[2022年]聴いた新譜レビューまとめ①(リーガルリリー・緑黄色社会・Ado・Aimer・米津玄師・わーすた)

どうも。僕です。

今年は、聴いた音楽アルバムの感想(場合によってシングル・EPも)を備忘録的に載せようかな、と思っています。聴いたの全部はさすがに書かないと思うけど。

普段はTwitterで三つくらいツリー作って書いたり、たまにこのnoteのつぶやきで1枚に言及してたりしてますが冷静に考えていや普通にnoteの記事として書けば良くない?と。

別に毎回のアルバムレビューがこんながっつりしてなくていいじゃん、と今更気付きました。心に残った別格のアルバムはこういう長文書きますが。

今回の内容は概ね過去のTwitterからコピペした感じです。
ゆるーく、2000~4000字前後で終わるような記事を今年は増やしていきたいと思ってます。元々は雑記や前職での経験などをメインに書こうと思ってたんですがここ1年はがっつり音楽noteになってますね。や、下書きで眠ってるのは結構あるんですが。

そんな感じでまずは今年に聴いたアルバム・楽曲の感想を簡単に。
評価は☆10点満点です。


☆アルバムレビュー

リーガルリリー「Cとし生けるもの」

(2022.1)(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

実力派3ピースガールズバンド、リーガルリリーの今作。
過去のアルバムを振り返ってもかなり聴きやすいアルバムだなと思いました。冒頭のキャッチーな3曲で聴き手を掴んでそのまま彼女達の世界観へ引きずる卑怯なやり口だなと(褒め)でもバンド独特のサイケな音作りは増しているという。

ひたすら強いギターロックが続くストロングスタイル。「自分達のフォームで全球ストレート投げました」感。その中で特に詞が過去作と比べても他者との繋がりを求めて開けている感じがある。
後半に行くほどただのポップロックに留まらない轟音のバンドサウンド、リバーブを使いまくった文字通り空間がどんどん広がっていき最後はまさにガールズバンドの原点のような直球ミディアムバラード「Candy」で〆。恐らく刺さる人にはもうドン刺さりな作品なんだろうけど、完璧にこれを乗りこなせる感性を持ってない自分にちょっと悔しいと思ったり。

とりあえずこの曲、「リッケンバッカー」並に騒がれても良いよな。

1番の王道な展開から始まって、間奏でこのバンドらしさのサウンドを見せつけていく、ポップネスとサイケデリックを併せ持ちなおかつそれが清涼感溢れる聴きやすい形で両立してる良曲。

オススメ曲:M1「たたかわないらいおん」、M8「風にとどけ」



緑黄色社会「Actor」

(2022.1) (好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

久しぶりにメジャーシーンに現れた「正統派でJ-POPに喧嘩を売っている」女性ボーカルバンド、緑黄色社会。今の勢いを保った熱のこもった良盤でした。M9「たとえたとえ」は昨年の自分的ベストソングの上位にも入れてましたね。
前作「SINGALONG」は後半が似たバラード多めでちょいダレるかな、と思ったけど今作は曲順配置の妙と幅広い曲調で飽きさせない仕組み。キャリア含めても個人的に最高傑作だと思います。今作。(ミニアルバム「溢れた水の行方」は捨て難いけど)

このバンド、メンバー全員が作曲できるからこそ楽曲が一辺倒になっていない感じがする。過去のヒット曲辿っても全員キラーチューン作れる能力あるし。今後もネタ切れになる事は少ないんじゃないかな。
「取りに来た」曲は外さないし、アルバム曲も一辺倒にならず色んなジャンルをポップに昇華してるし。

あと長屋晴子のボーカルが最近の若手歌手でも圧倒的すぎて埋もれがちですが、ギターが元ボーカル志望なことも有り聴いてて気持ちの良い歌声。男声コーラスが目立ってたり、M12「S.T.U.D」みたいなダブルボーカルスタイルの曲こそバンドの「らしさ」が出ている気もします。文句の付け所がない快作。

あ、長屋晴子さんオールナイトニッポンXパーソナリティ就任おめでとうございます。

オススメ曲:M5「安心してね」、M9「たとえたとえ」



Ado「狂言」

(2022.1) (好き度:☆☆☆☆)

聴かず嫌いは良くないと思って。ナウなヤングにバカウケのAdoちゃん。
一聴した印象が、いわゆる第二世代ボカロ曲をクオリティ高い歌い手(Ado)に託した作品集。
大半の曲このアルバムで初めてまともに触れたけど全然半分ぐらいの曲は聴くに耐えるし思いの外良かった。すりぃは安定して良い曲作るよね。ただ14曲は長いな。52分なのに65分くらい聴かせられた気分。
(あと「うっせぇわ」、このタイミングで初めてフル聴いた)

「踊」だけは元々好きなクリエイターが関わってる事もあり唯一リアルタイムで聴いててめっちゃ良いやんってなったけど、やっぱこのアルバムでも抜けてますね。ライトリスナーが聴いて格好いい!ってなるのと、音楽を良く聴く人も一旦耳を傾けるちょうど中間の良いラインを突いてるのよこの楽曲。最大公約数というか。トラックと本人の歌唱も含めてだけど。

それだけに映画主題歌になったM6みたいな「歌わされてる」感ある15年前のシンガーが歌ってそうな量産型J-POPだったり、とりあえず申し訳程度にトラップとかドロップ入れときゃ今っぽいんでしょ?みたいな曲が多いのはしんどかったな、Ado自体は凄い才能ある歌手だと思うから本当に提供される楽曲次第だなと。

