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しつけについて(その3)こころの成長

そして、今回は童心主義(児童中心主義)について。

児童中心主義は、子どもたちの自己実現を奨励する考え方であり、子どもたちが必要な能力やスキルを学習するのを目的としています。自由で平等な環境を提供し、子どもたちが自ら学び考えれる力を育むことが求められます。

それと児童中心主義と似ている【放任主義】

放任主義とは、子どもが自由に行動でき、自己決定や自己責任を学ぶことを前提に親が厳しい規律などを設けずに育児をするスタイルのことです。そのため、創造性や自主性を育みますが、自己決定や自己責任を果たせなかった場合、問題が生じることがあります。

児童中心主義と放任主義の違い。

児童中心主義と放任主義ともに、子どもたちの自己決定力を重視する点で共通しているが、放任主義は子どもたちが自ら決定力を発揮できるような指導や支援を行わない。という違いがある。

こどもに指導や支援をしないというか、こどものこころの成長を待つというスタイルのことだ。

これが、なかなか待てない。
周囲の目や環境が待ってくれない。
時間に余裕がない。


最近の育児書には「しからない育て方」「ほめて育てる」などが多く出版されている。

ここで注意してもらいたいのが、外国で流行っている育児や外国人の著者の育児書は、日本の風土に合わない場合がある。

動画のなかで、言っているのはエビデンス(証拠)には、前提条件があると。

たとえば
水を沸騰する温度は100℃。富士山の山頂では87℃で沸騰する。これは1気圧で沸騰する温度は100℃という事で、前提条件は1気圧。

外国の育児書の内容の前提条件は、【しつけ・道徳心が希薄な環境】である。周囲の環境自体も【児童中心主義】的で、寛容である事が多い。

しかし日本では、【しつけ・道徳心が強い環境】だから、なかなか放任主義は難しい。こどものこころの成長するまでの時間的な余裕も少ない。周囲のしつけの目が厳しいのもある。

厳格主義や学歴主義の反省を踏まえて、こども中心の教育にシフトしている親も多くいるが、放任主義での教育より、自己判断の選択肢がある児童中心主義の教育の方が望ましい、そしてある程度のしつけも必要である。

日本は、日本独自のハイブリッドな教育が必要な時期にきている。


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