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♯11 プレミアで評価が分かれそうな5選手

 今回は人によって評価が分かれる5選手をピックアップしようと思う。これらの選手が過大評価なのか過小評価なのか私なりに考察しようと思う。なお、平均評価は今シーズンのリーグ戦のもので、私の評価はその選手がプレミアリーグに来てからの総合評価とする。

私の評価基準

10 神
9、8 ワールドクラス
7 ビッククラブでスタメン
6 ビッククラブのサブあるいは中位クラブでスタメン
5 中位クラブでサブあるいは下位クラブでスタメン

1. ポール•ポグバ 平均評価 7.26

 この手の話題ではその代表格的な選手だろう。圧倒的な身体能力と技術を持ちながら好不調の波が激しく、プレーに一貫性がないため評価は分かれている。序盤戦こそ活躍するが、徐々にペースダウンしていく印象で、今シーズンも開幕戦の4アシストを含む開幕4試合で7アシストを記録しているが、その後はトーンダウン。リバプール戦では後半から出場して退場するなど安定感を欠いている。平均評価は7.26と比較的高めだが、出場した直近のリーグ戦(リバプール戦とレスター戦)では評価が5.2とデータ上でもその好不調の波がわかる。現在は負傷離脱中であるように、怪我が多いのも評価の分かれるポイントだろう。また、今シーズンが契約最終年で移籍騒動も相変わらず絶えない。本来の能力値を考えれば同僚のB•フェルナンデス以上の活躍をしてもおかしくないレベルの選手であるだけにもったいないと感じてしまう。

 個人的評価 7.5

 ポグバの評価は本当に難しいが、私的には今ぐらいの評価が妥当かなと思っている。もちろん、絶好調時の彼は手が付けられないし、個人的にはポテンシャルだけならプレミアリーグのMFの中でもNo. 1くらいのレベルだと思っている。非凡なテクニックに加えて強靭なフィジカルを持ち合わせ、ゴールもアシストも出来る。こんなに多くの特徴を持ち合わせたMFはいない。だが、不調時はあからさまにやる気がなかったり、プレー強度が落ちたりといったシーンが散見される。なのでそれらを総合すると10段階で7くらいの評価になるのではないかと思う。(絶好調時9、不調時5くらい)と退団濃厚とも言われているが、ラングニック監督の元で安定感や課題であるメンタル面や守備意識の改善が見られれば、世界No. 1のMFになってもおかしくないと私は思っている。

2. グラニト•ジャカ 平均評価 6.94

 2人目はグラニト•ジャカ。左足でのフィードや強烈なミドルシュートは魅力的だが、起伏が激しい点が評価を分けるポイントとなっている。実際、ジャカはカードを貰うケースが多く、今シーズンも既にマンC戦で退場となっている。リーズ戦でも直前の審判の警告に腹を立てたのか、その直後に危うく退場になりそうなファールを仕掛け、相変わらずのカードコレクターっぷりを発揮している。また、サポーターを挑発してキャプテンを剥奪されており、やはりメンタル面での課題があるように思える。ただ、剥奪されたとはいえ、アーセナルでキャプテンを任される程の選手であり、その能力は申し分ない。また、アルテタからも負傷離脱から復帰してすぐに起用されるなど、ある程度信頼はされている。

 個人的評価 6

私としては、ジャカはやや過大評価なのかなとも思う。確かに左足の精度、威力共に素晴らしいモノを持っているが、それ以上に粗さが目立つし、その粗さがなくてもビッグクラブでスタメンを張るほどの選手ではないと思っている。毎年アーセナルでCMFの補強がされているのもその要因の一つだろう。比較的プレー強度の高いと言われているプレミアリーグにおいてはジャカのようなタイプは向いているのかもしれないが、近年のプレミアリーグではかつてよりもファールの判定が厳しくなっている気がする。そのためよりカードを貰いやすくなっている印象である。もう29歳なのでいい加減感情的になってカードを貰うのはやめて欲しい。

