音楽堂これくしょん 多摩市民館

小田急線、向ヶ丘遊園駅を北口に降りて、歩くこと約5分。市役所の建物の二階に多摩市民館はあります。

一応、となりの登戸駅からも歩こうと思えば徒歩10分だそう。このあたりは駅もバス停もアクセスの方法があれこれあるので、交通手段は心配なさそうです。

建物の外側はいかにも「お役所」。築年数が浅いのかそこそこ綺麗な見た目ですが、なかに1000人規模のホールを有しているとはあまり想像できない感じです。

壁は明るい色の木目、縦に細長い部材を張り合わせているので、もともと天井の高い空間がさらに縦に広く見える気がします。ステージもかなり広めのようです。

床はリノ張りですが、珍しく椅子の座面が緑。彩度の高い、エメラルドとよりは若葉色といった色合いで、優しく爽やかな印象。最近建つホールは赤系、ワイン系の重厚な色合いが目立つので、こういう内装は最近お目にかかってませんでした。(流行りもあるでしょうし、音楽ホールという場に求められるのは基本的にラグジュアリーなことですので、当たり前といえば当たり前かも。)でもあっちこっちのホールを見ている者としては、目先が変わって新鮮でした。視界が暗くなりすぎなくていいですね。


座席表▶︎http://www.city.kawasaki.jp/tama/cmsfiles/contents/0000031/31960/zaseki.pdf

肝心の音の具合ですが、これといって特徴はないかも。。ごめんなさい。なにせ冷房がすこぶる調子よく効いてくれた結果、ものすごく寒くて耐久戦のようだったのです。座席表から見て、客席はほぼ正方形の形状、天井もすごく高いので、S席は中央という王道パターンでしょう。2階席はないので音が遮られたりすることもないでしょう。

そこまで交通の便も悪くないし、使われる頻度がすくないのはなぜかしら?と思っていたら、どうやら利用時間の問題があるよう。


施設案内▶︎http://www.city.kawasaki.jp/tama/page/0000031985.html

夜区分の終了時間にご注目。もし融通が利かず、なにがなんでも21時までに撤収を完了しなくてはならないとしたら、夜公演のテッパン「19時開演、21時ごろ終演」が不可能になってしまいます。これはイタい。もしこの利用時間の問題で利用率が下がっているのだとしたら、ちょっと勿体なさすぎると、あっけにとられました。くせのない音響で、そこそこ大きなハコなのに、使い勝手が悪いとこうなる(

利用料金としては公立ホールらしく、非常にリーズナブルなので、リハーサルなどするにはうってつけでしょう。ただしホールがビル内で2F以上にあるため、搬入にはある程度の困難が伴う可能性があります。

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