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高野山と植物ウォッチング

こんにちは、うりぼうです。

今回は、植物は植物でも普段の紹介記事とは違う、お出かけ先での植物観察のお話です。

もうずいぶん前になってしまうのですが、私、3/19に高野山に行ってきました。

私の住んでいる所からはちょっと行きにくくて、遠いイメージの高野山。ずっと、「行く機会あるのかしら?!」なんてぼんやりと思っていた場所でした。

ところが、ひょんなきっかけでnoterの中岡始さんとご一緒させていただくことになりました。

始さんといえばご存知の方もいらっしゃると思いますが、寺社仏閣にも詳しく植物も好き、さらにはカメラも大好きな方!

もちろん高野山にもお詳しいので案内してくださると仰っていただいたのでした^^

始さんといえば、noteの記事の言葉選びも面白く、そして何より記事からにじみ出るユーモアのセンス!

当日は、私の人見知り+会話下手もあってドキドキしてたのですが、あれよあれよと打ち解けて、話も止まらずずっと話しまくってました。あっという間の数時間。

あの日の時計の針の進み具合ったら…

その節はめっちゃ楽しかったです。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。

そんな始さんのnoteはこちら。

一緒に行った道中記もすでに記事にしてくださっているので、こちらからお楽しみください^^

高野山の色々もご紹介したいのですが、今回は植物のお話を中心にしていきたいな、と思います^^

🌱・🌱・🌱

まず、バス乗り場近くの駐車場で最初に驚いたのは「高野槙こうやまき」と呼ばれる槙が束になって販売されていたことでした。どうやらこの槙は、お仏前などにお供えされるそう。

これがまたとっても良い香りなのです。

ヒノキとはちょっと違う、けれども何度も深呼吸したくなるようないい香り。至る所に販売しているお店がありました。

これはバス乗り場の近くのお店ではないのですが、高野槙を売っているお店です。
お店の扉の向こうに高野槙がたくさん!
今改めて看板だけ見ると、人の名前のようにも見えますね…

さてさっそくバスに乗って壇上伽藍だんじょうがらんまで移動です。

「高野山」という場所はざっくり認識していたのですが、結構色んなお寺がたくさん集まっている形で広いのだとわかりました。

テレビで見ていると「すぐそこ」に色々なものが集まっている印象だったので、意外と距離があるのだと驚くばかりです。

そうこうしているうちに壇上伽藍だんじょうがらんに到着。手前には中門と呼ばれる大きな赤い門があるのですが、まずここにいらっしゃる四天王様たち釘付けになってしまいました。

「アブラゼミとオニヤンマがくっついてる!!」
今までいろんな四天王像を見てきましたが初めてでした。

左の方は「広目天」
蝉には「蝉の声は遠くまで響き渡り、悪を退ける」や「広く隅々まで見通せる」という意味があるそうです。

右の方は「増長天」
「断じて悪を通さない」ということを前に飛ぶトンボで表したそうです。

どうでもいい情報ですが、私、昆虫も結構好きです。(一部例外はあります)

どうしても回してみたかったお堂(六角経蔵)にも寄ってもらいました。

回すとお経を読んだのと同じくことになるのだとか?!

六角経蔵
お堂が回るのだと思っていたら、回わるのは下の部分だけでした^^;
しかもめっちゃ重い!ほぼ動きませんでした。
あれ?ブラタモリでは簡単そうに動いてたのに…
御社(みやしろ)
この辺りで始さんに「空海が二匹の犬に案内されて高野山へ訪れることになった」というお話を教えて頂きました。この狛犬さんたち、もしかしたらその二匹かしら?!なんて想像が膨らみます。

味のあるいい感じの消火栓にも出会いましたよ!

う~ん、このレトロな形!色!苔!良いですね~(#^^#)♪
もともと赤色だったような面影もあります。帽子が黄色でかわいい!

この自然と一体化した感じ!
苔むしていてとても好きです。
西塔
根本大塔と対になっているそうです。

高野山は全体的に大きな木が多く、土の水分も多そう。至る所に苔が生えていて、ついついなでたくなります^^

とってもいいお天気で、
根本大塔の赤がとっても綺麗でした^^

根本大塔の中では始さんに「曼荼羅が表されているんです」と教えてもらいながら進みます。なるほど!そういわれてみれば独特な円形の配置です。

念願の阿閦如来あしゅくにょらい様にもお会いし、根本大塔、壇上伽藍を後にします。

途中、色々なお堂などにも立ち寄りながら、歩みを金剛峯寺へ進めます。

春の初め、地上ではもうすっかり馬酔木が咲いていましたが、高野山ではこれから、というところ。白いかわいいベル型のお花はこれからたくさん咲き誇りそうです。

音が鳴るとしたら、きっと清らかな音色

金剛峯寺に到着すると、お昼近くになっていたからか人が増えてきていました。表門をくぐって中へ。

金剛峯寺と書かれた橋を渡ると見える表門
屋根の上の桶やはしごは
火災が起きた時用だそうです。
桶をひっくり返して水をかけるんだそう!おお!!
右の龍の彫り物はとても迫力がありました

金剛峯寺の中も拝観。庭園など、見どころもたくさん!