3.ディボック•オリギ 平均評価7.44

 3人目はリバプールのオリギ。リーグ戦では3試合しか出場していないが、2得点を決めている。いい選手なのは間違いないが、リバプールの攻撃陣が強烈なこともあり出場機会は少ない。得点力に課題があり、今シーズンこそ3試合で2ゴール決めているが、ここまでのキャリアでまだリーグ戦で二桁得点を達成していないのは気がかりだ。また、リバプールの他の攻撃陣と比べると守備意識の低さも目立つ。だが、オリギの最大の評価ポイントは何かと〝もって〟いることだろう。CLのバルサ戦での決勝ゴールなど、重要な場面でのゴールが多く、今シーズンもウルブズ戦で後半ロスタイムに決勝ゴールを決めている。途中出場からのゴールも多く、リーグ戦での途中出場からのゴール数は10。これはリバプール史上最多である。

 個人的評価 5.5

 オリギのような選手はギャンブル性が高く、面白い選手ではあるが、能力的にはこの程度が妥当だと思われる。プレミアの中位チームといえども選手のレベルは高いので、チームによってはスタメンを奪えるか怪しいと私は判断した。(同程度の選手だと私が思ったのはブライトンのモペイ。)やはり得点力や守備意識といった要素は現代のCFに最も求められる要素の1つだと思うので評価は厳しめにした。だが、ウイングもこなせる柔軟性やスーパーサブとしての能力は評価ポイントである。

4. ジョーダン•ピックフォード
平均評価 6.51

 4人目はピックフォード。イングランドの正GKも務めるエバートンの正GKだが、ココ近年はミスの多さが目立つ。また、足下の技術やキックの精度も良いとは言えず、ゴールキックがタッチラインから出てしまうシーンもよく散見される。シュートを打たれる度にやたらとキレていたり、敵がきていないのに無理矢理ロングキックをするため常に慌てていたりする印象で、落ち着きがないように思えてしまう。ただ、反射神経はプレミアのGKの中でも随一で、特にハマった時は驚異的だ。実際、1-1に持ち込んだチェルシー戦では9本のシュートをセーブしている。

 個人的評価 6

 私的にはややピックフォードは過大評価な感がある。イングランド代表で未だに正GKを務めている理由が私には分からないし、GKに一番必要であろう安定感がない。この前のユーロでも他の大国のGKと比べるとやはり能力的に少し劣るように感じた。また、現代サッカーにおいてはGKに足下の技術も求められるため、その辺がビッククラブでスタメンを取れるレベルにはないと判断する最大の理由でもある。

5.アダマ•トラオレ 平均評価 7.03

 最後はウルブズのアダマ•トラオレ。圧倒的なフィジカルとスピードで相手をブチ抜くドリブルは見ていて爽快で、1試合平均のドリブル成功は4.7回と驚異的だ。(もちろん1位)彼がいるだけでカウンターの脅威は増す。その一方で、ゴールに絡む回数の少なさが指摘されている。実際、今シーズンはゴール、アシスト共に0。近年はトラオレのクロスにヒメネスが合わせてゴールを決めるシーンが鉄板の形になりつつあったが、今シーズンは鳴りを潜めている。

 私の個人的評価 7

 トラオレはもっと評価されてもいいと私は思っている。トガった性能であるため評価は難しいが、彼のドリブルは間違いなくプレミア1である。今シーズンは監督が変わったことでチームの守備志向が変わり、やや苦しんでいるようにも思うが、それでもボールを持てばほぼほぼ局面を打開できる。ひとたびスピードに乗らせてしまえばもはやファールでしか止められない。また、シュート精度こそ低いが、強烈なミドルシュートを放つことも多く、かつてはエリア外からも何本かシュートを決めていた印象もある。先述した通り、トガッた性能ではあるためビッククラブでスタメンを張れるかは微妙な所だが、チェルシー、トッテナム辺りは夏に獲得の噂もあったこともあり、スタメンを張ってもおかしくないと思っている。

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