見出し画像

<今週の主要統計・注目イベント(2/26~3/1)>

先週は、マーケットへの影響度の大きい経済指標の発表はありませんでしたが、なんといってもエヌビディアの決算の影響が大きく、予想を上回る好決算に市場は熱狂しました。

今週は月末の週ということもあり、注目度の高い景気指標が相次ぎ発表となります。28日(水)は23年10~12月期のGDP改定値が発表されます。先月発表の速報値では実質成長率が+3.3%と予想(+2.0%)を大きく上回り、景気の底堅さが示されました。今回は大きな修正はないとの見方です。

最大の注目は、29日(木)に発表される1月のPCE(個人消費支出)物価指数です。金融政策決定に際して参考にされる指数ですが、総合指数、コア指数ともに前年同月比では伸びが低下する一方で、前月比では上昇するとの予想となっています。

先週公開されたFOMCの議事録によると、「政策金利は今回の引き締めサイクルのピークに達した可能性が高い」と判断しているものの、「ほとんどのメンバーが政策スタンスを緩和する動きを急ぎ過ぎるリスクを指摘した」ことが明らかになっています。利下げ開始の時期は6月というのが、現在の市場の大方の見方です。

PCE物価指数の結果を受けて、FRB高官がどのような発言をするのかも注目されます。利下げを巡っては、以前ほどナーバスではなくなってきているという印象ですが、それでも、踏み込んだ発言があれば反応する可能性はあります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?