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(約1万字) 男性の育休 すべて話します

4ヶ月間育休を取ったあと、復職して今も同じ職場で働いているまさとです。
今回は私が実際に、周りが全く男性で育休取った人がいない中で、育休を取ったときの経験談やその時知っていればよかった知識などをすべて話したいと思います。

長くなりますが、気になる箇所だけでもいいのでぜひご覧ください。

※日々更新中!

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目次(予定)
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はじめに
第1章 育休検討編
 1. 育休取得の必要要件とは
 2. 育休取得が可能な期間について
 3. 育休中の収入―給付金について
第2章 育休準備編
 1. 育休を会社に申請したときの話
 2. 育休取得が決まってから休業するまでにしたこと
第3章 育休期間中
第4章 育休復職編
最後に
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はじめに

あなたが、または、あなたのパートナーが育休を取るイメージをしやすいようにまずは私の話を少しさせてください。

私はいわゆる「メーカー」に勤めています。
ある程度の規模がある企業のため、福利厚生などの制度は整っていますが、会社員として働いている方ならお分かりになるとおり、制度があれば使えるのが普通というわけではありません。
実際、私の周りで育休で長期間不在にしている男性社員は聞いたことがありませんでした。
必死に就業規則を読み漁ったのを覚えています。相談出来る経験者もいなかったので。


里帰り出産か、今住んでいるところで出産か

今住んでいる場所で出産するか、地元に戻って出産するか。これは多くの方が悩むことではないでしょうか。
私達夫婦の場合もそうでした。私達はふたりとも地元は東京で、当時(今も)関西の方に私の会社の都合で転勤していました。近所に知り合いもおらず、私も会社の知り合いのみ。
いざというときに頼りになる親戚、気軽に会える昔から知っている
友人などもおらずに、子育てをするのは難しい環境。
でも里帰りすると、私が新生児や成長著しい期間を見る機会がない。
どうしようと妊娠してから出産までの期間、二人で悩んでいました。

しかし、妻が入院するなど色々なことがあり、やはり地元に戻って里帰り出産をするしかないだろうと私の気持ちは固まりました。
しかし、妻はまだ、私が一番成長の早い時期に立ち会えないのは申し訳ないと心が決まっていない様子でした。
そこで私は「育休」という選択肢を取ることに決めたのです。
妻も「それならば」と里帰り出産を決めて無事妻の実家の近くの病院を抑えることが出来ました。出産直前だと病院の方も受け入れてもらえないため早めに行動出来てよかったと思っています。

収入は足りるのか、会社でいじめや不当な扱いはないかなど不安はいっぱいでしたが
「会社より家族のほうが大事に決まっているだろ!」
自分を奮いたたせて育休を取る決意を固めました。

今思えば会社の仕事が少し嫌になっていたこともあったかもしれません。日々忙しさに追われて何も考えることが出来ずに、ただただ与えられた業務を処理するだけの毎日に疲れていたのかもしれません。
ちなみに、育休から復帰してからは視野が広くなり、色々と仕事の進め方を工夫したりしながら成果も出やすくなりました。今では以前よりも誇りを持って仕事が出来ています。育休を取っていなかったらここまで誇りを持って仕事を出来ていなかったかもしれません。どうかわかりませんが。


仕事より辛い、でも楽しい子育て

育休には「休み」という言葉は入っていますが、全然休めません。
むしろ仕事より大変です。定時とか週休二日とかいう概念はもちろんないし、何だったら自分の好きなタイミングで食事もトイレも睡眠も取れないとても過酷な職場です(笑)。

なので、育休を取れて一番良かったのはこの24時間赤ちゃんのことを見ていなければならない環境を、夫婦で手分けして出来たことかなと思っています。
夜泣きした日は例えば妻にお昼に寝てもらって私がミルクを飲ませるとか、妻が赤ちゃんの面倒を見ているときは私が家事をするなど。分担しないで一人で全部やるのはどう考えても物理的に不可能だと思えます。

