見出し画像

筍マンション

1年以上前の話になる。引越しをしようと、物件さがしをして、その物件のあるところを地図でみて実際に歩いて、ということをやってみた。

土地柄というのか、こんなに密集してマンションって建てるものなんだ! とびっくりした。田舎者の驚きは、至る所にある。隣も隣もみんなマンション。似たような外観にならないように工夫されて、でも集合住宅って、ひと目でわかる。

そんな中、高層マンションの間に挟まれるように、小さな一軒家がひっそりあったりする(マンションの方が後から建ったはずなのに)。

もう少しで完成という雰囲気の高層マンションが、ご近所にまた一棟建った。

もはや、雨後の筍のようだ。

マンションの売り出し広告をポストに見つけるたび、土地の開発って、マンションを建てることなのかぁ。と思ったりもする。

少子高齢化がすすんでいるのに、お高いマンションをたくさん建てて誰が住むんだろうとか、余計なことを考えるけど、新しいマンションは次々と建てられる。

「まつ毛は天高く伸びねばならないのです」みたいなキャッチコピーのついたマスカラをいつか見た。林立するマンションが、筍化し、マスカラのようにいかに伸び、高いかと背比べをしているようだ。

高層マンションのおかげで、歩道が影になって幾分涼しく歩けるといえど、おかしな世界だと思わずにいられない。こんなにもたくさん、人が住む新しい建物が本当に必要なのかよく分からない。田舎は、空き家が問題になっていると言うのに。

まさに、都会の不思議。


#日々 #日記 #文章 #毎日note #毎日更新 #都会の不思議 #マンションだらけ #筍化

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?