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こだわりのハム屋と日本人のもったいない感

家の近くの小洒落たハム屋があるのだが、

自家製こだわりのハムだけでなく、
夫お気に入りのピクルス、ソーセージ、
店主の気分でお惣菜なんかも置いてあって、

夫婦で気に入ってちょくちょく足を運んでいたらわりと無口な店主に、
「奥さん平日の昼間っから暇そうに
いつもウロウロしてますよねーはっはっ」
いじられるくらいには仲良くなった。
(夜グローバル系OLとして仕事してんだよっ)

で、言いたいのは、
このハム屋美味しいしお洒落なのに、
いつもあまりお客がいないという事実。

心配になるくらいに。

その上、ホームページ適当だし、
インスタもハムの写真ではなく何故か営業時間を写真に撮ったものを投稿していて、
(インスタの使い方違くない?)

休みも家族都合とか言って不定期で、
客層広げる気あるのかよっていう、
そんな店なんですよ。

まぁ多分近くに住む人たちに来てもらって、
仲良くなって知る人ぞ知るって感じで
いいかなって思ってるのだろうけど、

そんな店を見てると私はなんだか、
日本という国、そして日本人を連想する
今日この頃でして。

そんなこんなで本日は
日本という国のもったいない感
について書きたいと思ったのだった。

日本人はシークレットにして、アメリカ人は世界に広めて商売にした

と、ついに本格的に始まったPMP(project management professional)試験の研修にて
愉快なフランス系カナダ人マダム講師
に言われた。

ノーインフォメーションで、とりあえず、
ノリと根性★みたいな感じで
勉強を始めた私なので恥ずかしながら色々と全く知らなかったのだが、

研修を受けてみると、
外国人達が一生懸命、

  • キャンバーン(kanban)

  • イシキャーワー(Ishikawa)

などと、『どう考えても日本語
という言葉を発し、

あげく、フランス系カナダ人マダムに、
「あなたは日本人だからきっとP2Mで色々と既に学んでいるわよね。私は日本人の手法を尊敬しているの」

なんて言われて、

P2Mって何かわかりましぇんと答えて、
恥ずかしい思いをした。

後で調べると、どうやら、
アメリカが母体となっているPMPが提唱する
プロジェクトマネジメントには、
我らがトヨタその他日本人考案の手法が
取り入れられているらしく、
P2Mという資格も日本が独自にPMPを発展させて作ったものだという。
(※ざっとしか調べていないので、もっと詳しい方がいて微妙に違ったらごめんなさい。先に言い訳)

だけれども、

結局マダムが言う通り、
日本人せっかく素晴らしい手法など生み出していたにも関わらず、アメリカ世界的資格としてPMPを確立したわけで。

私的にはmixi vs facebookの構図
またかよ感もありつつ、
日本人/日本ってなんかもったいないんだよなぁと思うのです。

間違ってはいけないと思う心とこじんまり感

良いものがあるのに、
こじんまり日本国内でいいかなとか、
日本人用にカスタマイズして国内で満足
みたいな考え方ってなんでなんだろうなって
ぐるぐる考えると色んな要因があると
思うのだが、

一つはとにかく、
アピールすることが下手すぎる
もしくは、
アピールに精神的抵抗がありすぎる

ということな気がしている。

そして、それは遡ること日本の学校で
間違ってはいけない精神』が
刻み込まれてしまってるところに起因する
と言ったら飛躍だろうか。

ここ数日、
多国籍の方々と研修受けてて思うのだが、
いや、それ書いてあるやーん
とか、
いやいや、それ2分前に言ってたやーん
ってことでも、
皆さんガシガシ質問するんですよね。

これって
日本人だけだとあんまりなくないですか?

変なこと聞いてはいけないとか、
変なこと言うなら発言しない方がいいとか、
そういう気持ちが働いて、一旦言わないどく。
それが日本人。

変なことかもしれないけど、とりあえず言う
それが日本以外の多くの国での思考。

それが結果的に、
めっちゃ世紀の大発見でも、
いったん身近な国内でちょっと反応見てみて、
そこから海外に行こうかしらどうしようかしら
となる。

めっちゃ世紀の大発見だから、
さぁすぐ全世界へ発信!とはなりづらい。

それでも外に出ようとする日本人たちを応援したい

別にグローバルに発信しなくてもいいじゃんって
そう思う人たちもいるかもしれない。

でも、近頃の私は一周回って、
日本やるじゃんって思うからこそ、
なんかもったいなくて、
すごくもどかしいと思ってしまう。

例えば、
mixiもfacebook出てきて
悔しくなかったのかなって。

だから、世界で頑張ろうとしている日本人
無条件で応援したくなる。

特に最近は日本の俳優や歌手で世界を目指している人も結構いたりして勝手に結構嬉しい

芸能人にも会えて一石二鳥だし、
そういうの手助けする仕事ないかなーなんて。


今後、
日本の市場だけで満足な世の中じゃなくなるかもしれないからこそ、

そういう風に頑張っている人たちが
増えて欲しいなと切に願っているわけなのです。

私も微力ながら頑張るし。

ちなみに余談だが、

実を言うと最近、
小洒落たこだわりのハム屋には
あんまり行かなくなった。

スーパーにも安くてそれなりに
美味しいハムがあるって分かったから。

まぁそゆこともあるんですよね。

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