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本質的な価値創出のために #Xデザイン学校リフレクション Day1&Day2


※このnoteはXデザイン学校2024年マスターコースの私的なリフレクション(振り返り)を記した記事となります。

受講の動機

金融機関でUI/UX、サービスデザインの領域に携わっています。
ソリューション提案の過程で「本当に解決したいこと」からのブレを感じることもあり、個人的に予定調和的なアプローチになってしまうこともしばしば。
キャリア形成の中で伸び悩みを感じていたこともあり、UIをつくる人から、一歩踏み出してソリューションに説得力を持って業務に持ち帰りたいと考えています。
簡単にいうと、脳に汗をかいて成長した実感が欲しかったためです!
noteは継続のために、あまり気負わず記してゆきます。

Day1

ユニーク人材になるために

アドバイザーLINEヤフー日野さんのイントロダクション。
絶望の後は希望へ、その架け橋となった「学び」の話。
いずれも一定以上の水準を持つことがキモですが、複数分野を組み合わせる化学反応ででユニーク人物になれる。
T型人材のワードを反芻しつつ、ご自身の体験談にエンパワメントされマインドセットが整った。私も家族と仕事を愛したい。

講師山ちゃん先生(山崎先生、と呼ばないでと仰ったため)より受講のポイント説明ののち、ブートキャンプ開始。

価値づくりのためのアンラーン

一度フレームをはずすことが創造への第一歩である。今までのインプットを一旦脇に置いて、ラーニングとアンラーンを反復する探索活動。課題に向き合う際、何か使えるフレームワークは?と型を探す思考が癖になっていた自分にとって今後意識したいポイントとなった。

近江商人の三方よしから現代の三方よしへ

これからのビジネスデザインは、ビジョン・パーパスを実現するために、ヒューマン・ビジネスに「ソーシャル」の観点をプラスすること。実現手段としての技術が存在する。
文化を作る「組織デザイン」を素地として、「モノ」でプロトタイピング&社会実験を経てビジョンの実現に繋がる。
ソーシャルイノベーションの教授、エツィオ・マンズィーニ「4つのデザイン能力」では課題解決から意味の形成に至るアプローチに関しての説明。
「ユーザーのため」のデザイナー視点から、当事者自身がデザインしていく視点への変遷は、デザインが「ものづくり」のためだけでないことを再認識した。

人間中心設計におけるユーザーとは

直接ユーザー、間接ユーザーの他に広義のユーザーが存在する。
ユーザーの多様性(特性や志向性の他に、取り巻く状況など)を考慮する必要がある。
直接ユーザーのユーザビリティは考慮しつつも、「何をビジネスで届けたいのか」を軸に、
状況や環境はわすれがちなので常に頭の片隅に置いておきたい。

UX、EX、SX

対象ユーザーの広がりについて、「UX(CX)」の他に「EX」「SX」などの観点があることを知った。
素晴らしいUX実現のためには、組織や人材がいてこそ成り立つ。「EX」は社員の体験を考慮すること。
また、「SX」はサービスの先に形成されるSNS等を通じたコミュニティの体験を指す。

UXがアウトサイド・インの視点に対して、EXはインサイド・アウトである。
EXの充実は、帰属意識や企業のブランド価値創出にも密接に関わってくる。
アウトサイド・インのままだとユーザーの下請け的発想に陥りがち。
インサイド・アウトで「こうありたい」といった意図をもち、双方の観点を考慮する。

企画部署の方と「デザイナーの仕事って一体どこまでだろうね?」という話題に触れたことを思い出す。
人事の取り組みにUXを取り入れ組織デザインを行ったり、社内コミュニケーションの充実や企画者自らデザインに携わる等身近なエピソードでも思い当たる点が多く、エクスペリエンスの観点がデザイナーのものだけでないと実感。
広義では皆「デザイナー」なのだと思います。

グッズドミナントロジックからサービスドミナントロジックへ

モノからコトへ、等価交換の時代からからサービスそのものの経験に価値を生み出す。
サービスを対象ユーザーからソーシャルへ広げることが、現代の「三方よし」に繋がっていく。

Day2

ビジネスデザインとワークショップ

今回テーマを提供いただく企業を取り巻く経済圏を背景とした説明を経て、ワークショップに突入。

ビジネスデザインとは、目的のために仕組みをデザインすること。利益は結果であり、ここでも「社会視点」が大きな肝であった。
あるものの組み合わせでなく、一度枠を外してリフレーミングすること。
まずはひとりのため、そこから広げてプラットフォーム化することなどがポイント。

ワークショップでは、ビジネスモデル・キャンバスを用いて新しいサービスデザインの企画をチーム形式で発表。
何よりも、制限時間内で背景の理解、RFPを読み込み、発散から収束を経て形作ること自体に苦戦した。
WSの中ではビジネスインタビューを模して「なりきりインタビュー」を実施。
ぼんやりしたことも、対話の中で徐々に顕在化して絞り込まれていく。
ビジネス担当者やステークホルダーへのインタビューは、往々にしてパワポで見ることと異なるため、ぜひ社内でも実践したい!

しかし、なによりもみなさんロジカルすぎる…!私は正直、制限時間内に思考を纏めることに脳汗ダラダラだったのですが

  • 率先して、的確なファシリテーションをしてくださる方

  • 知見を元とした考察にめちゃくちゃ説得力がある方

  • 言語化に長け、対話から結論のアプローチを導いてくださる方

…のおかげで、なんとか整理することができた。おおまかな方向性のズレはなかった点に安堵する。ほっ。
こういった刺激を受けることができるのも、学びの醍醐味です。

全体を通して

ビジネス活動にのなかで、課題解決の領域から社会的な意味を与える活動に繋げる観点を常に持っておきたい。
起点はよりよい社会を作りたいと思う、「個人の妄想と熱い思い」(この言葉はとてもすきです)、ビジョンから広がっていくもの。
ユーザーの種類と状況を考える点は常に意識する。
今後は言語化・視覚化のトレーニングをおこないつつ、多様性の中で試行錯誤の過程を楽しみたいと思います!


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