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地震に強いのはベタ基礎と言われるけど、それは本当なのか?

1地震に強いのはベタ基礎

一部ハウスメーカーの営業のセリフのようですが、実際はどうなのでしょう?

阪神淡路大震災からこちら、主流はベタ基礎になってきました。

家を建てる時、ベタ基礎と布基礎のどちらがいいのかの論争になりますが、

どちらがいいのか、わかりません。

「ベタ基礎は高級、布基礎は安物」

これもハウスメーカーの営業のセリフですが、これも嘘です。

適正に施工した場合は、布基礎の方が値段が高くなります。

ベタ基礎は、関東以西に多く、関東以北では圧倒的に布基礎が増えます。

特に北海道などは殆ど布基礎です。

安いハウスメーカーは、西日本発祥の会社が多いのですが、

これらの会社の採用している基礎のほとんどはベタ基礎です。

これは型枠さえあればベタ基礎の方が安くつくためで、

ベタ基礎が高級というのは全くのウソです。

「耐震性はベタ基礎です」

これも嘘です。

地震によって揺れの方向が違うため、どちらがいいかは結果でしかありません。

2基礎は難しい

実は基礎というのは、きちんと理解している人が少なく、

ハウスメーカーによっては、強度計算すらしていないところもあります。

これ、国土交通省の施工基準があるため、

基準通りに作れば法的に問題がないので、強度計算とかをしないのです。

つまり、設計者自身もよくわかってなく、

施工業者自体も分からず施行してる場合がよくあるのです。

結果的に、基礎に関するトラブルは、施工不良がほとんどなのです。

日本の建築技術は世界最高水準で、

日本の誇るスーパーゼネコンは、

「不可能な建築物はない」と言われるほどの技術を誇りますが、

それでも世界的にみると、ビルが沈下してしまった等の事故が起きています。

つまり、基礎というのはよくわからないことが多いうえに、

建物という重量がかかった後の沈下具合が予測しづらいのです。

住宅というのは、建築物としては軽量ですので、比較的軟弱地盤にも建築可能です。

建築可能とはいえ、しょせん軟弱地盤ですので、

不動沈下が起きる可能性があります。

その場合は、ベタ基礎の方が有利と言われていますが、これも程度の問題で、

ベタ基礎ごと落ちた家がないのかというと、あったりします。

3ベタ基礎?or布基礎?

「じゃあどちらがいいの?」

これはもう、きちんと施行してくれるハウスメーカーに頼むしかないのですが、

基礎だけを別に注文することはほとんどないので、信用するしかないのが実情です。

つまり、災害に強いかどうかは、

災害の程度によるので、人の作るものに完全なものはありません。

地震が嫌だけれど都会に住みたいのならニューヨークに住めばいいし、

その分犯罪で命を落とす危険が増加するだけです。

ゴキブリが嫌いなら北海道に住めばいいし、但し冬は耐え難いでしょう。

完全を追求するのは、日本人の特性ですが、それもまた程度なのです。


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