動画かなんか見たんですけど素人の自分じゃ手も足も出ない内容でした。

で、音楽をひたすら研究した結果なのか
声変わりして20歳代でキーを落とす選択をしたのに
現在35歳になって20年前の曲を現キーで歌うとかいう荒業を完璧に成し遂げてます。
2016年ツアーの時は終始ファルセットで正直無理してる感あったんですが(原キーでライブ完遂できるだけそれでもすごいけど)、
現在はミックスボイスを完全に自分のものにしてて無敵モードになってます。
ついでに言うと何故かデッドバイデイライト実況者にもなってます。

てか慶太だけじゃなく涼平くんも大概おかしいよ。
こんな声理屈じゃ分かってても実際出ねぇよ。低音ボイス男子として憧れる。

そんな男が憧れる男アイドル、いやアーティストw-indsの曲について
布教がてらシングル曲抜粋して挙げていこうと思います。

良かったらどうぞ。

1st Single「Forever Memories」(2001.3)

デビュー曲。
当時自分小3とかで3人は自分より7学年くらいお兄さんなんですが、聴いてて普通に女子が歌ってるのかと思ってました。
めっちゃ明るく爽やかなメロに乗せ実はがっつり失恋の歌詞。

2nd Single「Feel The Fate」(2001.7)

跳ねたリズムが気持ちいい。あとダンスかわいい。
この頃のw-inds.はザ・アイドルって感じよね。
でも曲と歌のクオリティが担保されてて観てて嫌にならない。
ただ今見るとこの頃の慶太の見た目すげぇイキってる。

3rd Single「Paradox」(2002.2)

グループ一売れた曲。
実際自分はこの浅瀬でピチャピチャしながらこの曲を歌いこなすMVの彼らを見て子どもながら「ええやん」って思ってました。同性ながらかっこいいと心から思いました。
前2曲とやや変わってシリアス調のダンストラック。
このデビュー~3作は普通に知ってる人多いと思うんだよな。色褪せない名曲。

4th Single「try your emotion」(2001.10)

なんかそこそこでかいスポーツ系のタイアップついてなかったっけ。
朝のニュース番組で何回か聴いた記憶。
初期3作の良さを引き継ぎ、近未来要素を合わせた曲。良く聞くとめっちゃ歌詞が良い事言ってる。
個人的にこの頃は龍一が一番カッコイイと思ってる。

5th Single「Another Days」(2002.5)

調べてみたら初のオリコン1位取った曲らしいです。
ポテチかなんかのCMやってなかったっけ。
1stに続き明るいメロディにめっちゃ失恋の歌詞歌うシリーズ。
1st~この5thまでは同じプロデューサー、葉山拓亮さんが曲作ってます。余りにも作る曲作る曲が名曲すぎてファンからは神格化されてる人です。

7th Single「NEW PARADISE」(2002.11)

この曲前後から両端の2人もがっつり歌い始めます。
この時はまだラップメインで、サビで慶太のボーカルになる構成。トラックが超オシャレ。

この曲で紅白出てたよね。
うちの両親がラップ嫌いなのでチャンネル変えられて落ち込んでた記憶があります。(男で男子アイドルのw-inds.見たいって言えなかった)

4thSgからこの曲が収録された2ndアルバムはマジで大傑作だと思います。
葉山さんががっつり関わった最後の作品。


8th Single「SUPER LOVER〜I need you tonight〜」(2003.5)

ここら辺から徐々にオトナ路線へ。
実は洋楽(イタリアのDJだっけ)のカバー曲。
昔の曲でもそこそこ知名度ある曲じゃないかな。
当時小5くらいで尖りの片鱗を見せてた自分は「うわチャラっ…」と思いつつ「でも曲はええなぁ、かっこええなあ」と感じてました。
あとCメロで龍一君がラップじゃなく主メロ歌ってます。

9th Single「Love is message」(2003.8)

ちょいアイドル路線に回帰。
サビの「Love is…」が強烈なパンチライン。
メロが歴代でもトップクラスにキャッチーなので当時はこの曲が推し曲だった気がする。

SUPERLOVERもだけどこの曲辺りから作詞家としてshungo.さんが7年間くらい専属と言っていいくらいの参加率になります。
w-inds.で最近見ないと思ったらまさかU.S.Aであんなブレイクの仕方するとは思わんかった。

10th Single「Long Road」(2003.10)

代表曲の一つ。
w-inds.と言えばで世間が思う曲のTOP3には入るんじゃないかな。
希望を高らかに歌ってるんだけど、どこかほのかに詞も曲も切なさを感じるのがすごいエモーショナルだなぁと思います。
実は歌ってるのは「孤独な旅立ち」なんだよね。

