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新聞社のプランページのユーザビリティを考える

こんばんはtaikiujiieです。

本日は、新聞社のオンラインニュースサイトのユーザビリティについて考えていきたいと思います。

観点はヤコブ・ニールセンがユーザビリティエンジニアリング原論の中で語られている5原則を用いて考えたいと思います。

ユーザビリティの5原則

  1. Learnability:学習しやすさ

  2. Efficiency:効率性

  3. Memorability:記憶しやすさ

  4. Errors:エラーの起きにくさ

  5. Satisfaction:満足度


プランページにおけるユーザーの目的とは

下記のような内容が想定されるのではないかと思う。

値段の確認
・自分が今後払っていけるかどうか
・この金額がサービスに見合っているかどうか

機能の確認
・この機能が自分にとって有益な機能か
・利用できる使える機能の確認

キャンペーン情報の確認
・学割や期間限定の値引き等があるかの確認
・無料期間中の解約についての確認


全国紙5紙を比較

朝日、日経、毎日、産経、読売を比較
各社のプラン数や内容も違うので一概に比較もできないが、それでもユーザビリティの5原則に基づいて見ていきたい

産経
読売
朝日
毎日
日経


目的に適ったプランページの工夫

  1. Learnability:学習しやすさ

  2. Efficiency:効率性

  3. Memorability:記憶しやすさ

  4. Errors:エラーの起きにくさ

  5. Satisfaction:満足度

上記の観点で改めて見ていく

『Learnability:学習しやすさ』

比較するという行為に関して、学習のしやすさを考えるのであれば、表は有効である。他のプランを見ても同じ軸で比較することができる。ただ、情報が多くなりすぎると見にくくなる。読売ではその点がやや残念、どこまでが重要な項目か分からない。引き換え朝日は2段階で表示することでその難点を補っている。
(朝日、読売)

読売
朝日
朝日(2段階で表示する工夫)


『Efficiency:効率性』

ここでは情報を得られるまでの速さを比較してみたい。得体情報とは先ほども話した通り、値段、機能、キャンペーンの3点だ。また、この時点で新規ユーザーが最も気をつけるのは、キャンペーン>値段>詳細機能という順になるだろう。どの新聞サイトも大抵初月無料などのキャンペーンを行なっていている。契約する意思がある程度、固まっているユーザーならば注力する。

前置きが長くなってしまったが、そういった点で優れているのは毎日新聞である。キャンペーン>値段>詳細機能という情報の順序でユーザーに情報を与えて非常に見やすい。Oヶ月コースのラベルがそれぞれ異なるため、学習性という意味ではあまり良くない。

毎日


『Memorability:記憶しやすさ』

使い方を記憶するという点で今回は、WEBを利用者であれば、次のプラン申し込みページへの遷移にサイトごとに差はでない。
強いて言えば、、、
朝日の表の中に次に遷移するボタンがあるのは、ユーザーが過去に利用してきたwebサイトとは恐らく異なる仕様で使いにくいということがあるかもしれない。

朝日


『Errors:エラーの起きにくさ』

この申込みにおけるエラーを考えると、思ったようなプランに応募できず、またそれに気がつかないことなどが考えられる。

その点でいうと、共通して日経、朝日、毎日の3社で起きていることがある。それは無料会員の応募の位置だ。有料版を申し込ませたいことは分かるが、、フッターギリギリに配置したり、ほぼ説明や画像がないなど不親切な設計で、無料会員から始めたかったというユーザーには厳しい仕様だ。

毎日
日経
読売


『Satisfaction:満足度』

基本的に決済まで契約を楽しく満足感高く進めることは難しいがそれでも操作性や工夫でそうさせているものを紹介したい。

1つ目は毎日のアンカーリンク機能である。プランのどちらかを押すと各プランの金額のページに移動する。それによって、複数プランがあり、かつ複数の料金形態がある中で、必要最低限の少ない情報でコミュニケーションを取れている。また、操作性としても疾走感があり快適であると感じられる。

毎日

2つ目は、満足かと言われれば微妙な部分であるが、工夫としては独自だったので取り上げるが、チャットボットの機能である。チャットボットの機能は過去よくある機能であったが、あまり良いサービスが少なく、読者の皆様の期待値も低いだろう。こちらももれずに、やや使いにくいがチャットボットのそのものの使いやすさが上がればアプローチとしてFAQを置くよりもは良いものになるかもしれない。

読売
読売(再入力などできず使いにくい)


まとめ(もし自分が今後作るなら)

結論参考にするなら毎日新聞オンライン。もちろん各社の戦略にもよると思いますが、情報の見せ方としては一番見やすいなと思いました。
しかしながら、無料会員への入口は、今回のサイト中最も最下部にあり、会員数を獲得するのであれば、もう少し調整はできるような気がしました。(無料会員からの成長モデルは切っているのかもしれないですが、、、)

今後の各社のwebサイトを見比べていければなあと思います。

あとがき

今週あたりから動画でもこの内容を発信していければなと思います。
告知もさせていただくので引き続きよろしくお願い致します。

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