うさぎは鳴く?鳴き声はどんな声?うさぎの鳴き声について大特集!
うさぎといえば?と聞かれて、あなたは何を想像しますか?
長い耳やもふもふの体、ぴょんぴょんとジャンプしながら移動する姿などを
連想する人が多いと思います。
でも、猫といえば「にゃー」犬といえば「わん」と
すぐにイメージできる、「鳴き声」についてはどうでしょう?
あまり想像がつかない方がほとんどではないでしょうか。
今回はそんな謎に包まれている「うさぎの鳴き声」について特集しました。
うさぎってそもそも鳴けるの?うさぎが鳴く時はどんな時?などなど、
飼い主さんとしてもぜひ知っておきたい情報ばかりですよ!
◆うさぎって鳴けるの?
犬や猫などの動物、および人間は、「声帯」という場所を使って声を出しています。
この部分が息で振動することによって、声となって出てくるんですね。
しかし、実はうさぎにはこの声帯がありません。
そのため、厳密に言うと「声」を出すことはできず、「鳴き声」というものもないんです。
「あれ?でも、お世話をしている時にぷぅぷぅって言ったりしてるけど?」
と思った飼い主さんも少なくないでしょう。
そう、声帯を持たないうさぎですが、ときどき鳴き声のような音を鳴らすことがあります。
これは鼻を鳴らして出している音で、うさぎの出来る感情表現の一つなんです。
ジャンプもうさぎの感情表現のひとつですが、こうした声も見逃してはいけないんですね。
表情があまり変わらない動物であるうさぎだからこそ、飼い主さんは日頃の行動や、
こうした感情表現をしっかり観察してあげましょう!
◆うさぎの鳴き声にはどんな意味があるの?
こうしたうさぎたちの声にはいくつか種類があり、それぞれに違った意味合いが含まれています。
たとえば「ぷぅぷぅ」と高い音を出しているときは、「嬉しい・楽しい」という意味。
おやつをもらえて嬉しかったり、遊んでもらえたことにはしゃいでいる時などに
こうした音を出すことがあります。私達で言う鼻歌のようなものかもしれませんね!
しかし、高い音だからといって全て良い意味合いなのかというと、実は違います。
高い音で「キーッ!」という音を出しているときは悲鳴のような意味合い。
特に命の危険を感じた時に出すことが多く、非常に強い痛みを感じたときや、
恐ろしいと思ったときに聞くことがある音です。
突然の金切り声のような音で、初めて聞いたときは驚いたという人も多いでしょう。
飼い主さんはうちのこにこうした音をあまり出させないようなお世話を心がけてくださいね。
では、低い音を出すときはどんなときでしょうか?
低い音の「ぶー、ぶー」と鳴くときは、うさぎが不満を感じているとき。
まさにブーイングのようなもので、何か気に入らないことがあるとこの音を出すことがあります。
リラックス状態でもたまにぶっ、ぶっ……と鳴くこともありますが、
こちらはそれほど気にしないで良いでしょう。
何かのお世話をした後に大きめに「ぶー、ぶー」と鳴き始めたときは、
そのお世話がうさぎにとってあまり良くないものだったのかもしれません。
特に気を付けなければいけないのは、強い音で「ぶっ!」と短く鳴いているとき。
このとき、足をダンダンと叩きつける「足ダン」も同時にしていることがあります。
この状態は明らかに怒っているとき。
あまり構ってあげない、うさぎが不機嫌になるようなことを何度も行うなど、
うさぎを怒らせることをするとこの音を聞くことがあります。
高い音の「キーッ!」という音と同じように、飼い主さんはこの音をあまり聞かないような
うさぎにとって心地の良いお世話や遊び方をするよう気を付けてあげましょう。
◆うさぎの鳴き声は気持ちのサイン
あまり頻繁に聞くことはないうさぎの鳴き声ですが、
そのひとつひとつにはこのように、うさぎの感情が潜んでいます。
そのうさぎの好みを知ってよりよいお世話をしてあげるためにも、
うさぎの鳴き声に耳を傾けてあげてくださいね。
講師:岸本
幼少期に訪れた動物園で白い毛のロップイヤーラビットを見て「天使みたいな生き物がいる!」と電撃が走って以来うさぎに夢中。
今では自他共に認めるうさぎ好きで、「うさぎの魅力を語っていたら聞いていた相手もうさぎ好きに」「プレゼントをもらう機会があると何も言わずとも皆うさぎグッズを買ってくる」「友人がうさぎ柄のグッズを見て「あっ、岸本さんだ」と言い出す」などのエピソードを持つ。趣味はうさぎのぬいぐるみ集め。