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「あっという間に成長する赤ちゃんうさぎ 誕生から独り立ちまでを解説します。自宅での繁殖は多頭飼育崩壊に気をつけよう。」


 動物の赤ちゃんは可愛いですよね。特にうさぎの赤ちゃんの可愛さは別格です。真ん丸な顔に小さな耳、大きな目、人の手のひらに収まってしまうくらいの小さな体。思わず微笑んでしまう愛らしさです。
 そんな可愛い赤ちゃんうさぎですが、実際に目にする機会は滅多にありません。生まれたてのうさぎの赤ちゃんはどのように育ち、離乳するのでしょうか。
 また我が家のうさぎの赤ちゃんを見たい!繁殖させてみたいとなった時には気をつけなければいけない点があります。それは多頭飼育崩壊です。うさぎは繁殖力の強い動物で、無計画な繁殖は多頭飼育崩壊につながってしまいます。
 今回はうさぎの赤ちゃんの誕生から離乳まで、そして繁殖を検討する時の注意点について解説します。
 

生まれたての赤ちゃんうさぎはどんな感じ?

 うさぎは30g程度の重さで生まれます。1回の出産で1~6羽ほど誕生します。
赤ちゃんは、目は見えず、耳も聞こえない状態で生まれます。歩くこともできません。毛がなく、耳がかなり小さいので、大人うさぎのイメージとは違った容姿に見えます。ねずみの赤ちゃんのような容姿です。
誕生時の皮膚の色は将来の毛色と関係しています。ピンク色の肌からは明るい色の毛が生えてきます。黒っぽい肌からは、茶・黒の毛が生えてきます。


お母さんうさぎの子育て

 お母さんうさぎは、誕生の翌日から授乳を始めます。お母さんうさぎの子育ては、あっさりしています。1日2回の授乳以外は赤ちゃんと一緒に過ごしません。お母さんは1日の大半を巣箱の外で過ごします。一見育児放棄に見えるかもしれませんが、放棄しているわけではありません。授乳後の赤ちゃんのお腹が膨れていれば、母乳を飲むことができています。
一方お父さんうさぎはどうしているのでしょうか?お父さんうさぎは育児をしません。お父さんうさぎと母子を一緒のスペースに入れてしまうと、お母さんうさぎと交尾をしようとしたり、赤ちゃんうさぎに攻撃したりすることがあります。お父さんうさぎは母子と一緒に過ごすことはできません。


赤ちゃんうさぎの離乳・独り立ち

 赤ちゃんうさぎは、生後10日前後から目が開き、耳が聞こえるようになります。
 生後20日を過ぎると、小さく砕いたペレットと柔らかい牧草を食べられるようになります。消化器官が育ち、盲腸便が出るようになります。この頃になると、毛が生えそろうので、大人うさぎの容姿に近くなっています。
 赤ちゃんうさぎの独り立ちは、生後2か月前後になります。お母さんうさぎとケージを分ける時間を少しずつ増やし、独り立ちを促します。ペットショップやうさぎ専門店にいる仔うさぎは、生後2か月以降の仔になります。


我が家のうさぎの赤ちゃんを見たくなった時に考えること

 うさぎは繁殖力の強い動物です。妊娠期間は1か月程度と短期間です。出産した日に交尾すれば、再度妊娠が可能だと言われています。年中繁殖が可能で、年間で6~10回の妊娠が可能です。あるうさぎが年間6~10回の出産をしたら、1年で50匹近く増えることになります。うさぎは親子間、兄弟間でも繁殖しますので、家族間で交尾していくと、短期間で飼育崩壊することが予想できます。うさぎを自宅で繁殖させる時には、繁殖力の強さについて知り、計画的な繁殖を心掛けましょう。


多頭飼育をする時は、予期せぬ妊娠に気をつけて

 うさぎは生後4か月から妊娠することができます。生後2か月でも妊娠したという事例もあります。異性のうさぎを多頭飼いしている場合は、オスとメスを同居させないことが大切になります。1羽につき、1つのケージを用意しましょう。多頭飼いでなくても、ラビットラン等で他のうさぎと会う機会がある場合も注意が必要になります。
うさぎの交尾の時間は数秒~数十秒、1回の交尾で妊娠する確率はなんと99%!うさぎは生理がなく、交尾の刺激で排卵します。そのため、妊娠の確率が高いのだそうです。短時間の接触でも交尾・妊娠してしまいますので、妊娠を望まない場合は去勢手術や避妊手術を検討することも一つの方法です。

 
まとめ
 今回は赤ちゃんうさぎの成長について解説をしました。お母さんうさぎの子育てが、あっさりしているところが、意外でしたね。
 そしてうさぎの繁殖力の強さについても解説をしました。ニュースなどで、犬・猫の多頭飼育崩壊が報じられることがありますが、うさぎでも同様のことが起きています。うさぎは繁殖力が強いため、ねずみ算式に増えていきます。また妊娠・出産はお母さんうさぎの母体にも負担をかけます。自宅での繁殖を望む場合は、生まれた赤ちゃんをどのように育てるのか、メスうさぎの性格や体格が繁殖に向いているか、慎重に検討してくださいね。

講師名 anan

 子どもの頃から生き物が好きでした。今まで、ハムスター、インコ、モルモット、ハムスター、デグー、うさぎ、犬、ウーパールーパーとたくさんの動物と生活してきました。職場で飼っていたうさぎのお世話をしていたこともあります。
 以前我が家にいたうさぎは、垂れ耳のオレンジ色のホーランドロップでした。今でも家の近所のうさぎ専門店に通い、可愛いうさぎの姿に癒されています。将来はネザーランドドワーフを飼ってみたいです。
 


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