ちなみに作曲が松本良喜さんっていう中島美嘉の雪の華を作った人です。

12th Single「キレイだ」(2004.6)

まさかのスキマスイッチ提供曲。
正直この曲聴いた時はずっこけた。好きな人ごめん。
でもモロ隙間がスイッチしてるのでこれは本人達が歌った方がいい曲だよ。曲としては好きなんだよ。
自分的にはあれですがたぶん知名度は高いので載せときます。

13th Single「四季」(2004.10)

王の帰還。
久々に葉山さんが作詞作曲。確か表題では最後だったような。実際セールス下がり気味だったけどこの曲で持ち直した。当時テレビでも水を得たようにこの曲めっちゃ歌ってた記憶。

デビュー当時のまだ定まってない感が無くなり、
曲に歌とパフォーマンスでがっつり応えたケチの付けようがない名作。

16th Single「十六夜の月」(2005.8)

この時のw-inds.は緩めのダンスにミディアムなJ-POPを歌う、って手数が多かった印象。
その時期では屈指の名作だと思ってて、紅白とかレコ大で披露されてたけど余り話題になんなかったなぁ。

この曲と次作の「約束のカケラ」は兄弟感あって好き。
安心安定の松本良喜クオリティ。

18th Single「IT'S IN THE STARS」(2006.2)

洋楽カバーシリーズ。
Earth, Wind & Fire感あるレトロファンクチューン。
この曲辺りからダンサブルな路線に回帰してレトロアメリカンな曲が続いてたイメージ。
CD買ったらなんか収録曲全部が繋がって10分くらいの大作になる、みたいな試みやってたよね。
当時PVダッサって思ってたけど今改めて見てもダサいと思う。狙ってるんだろうけど。

公式じゃないのであんまり大っぴらに言えないんですが、
この動画を一度w-inds.を全然聴かなくなって離れてから何かのきっかけで観て「2人ともボーカルに参加してるし生演奏だしめっちゃカッコよくなってるやんけ!」ってなって戻ってきた経緯があります。ラスサビ前のヘッドボイス格好良すぎやろ。惚れるわ。

橘慶太1st Single「道標」(2016.10)

ボーカル慶太のソロデビュー曲。
まさかのシンガーソングライター路線。(当時作曲はしてないけど)

w-inds.とか全然知らん父親が当時大絶賛してた記憶。
自分も実はギターを始めたきっかけの一つがこの「道標」を歌う橘慶太に憧れて、です。バンド仲間とか当時の知り合いにはほぼ言ってません。
弾き語りするとクッソコードが面倒くさくてカポタスト必須でした。

24th Single「アメあと」(2008.4)

しばらくダンスチューン路線が続いて、久々のJ-POP曲。
この路線ではこの曲が最後だと思う。
というか、おそらくこの曲が思うほど売れなかったからというのもあるのでは。
めっちゃ名曲なんだけどな。

27th Single「New World」(2009.12)

で、この曲からw-inds.本格的に旅立ちます。
シングルでは上記のアメあと以降、
アルバムでは結構前から6thの「Journey」辺りから洋楽路線に舵を切ってたけど、それを本格的に表した曲。

この曲自体は日本人がトラック作ってる事もあって結構聴きやすい、
かなりローカライズされてる印象なんだけど、
この曲の存在がかなり転換期の一つになった気がする。

10th Album『Timeless』収録曲「Make you mine」(2014.7)

で、ごめんなさい。ここら辺から全くw-inds.を聴かなくなりました。
厳密には2010年~2016年位の時期ですかね。

「New World」はとても好きな曲でめっちゃワクワクしたんだけど、
その後彼らがやってた音楽が、モロ洋楽だったんですよね。
当時の流行りのEDM~レトロモダン~トロピカルハウスといった数年の洋楽トレンドを逆輸入してまんまやってる感じといった印象で、
どうしても自分の肌には合わなかったんですよね。更に当時流行りの韓流も乗っかってた感じもありなんかなぁと距離を置きました。

前の記事にも書いてますが、自分は根本的には歌謡曲・バンド脳なので、
あまり主旋が目立たない曲だったり、BPM遅めの本格ダンスチューンとかはそんな聴かなかったりで。

w-inds.に再ハマりしたあと改めてアルバムで追ってみたけどやっぱりあまり刺さる曲は表題ではこの時期は無いです。すみません。
強いて言うならで挙げるとアルバム収録のこの曲は好きです。
「Timeless」で次のフェーズに行く準備が整った気がします。

35th Single「In Love With The Music」(2015.6)

