見出し画像

【妄想】不登校生徒たちのウィンドシンフォニー

 Twitterなど見ていて、どうにも妄想が止まらなくなったので、以下だらだらと垂れ流す。現実じゃないよ、妄想なので、そこんとこひとつどうぞよろしゅうお頼み申します。

 昨今、部活動の活動時間が過剰にならないようにするためのガイドラインができたりして、一昔前のように朝から晩まで365日吹奏楽漬けという活動が難しくなってきているのは、もうかなり知れ渡ってきていると思う。効率の良い練習方法などの確立のほかに、問題の解決策のひとつとして見かけたのが、部活のクラブチーム化という手法だった。野球のリトルリーグや、ジュニアサッカーのようなものを想像してもらえたらと思う。

 部活は好きでもクラスが耐えられないひとがいるだろう。逆にクラスには問題がなくても、部活の人間関係に亀裂が生じて嫌になるひともいるだろう。どちらにしても、その団体やクラスを離れさえすれば、また部活ができるようになるかもしれない。
 たとえば、地域の不登校生徒や過疎地域の生徒など、とにかく自分の所属する学校の吹奏楽部に入りたくない子だけを集め、市民文化会館やコミュニティセンターなどを拠点にして週イチで練習をする。練習場所は生徒たちに開放してあげられるとなお良い。
 楽器を部室に置いたまま不登校になってしまったなら、親が顧問と話して引き取ってくる。学校の楽器を使っていた子の場合は、寄付楽器や地域の市民楽団などからの借用でまかなえれば最高だ。その市民楽団の団員さんたちが人数の足りないパートを補いにきてくれたりすると更に良い。
 教育委員会付きの教員が顧問役になり、必要なら外部講師を招いて指導をする。全日本のコンクールに出ると、自分の学校の部員と出くわしちゃうかもしれないが、そうでないコンクールも他にけっこうあるし、病院や老人施設などの依頼演奏などをあれこれこなしていけば、モチベーションも維持できるのでは。部活全入制にようやく批判の目が向くようになってきた昨今だけど、部活をしたいという思いがあっても実現できない状況を放置しておくのもまたよろしくないんじゃないかと思っている。


画像1


 自分自身は中学・高校となんとか休まずに学校に行ったけど、どこで足を踏み外してもおかしくない程度にはいじめもあった。人間関係と部活の内容を必死に切り離して考えるようにして、なんとか持ちこたえていたのだけど、そううまくいかない人がたくさんいることもよく分かる。
 ひとつのコミュニティでにっちもさっちもいかない状況に追い詰められてしまったら、他の広い場所に目を向けたらいい。と、口で言っただけでは彼ら彼女らの心には響かないかもしれない。でも、同じような思いをした同世代と交流する場がもてるだけで、他人と関わることをあきらめずに済み、結果としてひきこもりになる確率を減らしたりできるんじゃないだろうか

 部活のクラブチーム化自体には、少子化で部員数の減少に歯止めのかからない現状の打開策としての効果も期待できるし、拠点と楽器の問題が解決できればそう不可能なことではないと思っている。

 ますます生きにくい社会で、せめて子どもたちの「音楽が好き」という気持ちまで踏みにじるような仕打ちがこれ以上増えませんように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?