今日の机20180316 大阪岩手東京の旅⑤花巻3日目奇跡の旅

花巻滞在3日目。この日は花巻市街を観光します。目指すは『イギリス海岸』。宿からバスで花巻駅へ向かいながら、同乗した旅のご婦人と話がはずみました。ご婦人はよく東北を旅されるそうで、私へバスの時刻表プリントを下さいました。私はこころばかりの御礼に新潟県十日町駅で買った電車キーホルダーを渡し、お別れしました。

まずは、旅のご婦人の薦めで花巻駅観光案内所へ。スタッフさんから「今は川の流れを調整しているため、イギリス海岸は宮沢賢治さんの命日だけ現れます」という説明を受けました。ちょっとがっかりしましたが、スタッフさんお薦めのお団子屋さんと『賢治の花壇』とマルカン食堂へ行くことにしました。そうして「賢治の花壇へ行く道は入り組んでいるので、途中の案内所へ連絡しておきますから声をおかけください」と話してくださいました。ついでに天候もあやしいため傘も貸してくださいました。ありがたい。観光パンフもいただき、観光スタート♫

お薦めの『照井のお団子屋さん』は賢治さんゆかりの活版所跡です。お店にはおいしそうな串団子がたくさん。これは胡桃味。他に餡と醤油もいただきました♫

食べ歩きながら、商店街近くの観光案内所『まちなかビジターセンター』へ到着。ここのスタッフさんもまた善い御方で、『賢治の花壇』近くまで歩いて案内してくださいました。恐縮。

ここは『賢治の花壇』がある『ひゃっこい坂』です。地元の方の抜け道という感じ。『賢治の花壇』の説明書きもありました。賢治さんの実家の別邸・妹のトシさんが暮らした場所に賢治さんが花壇を作ったそうです。

『賢治の花壇』がある邸宅は現在、茶寮かだんというお店になっています。ランチおいしそう。

花壇の見学は無料の様で、ゆっくり眺めることができました。季節柄お花は少な目ですが、花壇の形がわかって楽しいです。

おまじないみたいな、おひさまみたいなかわいい花壇。

パンジーもかわいく咲いていました。

さて、ランチが食べたくなったのでお店へ。店内は昭和レトロで品のある内装、隠れ家的な雰囲気。折り紙飾りもあって素敵です。

しかもですね。ごはんが美味しいんですよ。やわらかーいハンバーグに、お汁や和え物、おみおつけもついています。これで650円。ハンバーグランチ最高です。私はふらっと来て待たずに座れましたが、お客さんがどんどんやってきます。私はラッキー。納得の素敵さです。

その上ですね。私が店主へ福岡から賢治さんゆかりの名所観光をしていると話すと、店内にある雛飾りのお部屋へ案内してくださいました。

これは、宮沢賢治さんのお宅にあったひな人形。賢治さんや妹のトシさんも眺めたそうです。なんとまあ、趣があってかわいらしい。

雛人形の周りには花巻人形がずらり。これはご近所で眠っていたお人形を借りて飾っているそうです。

私はこの子が大好き。お部屋には他につり下げ雛も飾ってあり、華やか。ちょうどお席が空いていて、店主さんも「せっかく福岡からこられたんですから、ずっと眺めてくださってかまいませんよ」と言ってくださいます。お心遣いに感謝です。

店主さんは、このお宅や庭を整えた時のお話もしてくださいました。２年前、目の前の庭は草ボウボウだったそうです。それが今はこんなに美しい。店主さんのお仕事は素晴らしいと思います。

上の写真の庭も見学できました。賢治さんは裏口からこの小径を通りトシさんに会いにきたそうです。

で、庭に福寿草が咲いているんですよ＾＾クロッカスや蕗の薹もありました♫

茶寮かだんで食事と花やお人形で楽しんだあとは、マルカン食堂を目指します。徒歩移動。平日昼間の花巻市街はのどか。

ここはマルカンビル1階。マルカンは現在、食堂のみですが、1階はマーケットプレイスになっていて、いろんなお店がありました。パネルで記念撮影。

マルカン大食堂は、大賑わいでびっくりしました。さすが人気店♫ここだけ人口密度が増しています。みんな美味しい物が好きなんだな♫

私は名物ナポリカツとソフトクリームを注文♫ドキドキ♫

おー♫これがナポリカツ♫ボリューム満点♫

ここのナポリタンは一口目でこころが昭和60年代に戻る。素朴。巨大カツもカリカリ。サラダがあるのでくどくなく、するする完食できました。花巻の食事で『東北料理はしょっぱい』という既成概念は崩れました。美味しいの。どちらかというとアッサリで福岡県民からしたら味付けのベクトルが同じ。お味噌汁も醤油も違和感がなく、親しみがありすぎてびっくりします。