人生に正解って本当にないんだと知った話
"この人生が正解だったかはわからないわ。''
後期高齢者に差し掛かるとある女性が言った。
その方は一人暮らし。早くに旦那さんを亡くされて、駅近の一軒家でお友達に時々来てもらいながら猫とのんびり余生を過ごしている。
"今になって思うの。海外との生活を繰り返してこの年になって、そんなに人生の中で辛いこともしんどいことも少なかったような気がするわ。こどもはいないけど周りは皆、自分のための人生でいいと思うよと言ってはくれる。けど、それが本当に正解だったのかはわからないわ。"
いわゆる定番な人生を歩いてるであろう私からすれば、すでにこれだけでも大正解な気がしている。選べるなら、そんな人生も素敵だろうな〜と考えていた。
一昔前なら今以上に子どもがいない事を指摘されやすかった時代だろうに…それでも気にしない、気にならないメンタルは確かに最強かもしれない。
"ただね。私の性格上、何でも楽観的に捉えるから、そこはわりと良かったんじゃないかなぁと思えるのよ。"
ちなみにその人は片足を病気で失っており、車椅子生活。現在も治療を続けている。
物事の捉え方は、人それぞれ。何において辛いのか、辛くないのか、不幸な出来事・幸せな出来事、その基準も人によって様々。
人生の正解なんて本当に無いのかもしれない。禁忌があっても、正解はない。
だからこそ難しくもあり、楽しめる力こそ、生きていくのに必要な力なのかもしれない。
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