途中、中庭?から見える壁を前にして、始さんに「格式によってこの横に入っている線の数が違うんです」と教えてもらいました。

そういえば、壁ってあまりじっくり見たことなかった!今度別のお寺でも注目して見てみなければ!

金剛峯寺は格式が高いことを表す5本の線の壁
中庭?から見える木々。
こういう植物が作る影が好きです^^
「二匹の龍を表した庭園なんです」と教えてもらいながら拝観。
雲海の中を龍が所々背中を出している姿が思い浮かびます。

金剛峯寺では展覧会も行われていて、みなさんの筆遣いや梵字の美しさに圧倒されます。
本当にすごいな~。

お昼も食べなければだし、奥の院にも向かわなければなので、名残惜しいですがこの辺りで金剛峯寺を後にします。

奥の院までは、徒歩で向かいます。

歩いていると出会う出会う!植物たち!!
うふふ、可愛いです。

ドライフラワーのようなアジサイ
フキノトウ
小学校以来久しぶりに生えてるの見ました!
先生について行ってる遠足中のようなフキノトウ
「はいはーい、こっちですよー」
小さなお花が集まって咲いている様子が
わかりますね^^
オオイヌノフグリ
地上では真っ盛りでも、高野山ではポツポツ咲いている感じでした。
オランダミミナグサ
この子はこれからかな?
木のうろに生えていたスミレ
タチツボスミレかな?!
まだお花は咲いていませんでした。

奥の院に向かって歩いていると、段々と杉の大木に囲まれてきて苔が多くなってきます。

とっても大きな木々に囲まれて、
すこし空気感もしっとり。

辺りは苔やシダがたくさん!

この辺りから始さんと私のテンションがおかしくなってきました。

二人とも苔に夢中!(笑)

「こっちにも苔が~!!」「うわ、もふもふしてますよ!」などと言いながら写真を撮ってる姿は、さぞかし周囲の人たちにとっては怪しかったことでしょう^^;

前じゃなく足下なの?!という人々の心の声も聞こえてきそうです。慣れっこなのがなんとも言えないですが^^;

でもそうなってしまうくらいに美しい景色でした^^

緑の苔の花
杉の大木に守られながら、新しい命も大きくなってました^^

この木には「特別母樹林」というプレートがついていますが、これは優れた樹木を保存し苗木とかにするために指定された樹木という意味だと始さんに聞きました。

見渡してみると、この辺りはプレート付きの木ばかり!
高野山の自然の豊かさったら!

良いお天気なのに水の滴る苔
もふもふ。
水の中にいるみたいな不思議なふわふわ感のある苔です。
赤い苔の花。
ちょっとフラミンゴみたい^^

高野山の苔はそっとなでるととってもみずみずしくて、優しい感じがしました。水分が豊富なんでしょうね。

さらに苔をじっくり見ていると、ふと赤い実が転がっているのに気づきました。

てっきりどこかから転がってきたのだと思っていたのですが、周囲にそんな植物はありません。

よく見てみるとなんと葉っぱの先にその実がくっついているではないですか!!

「なにこれ?!」

茎をそっと持ち上げてみると、先に付いていた赤い実はすぐにポロリと落ちてしまいました。ごめんよ~!!

苔の緑に映える赤い実

後で調べてみると「ツルアリドオシ」という植物だそうです。

薄暗い木陰に生えるとあったので、まさに大木に囲まれたこの場所は良い環境だったのでしょうね^^

小柄でとってもかわいかったです。

まだまだ植物はたくさん!(主に苔^^;)

カンアオイの仲間かな?
これも苔かな?シダ??
苔と杉が織りなす緑の陰影の世界。
こういうの大好きです*^^*
苔から生えてるのは高野槙の子どもかな?
がんばれ!

道中にはお地蔵様もいらっしゃいました。
始さんに聞くと、この数日前いらっしゃったときはケープはされてなかったそう。高野山は参拝する方の善意で前掛けとかも変えられていることを教えて頂きました。

みなさんに支えられている信仰の場所なんだな、と改めて実感です。

かわいい赤のケープをまとったお地蔵様

奥の院を参拝して、帰途につきます。

途中行場のある、とても綺麗な水の流れる川の横を通って、来た道とは違うルートを歩きます。

修行される方もいらっしゃるんだろうな…

少し薄暗くなってきた空を見上げると高野槙が見守ってくれていました^^

結構大きい木でびっくり!!

これがあの良い香りの木なんですね。

はじまりの場所には相変わらずそのいい香りが漂っていました。

また、別の季節にも訪れたいな、と思える、とても素敵な高野山旅になりました。

始さん、本当にありがとうございました!
(記事すこぶる遅くなってすみません^^;)

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