腹落ち後の罠〜録音しよう
チェロのレッスンでバッハ無伴奏1番を順番に教わっているのですが、目下クーラントで足踏みしています。
私の中では1番ではプレリュードの次に好きな曲。なんとかして自分のものにしたいのですが、難しいですね。聴いていると、あぁ軽やかで心地の良いリズムでいい曲だな〜って思うのですが、弾いていると「何じゃこのボウイングは?!」「左手と右手がかみあわん!」みたいな気持ちになって、軽やかさからはるかに遠ざかってしまいます。
前回腹落ちと書きましたが、その先に罠があるんだなと今回気づきました。
曲に慣れることで知らず知らずのうちに弾けるところを突っ走るんですね。私は。特にクーラントみたいな曲はテンポよく弾いたほうがいいなと思ってしまい、走ること走ること。レッスンでも「自分で自分の首をしめてどうするの?」と指摘されます。
そこで最近やっていなかった練習を録音することを再開しました。本当によくわかりますね、自分のテンポのひどさ。典型的な八分音符が転ぶやつをやってました。転ぶからどんどん加速して弾けなくなる。ちゃんと待つ、これを意識するだけで本当に余裕を持って弾けるようになった気がします。
「バッハは自由でいい。あなたのバッハを表現しなさい」と先生が言うのをいいことに、勝手にメトロノーム練習もサボってましたが、そういうことではなかったですね。反省。
前は弾けてたのにできなくなった!みたいなこともよくありますが、その原因も慣れからくるつっぱしりにあるんだと思います。
腹落ち→自分のものにする。ここには必ず客観性が必要でした。特に慣れてきて調子に乗って弾き出した頃に録音して己に向き合うべきですね。
ただ心がやられるので精神状態との相談も大事です(笑)