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人類が達成しなかったらガッカリすること

ふと思い立ち、イーロンマスクの本を読んだ。

最近のイーロンマスクのイメージと言えば、テスラの決済にビットコインを使うとか、使わないとか、ビットコインは環境に悪いとか、そうでもなかったとか、割と適当な発言で大きく価格に影響を及ぼす人物という認識だ。

だが、この本を読んで印象が変わった。先天的に頭が良く、物理や科学、IT の技術への造詣が深い。おまけに情熱的で営業もこなすスーパーマン。時に人に対して冷血な態度を取るのだが、自分の目標を達成するために致し方ないと感じさせる部分もある。

読んでいて、印象的だった言葉を紹介する。
大学卒業後の進路に対する考えだ。

コンピュータゲームは大好きだけど、自分で素晴らしいゲームを開発できたとして、それが世界にどれほどの影響力を持つのか冷静に考えてみた。

まあ、大したことはないだろうと。

心の底から好きなことではあっても、生涯の職業として人生を賭けることはできないと判断したんだ。

イーロン・マスク 未来を創る男

彼は12歳の頃、専門雑誌に自身が作成したゲームのプログラムを掲載されるほどの腕前だ。心の底から好きであったゲーム開発だが、それは世界に影響を及ぼす力が低いと見て、自分の職業として選択しなかったのである。

自分がこれから時間を賭けることに対して、世界にどれほど影響があるかという視点は、どこか忘れかけていたような、もっと多くの人が持っても良いものに感じた。ただお金や役職を求めて仕事を選ぶ事に対する違和感は、このような視点がないためだろう。


続けて、イーロンマスクの TED を見てみた。

特に印象的なのは 34:50 秒からの部分。

朝起きだし、生きたいと思う理由が無ければならないと思います。

なぜ生きたいと思うのか?
何の意味があるのか?
何に鼓舞されるのか?
未来の何に憧れるのか?

もし我々が宇宙から出て行かないなら、複数の惑星に住む種族にならないのなら、それは凄く残念なものに思え、そんなの我々の未来ではないと思うのです。

我々が築き、掘っている未来

もし、人類が複数の惑星に住む種族にならないなら、そんなものは我々の未来ではないと言っている。また、技術は勝手に進歩はしないから、自分たちがやるのだと。なるほど、それは良い目標の持ち方だと思った。

では、自分にとって人類が達成しなかったらガッカリすることは何かを考えれば、逆説的にやりたいことが見つかるのかも知れない。たった今、達成しなかったらがっかりすることを挙げてみた。

人類が達成しなかったらがっかりすること

  • SAO のような没入型のバーチャル世界

  • 複数の惑星を移動する種になること

  • 言語の壁を超えて世界の誰とでもコミュニケーションができること

  • 短時間で世界中のどこでも行けること

  • 短時間で運命の人と結ばれること

  • 緊急事態に絶対に身を守ってくれる装置。体を瞬時にバルーンで包まれるようなもの

  • 完全な自動運転

  • etc.. 

イーロンマスクが言っているのは、挙げたものの中から、どれかを生涯の仕事にしようぜという事だろう。それを選択することは、情熱の持てない仕事を続けることよりも、楽しい人生になりそうである。

自分がやろうとしている事は、世界にどれほど影響があるのだろうか。

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