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スピーチロックと虐待① ~研修用~

スピーチロックとは

身体拘束は、3つのロック(鍵)に分かれています。フィジカルロック・ドラッグロック・スピーチロックこれらをスリーロックと呼んでいます。

【フィジカルロック】

利用者の体を物を使って動けなくしたり、自由を奪うことをフィジカルロックといいます。
“手にミトンをはめて指を使えなくする”
“つなぎを着せて服の中を触れないようにする”
“紐で体をベッドや車いすに縛りつけて動けなくする”など、
今も病院や一部の施設で行われています。

【ドラッグロック】

精神安定剤や睡眠導入剤などの過剰投与によって、行動や意識を押さえつけることをドラッグロックといいます。
“歩く能力が低下しているのに歩こうとしてしまう”
“人に暴言や暴力ふるってしまう”
“精神的に落ち着かずに大声で叫んで周りに迷惑をかけてしまう”など、
行動抑制では対応しきれないときなど、過剰に薬を服用させることで、精神的に落ち着かせる(落とす)ことを言います。
しかし、廃用症候群が進み、ADL・QOLの低下だけでなく、最悪命を落とすことに繋がる場合があります。

【スピーチロック】

言葉による暴力や威圧感を与えることで、行動を制限したり精神的に追い詰めることを、スピーチロックといいます。
“認知症の症状により理解・判断・行動に不具合が生じ、職員が不快と感じる行動をとる”
“職員の思い通りに物事を行ってもらえない”
“職員の疲労やイライラが利用者へと向いてしまう”“など、
特に、利用者に対して負の感情を抱いた時に、強い口調で話したり、言い返すことが出来ないような言葉を相手に投げかけたり、表情や態度や行動などで、相手にプレッシャーをかけ、精神的に苦痛を与える行為があげられます。


続きます・・・

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