朝はきらい
嫌いって言うほどじゃないかもしれないけど
それでも、名前も知らない人たちが憂鬱な顔をして駅に向かう足を見ていたり
ため息をついているだれかを目にしたり

いつからか、耳を塞ぐイヤホンがないと外に出るのが怖くなった
雑踏の中にいるとそのすべてがこちらに迫ってくるような感覚と
本来目の前にあるはずの、通らなくてはいけない道が
わからなくなる
別な音楽を聴きたいわけではない
誰かと話していると保っていられる "意識" に近いものが、
1人だとひどく薄く感じる

今日もわたしはこれから準備をして
深呼吸とともに家を出て
まっすぐイヤホンを挿しながら駅に向かう

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