後々この子自体が詞書いたりとか自身を的確にプロデュースできるアーティストになれば長く続きそうな気もする。既存の曲を当てはめるんじゃなく、Adoという歌手がやりたい音楽や、この子だからこそ出来る音楽表現を追求してくれるクリエイターが付けばいいのにな、とは思った。
頃合いを見てボカロP縛りやめれば良いと思うけどそうするとターゲットの若い層が離れてっちゃうのかね、歌い上げるタイプの歌手だしSuperflyの人とかに曲作ってもらったら合うのでは。

オススメ曲:M2「踊」



Aimer「星の消えた夜に」

(2022.1) (好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

Aimerのカップリングセレクションアルバム。
Aimerは「StarRingChild」で目を付けて概ねの音源は持ってる筈なのだけどB面は聴きこんでなかったな。新作アルバムかってくらい新鮮に聴こえた。そして良曲多いな。新曲「ONE AND LAST」も良かった。


昔のAimerを思い出すというか、気を張らずに聴ける作品でした。何なら梶浦節を始めとするシングル表題のいわゆる「重い」楽曲が多めの近々のアルバムよりポップで聴きやすいまである。ただカップリング曲集という事もあり耳触りこそ良いものの一通り聴いた後メロが頭に残ってる曲が少ないのが難点か。

両A面除くとカップリング曲の中で「Open The Doors」「Through My Blood」がハブられてたのは澤野さん案件でアニソン色強いからなのかな、前者は特に一応カバー曲だからかもだけどすごい好きなんよな。

関係ないですけど今更「残響散歌」聴いたんですがめっちゃ良かった。某鬼のやつはほんのり食わず嫌いしてる事もあり出遅れた。これ配信去年だけどシングル発売は今年なので定義上ベストソングに入れるか迷う。

オススメ曲:M5「スピカ」、M14「Even Heaven」(ともにDisc 1)



☆シングルレビュー

米津玄師「POP SONG」

(2022.2) (好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

一昨年の超大ヒットアルバム「STRAY SHEEP」が自分的にはあまりピンと来なかったり(その他凡百アーティストと比べれば高品質ですが)。
昨年の「Pale Blue」も表題は自分の好みの音楽性から離れていくなぁ…と思ってたらカップリングの「ゆめうつつ」と「死神」が良すぎて本人も現在のスター的な立ち位置に置かれることに色々迷ってるんだろうな、と勝手に推察してたり。

そんな中2月に配信された楽曲。絶対この曲名でストレートには来ないだろ、と思ってたら期待以上。ハチ時代の曲に「死神」「LOSER」を合わせたような欲張りセット曲。
この皮肉たっぷりの詞にポップソングと付ける辺り「俺たちの米津玄師が帰ってきた」感あって最高としか。「ポップ」とされているものは何か、そして彼の現在の立ち位置を考えると。

楽曲もMVも彼のやりたい事やりたい放題って感じで最高です。早くも今年のベストソング候補。
米津玄師はもう十分売れきった感あるのでドラマの主題歌とかいいから自分の音楽をひたすら突き進むフェーズに入ってほしいんだけど、世間やレーベルがそれを許すのかどうか。



わーすた「ミライバルダンス」

(2022.3) (好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

わーすたは今年から4人体制で新たなスタートを切りましたが、個人的に楽曲・歌唱力・ルックスともに申し分ないので次世代SPEED的な扱いされても良いのでは、と思い続けてます。三品瑠香のボーカル力を世間は早く見つけて下さい。

M1「ミライバルダンス」(好き度:☆☆☆☆☆☆)

ここ最近のわーすたの活動はとにかく「良い曲」を届けることに注力してた気がしますが、今回はグループとしても当初の懐かしハイテンションゆめかわ系+タイトル通りちょいレトロ感あるダンサブルなリズムとメロを合体させ今風のトラックで味付けた楽曲。あえてこれをやるのは面白い一手だな、と思いつつこの曲の評価は改めて一年を振り返った時にどういった位置付けになるのか、次以降の手札で変わってくる気がしないでもない。


M2「リル・リル・トリップ」(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

表題曲と同じくこちらも「岸田勇気」氏案件。

この楽曲はファンタジックな詞とトラックが印象に残るミディアム曲。全体的にウィスパー気味のメンバーのボーカル、コーラス感が幻想的でまさにトリップ案件ですね。カップリングだからこそできる技、というかこれはこれで尖ってる出来。大好物ですこれ。

岸田勇気さん、楽曲の振り幅が凄いというかマジで何でも作れるな。オファーに対して常に最適解を出し続ける理想の職業作家だと思う。
この方がプロデュースに入った2年ちょい前位からマジでグループの楽曲クオリティがダンチで上がった。(田淵智也を提供で呼べたのも岸田さんの人脈なのでは?と色んなアーティストのクレジットを見て思う)

いやね、自分3年前位はわーすたオタクやってたんですよ。それ以前の楽曲が良かったこともあり。で、自分が現場に行くようになってからの楽曲が云々かんぬん(過去のnote記事探せば書いてるよ)してオタ卒したら何か入れ違いで曲のクオリティ上がったすれ違い。なので活動自体は相変わらず追ってます。アイドル楽曲枠では早くも今年のベスト候補。


そんな感じで、新譜の感想備忘録です。
先述の通り過去のつぶやき等で昨年以前のアルバムについても触れたりしてるので旧譜についてもこういった形で詰め合わせレビュー載せるかもしれません。


昨年ゼロからベストソング記事を邦楽・洋楽ともに作ろうとして痛い目にあったので今年はベストソングリスト予め作ろうと思います。不定期にリストぶち込んだり外したり。宜しければどうぞ。

それでは、また次の記事で。

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