この曲はw-inds.に再ハマりして後追いだったんですが、めちゃ好みの曲でした。
前作の「Timeless」から一歩進み、単なる洋楽リスペクトじゃない感じがしてすごい好きです。ダンスミュージック、レトロファンクが土台に有るんだけどちゃんと歌モノとして成立してて
「日本人」としてのアイデンティティでダンスボーカルをやってくれてるなぁと思いました。

この曲が収録された「Blue Blood」はめちゃ良いです。
なんならw-inds.至上自分の中でもトップクラスに好きです。アルバムとしての完成度が非常に高い。
別に洋楽が嫌いなわけじゃないんですよ。洋楽かぶれでカッコつけたその要素だけをやられる「洋楽風」が余り好きじゃないというか。
世界のトレンドを意識して作られた音楽は大好きです。


36th Single「Boom Word Up」(2016.5)

逆にここまでレトロファンクに振り切られると気持ちいいです。
跳ねたリズムでもデビュー当時とは全く違うトラック。
パフォーマンスに迷いがない感じというか。
聴いてて超ゴキゲンになるダンスチューン。
こういうのはすごい好きだわ。

38th Single「We Don't Need To Talk Anymore」(2017.1)

で、ここから物理的にフェーズが変わります。
何故なら、これ作詞・作曲橘慶太です。マジかよ。
この曲と次作を聴いて再び自分w-inds.沼に落ちました。

当時は割とドロップ全盛期だったと思うけど、
若干その波が収まりつつある今聴いても全然古くない。
そしてここら辺りからちゃんとボーカルで両端2人も曲に加わり、
完成された「ダンスボーカルユニット」になったなという印象。

決して洋楽の劣化コピーじゃない、でもJ-POP然ともしていない、
トレンドを取り入れかつ凝りまくったトラックに、決して下品にならない程度の日本人好みのメロを乗せる。
こんな芸当初プロデュースで良く出来るな。意味分からん。名曲。

39th Single「Time Has Gone」(2017.9)

もうこれ以降は完全に慶太プロデュース。
前作の流れを汲みつつ、より深化された内容で、無駄をとことんまで省きスマートに作られたトラック。
セルフ以降の曲だと一番好きかも知れない。

40th Single「Dirty Talk」(2018.3)

前作のスマートなトラックから路線を変えて、ちょいレトロ路線へ。
ニュージャックスイングを意識した曲調にこれでもかとオーケストラル・ヒットをぶち込むセンス、勇気あるなぁと思った。
これがまた癖になるというか、2回目以降に聴いて味が出てくる。
お洒落のラインの見極めが凄いのよ、橘さん。

なんかで見た岡崎体育とのこの曲のコラボはクソ笑った。
無駄に体育さんが歌いこなしてるの含めて笑った。

42nd Single「DoU」(2020.1)

前作の「Get Down」でバチクソかっこいいダンストラックやってからの
現状では円盤化されてる最新シングル。
そしてこの曲をもって龍一くん脱退。
20年、いろいろ思うところあっただろうからゆっくり休んでほしい。
活動休止ではなく脱退、とのことだったので復帰は厳しいと思うけど、
30、40周年でまた3人になってくれないかなぁと密かに思ってる。

曲に関してはもう何も言う事無いです。カッコいい。語彙力が消える。
メロの盛り上がりを初っ端に持ってきて、そこからサビで落ち着くパターンと思いきや、そこからピークに持っていく二段階サビという展開が圧巻。超自分好み。
こういうことなんですよ。枠にとらわれずに世界のトレンドも取り入れつつ、洋楽の良さも邦楽の良さも同時に両立させる真の意味でのJ-POPクリエイターだと思う。橘慶太。日本の宝。

43rd Single「Beautiful Now」(2020.12)

そして冒頭に書いたベストに収録された最新曲。
単独シングルではなく配信Sgだけど、ディスコグラフィー的にはナンバリングとしてカウントされてるみたい。

全てを悟った感じというか、現状色んな意味で明るいとは言えない社会情勢、長年やってきた3人が2人になった現況。
それでも、「今が美しい」と言い切って前へ再出発していくその姿は傍から見ても本当に美しい姿だと思う。期待しかしてない。


そんな感じで、男が書くw-indsのオススメシングル曲レビューでした。
長々と読んでくれてありがとうございました。
どうでしょうか。少しでも魅力が伝わったでしょうか。

過去の女子向けアイドルイメージだけでは決して語れない、
大人の男性として成熟し、今だからこその魅力に溢れたw-inds.。
また再び「音楽」として日本中で脚光を浴びる日が来て欲しいし、来ると信じています。

そこの諸君、w-inds.を聴け。早く。

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