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じじぃから若者へ9「八方美人になるな」

安倍首相辞任。

17時記者会見前にYahooニュースに出ちゃってたから驚きは半減。政治が荒れると経済は弱くなるのが世の常だから来週からが心配。

元マイクロソフトジャパン社長の成毛さんが今回の記者会見を見て、もっともダメなのは、やっとプロンプターなしで自分の感情むき出しの会見をしたのに出来合いの質問しか出来ない新聞記者=ジャーナリストと書いていたのが印象的だった。


で、安倍首相は持病が悪化して辞職となった訳だが、基本的に政治家は八方美人が前提だ。だって「より多く投票してくれるジジババのために国のお金を使います!」なんて口が裂けても言えないから。本音はどうかしらんけど。

ジジババにも、若者にも、子どもにも。

お金持ちにも、貧乏人にも、平民にも。

健康な人にも、障害ある人にも、病んでいる人にも。

万人に平等に公平に尽くしますというのが政治家の前提だ。


でも、僕らが生きている資本主義&ビジネスの世界は違うんだ。


「あなたのためにがんばります!」


これをどれだけ絞り込めるかがビジネスの肝なんだ。


心理学の世界では「要求の絶えない雑貨屋さん」という例え話がある。

あなたは、趣味である雑貨収集が高じて雑貨屋さんを開業しようとする。

ご近所さんに喜ばれるようなお店にしたいと考え、ご近所さんを集めて「どんな雑貨屋さんが欲しいですか?」とヒアリングを重ねる。

ある人は「和風の雑貨が好きだから近所に欲しい」と言う

ある人は「北欧の雑貨が好きだから近所に欲しい」と言う

ある人は「雑貨をみながらお茶もしたいからカフェ併設がいい」と言う

こんなバラバラの意見を聞いて、それでも「雑貨屋さんを開業したい」というあなたはどんな雑貨屋を開業すればいいか判らなくなってしまう。


「ペルソナマーケティング」


世の中に捨てるほど存在する商品、サービスを作る時、実際はこんなインタビューはやっていない。

自分たちのサービスを買って欲しい人の具体的イメージ=ペルソナを、名前、年齢、住まい、顔、生活スタイル、信条、趣味趣向まで具体的にイメージして、ペルソナが喜びそうなことをイメージしながら商品・サービスを作っていくもんなんだ。

この段階で、ジジババにも若者にも女性にも男性にも、なーんてことを言っていると、ぜーったいにそんな商品・サービスは世に出すことは出来ない。


「八方美人になるな」


恋愛で例えるともっと判りやすいだろう。

出会い系サイト、婚活サイトまで含めるとあなたと出会う可能性のある異性は無限大。

でも、誰でも何でもありの出会い系、婚活ですら、条件を絞り込まなければ出会う確率は上がらないどころか、サクラの餌食になるだけだ。

日本人だけでも1.2億人いる。単純計算で10代ー60代の6で割ったら2000万人以上が同年代。ざっくり男女半分だとして1000万人ずつ。1000万人全員に好かれるように八方美人を演じるより、1/1000万との出会うために絞り込んだ方がよっぽど勝率は高いはず。


「八方美人になるな」


日本人の特徴は、感情をはっきり出さない、NOと言わない、あいまいでごまかす。

でもね、合わないものは合わない。嫌いなものは嫌い。自分は自分。

これをハッキリ意思表示しないと、自分が合うこと、好きなこと、そして自分自身にフォーカスできなくなっちゃうんだよね。


「八方美人になるな」


じじぃは、匿名で自分の存在も明らかにせずに、ディスってばかりの無責任な人は大嫌い!

あと、おもろいこと以外に興味ないから、つまらん奴にも興味ない。

そんな人たちにじじぃの限られた人生の時間を一秒たりとも使いたくない!


さぁ、みんなで心理学の大ベストセラー「嫌われる勇気」を読んでみよっか!笑

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