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彼らとのオトナの関係

彼らに会いたい。

彼らとは、高校時代からの友人である。

大学入学を機に東京へ進出してきた私であるが、社会人になってから、なぜか仲のよかった彼らが東京へと進出してきた。

最高よ。

彼らとは月に1回くらい遊んでいたんだが、自粛期間ということもあり、遊んでいない。

まあ、外出のついでとかで会うくらいなら全然良いんだろうけど、さすがに3人集まるのはね。なんかね。

しかも、遠い。

帰り道に別の路線の電車に乗るのは、気が引ける。彼は一人中野に住んでいるので、帰り道とは逆方向だ。それをリスクだと感じている。なんとなくな。

むこうにきてもらうのも、気が引ける。

そのリスクをむこうに背負わせているからね。

思いやりの精神ってやつよ。

互いに尊重しているから仕方ない。長年の関係性ってのは、簡単い崩れないのよ。そう信じよう。わがままは互いに言わない。これがオトナってやつなのだ。

ただ、中野に住んでいるやつから、不定期で奇声がLINEで送られてくる。

人とのかかわりがないから頭がおかしくなっているんだろう。

その奇声を合図として、我々の奇声がLINE上で連鎖する。

言葉は意味を持っておらず、ただの奇声。

それを放置していると、「おい、うさぎは?」と急かされる。

奇声を要求されるのだ。なんだそれ。

※送られてくる奇声の一例。かわいいバージョン。

もちろん私も、奇声を送る。

送られてくるのが変顔の場合もある。

その時はしっかり変顔を送る。

なぜなら我々は、オトナな関係だから。

これがオトナの、緊急事態におけるかかわり方です。

多分。



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