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そんな日々を生きてます

「誰かを庇うなら、それは自分が死ぬべき時で、誰かから庇われるなら、共に生きぬくべきだ。
そんな恋心を抱えるくらいなんだから、彼女が僕を庇ったとて責めることができるだろうか。
そんなに大したことじゃないんだよ、ちょっと自分の立場が悪くなるなとか、この先やりづらくなるなとか、些末な事ばかりなんだけど。

右を向いたり、左を向いたり、僕は好きなように誰かと生きる。
君は後ろを向いたり、下を向いたりしながらひとりで生きる。
お互いにN極とN極が引き合うように、反発して生きてる。
樹海にでも入って磁場が狂わない限り、永遠に惹き合わない」

こんな恋愛ポエムに薄ら寒さを覚えながら、熱く抽出したコーヒーを喉に押し込む。
自意識過剰で承認欲求にまみれた、側溝に流れる水みたいな恋情の濁りが中二病みたいで愛しい。
綺麗に生きるために、正しく生きるために、恋が必要なら、まずはひとりで立つべきじゃないのかと勘繰る。

ひとりで生きれないのに、なんで他人を欲するのか。
なんでひとりで生きられるのに、他人を欲するのか。

雨が強くなってきた。
今日はおろしたてのレインブーツを履いて、下を向きながら歩くことにする。

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