前回、【人間らしい判断は、倫理や道徳、社会価値観に基づいた判断をすること】と【日本人の美意識】についてを記述した。
今回は、美意識のなかの道徳について。
一言に道徳といっても、国々で価値観は違うし、どういう風に道徳を学んでいるか分からないので、各国の道徳教育についてまとめてみた。
日本以外の国では宗教を通じて道徳教育を行ったり、宗教教育ではないがそれに準ずる形の道徳教育が行われるている。
日本では、【宗教的な内容を含まない道徳教育】と【伝統や文化、人間性や倫理観について学ぶ】などの授業としての道徳教育の学びがある。
授業としての道徳教育以外に、お正月の参拝や合格祈願など、日常に溶け込んでいる【神道】も道徳教育の学びの場である。
日本人の道徳観を表す代表的なことば
【お天道様が見ている】
幼いときに、いたずら心で悪さをしようと思うと、【お天道様は見ている】誰か見ているかもとよぎり、いたずらを止めたこともあった。今思うと幼なごころへの抑止力になっていたのだ。
近年は、この道徳観が薄れてきている感じはするが、日本人の根本には、【お天道様は見ている】が、共通の認識である。