ちなみにミルクと言ってもただ飲ませて終わりじゃないですからね。
作る→飲ませる→ゲップしてもらう→そのまま抱っこ→寝てくれたら起こさないようにそぉーっとベッドに置く(→ベッドに置くときに泣いたらそのまま抱っこに戻る)→哺乳瓶除菌
という1、2時間はかかる作業。もちろん毎回寝るわけじゃないので、特にお昼とかは、その場合はずっと一緒にいることになります。まぁ可愛いのでそれはそれで幸せなんですけど、ご飯とかトイレは行きたいですよね、、、
終始こんな感じで毎日が本当にあっという間に過ぎていくので、手分けしてやる以外私は考えられません。
世の中のお母さんたちはどうやって子育てと家事をすべて一人でこなしているのだろうか、、、本当にすごいと思います。


生まれてから6ヶ月がおすすめ

個人的には育休を取る期間は生まれてすぐから4~6ヶ月は取るのが一番オススメです。
先程話したとおり、夜泣きなど、特に24時間体制でケアしなければならないのがこの期間です。もちろん個人差はありますが。なのでこの期間に二人で手分けして子育てが出来ると一番いいのでは無いかと思います。

もちろんそれ以上取れればなおよしですが、6ヶ月以降は少し給付金が減るので、そこは注意です。そこらへんの話も後ほどしっかりします。
4~6ヶ月は長いでしょ!と思われるかもしれませんが、会社の同僚に言われたことを今でもよく覚えています。「『育休で長期休んだ』ということしかみんな覚えていないので1ヶ月でも6ヶ月でも変わらないですよね~」人は案外他人のことは覚えていないと言うか興味が無いものなのです。
私の周りの方々もそうですが、「育休を取った」ということは覚えていますが、「何ヶ月取ったか」は覚えていないです。未だに「何ヶ月取ってたんだっけ?」と聞かれます。

あと、生まれる前は育休を取ることが出来ません。あくまで生まれてからです。ちなみに私は出産予定日から育休開始日にしていました。
我が子は予定日より2週間早く生まれましたが、流石に休み開始を2週間早めることは出来なかったので、生まれてから2週間は通常通り仕事をし、出産予定日だった日から休みました。なお、予定日から出産が遅れた場合は有給を使って休んで生まれた日から育休に入る予定でした。

余談ですが、私は出産に運良く立ち会うことが出来ました!
ここで話すと長くなってしまうので一言でいうと感動です!!
それ以来、テレビなどで出産の場面を見るだけで涙が出てくるようになってしまいました。



男性の育休が取れない理由とその解決策

最新の厚生労働省の報告では、男性の育休取得率は6.2%だったそうです。

男性の育休取得6.16% 過去最高も政府目標遠く
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45681230U9A600C1EE8000/

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しかも約半分は5日未満、1ヶ月以上になるとはたったの16.9%しかいません。つまり、男性で育休を取っていて、しかも5日以上取っている人は3.5%、1ヶ月以上取っている人は1.0%しかいないのです。

画像2

厚生労働省の資料
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/consortium/04/pdf/houkoku-2.pdf

男性の育休が取れない理由とその解決策

ただ、残念なのは育児休業を取りたかったけど取れなかったと答えている男性は35.3%しかいないということでした。しかも配偶者に育児休業を取って欲しかったと答えた女性はなんと19.2%と相当少ないこともわかりました。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000200711.html
の 企業調査結果概要 [889KB]

男性の取れなかった理由のTOP3は
1.職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった
2.業務が繁忙で職場の人手が不足していた
3.自分にしかできない仕事や担当している仕事があった

でした。

実際、私の実体験から上の3つについて話したいと思います。


1.職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった
正直、私の職場も育児休業を取りやすい雰囲気ではなかったです。周りに男性で育児休業を取った人は一人もいませんでしたからね。これを読んで頂いているあなたもおそらくそうなのでは無いでしょうか。もう決意を固めて上司に申請するしかありませんでした。もし断られていたらやり取りを録音して上司と刺し違えるぐらいの覚悟でした(言いすぎかもしれませんが(笑))あなたが先頭に立つしか無いのです。
ただ、意外とあっさり受け入れてくれました。もちろん、会社の規則でも法律でも認められていることではありますが、やられたという気持ちだったのかもしれません。

ただ、上司も同僚も私の前ではそのことへの文句は言わないようにしてくれていました。影では少しなにかあったのかもしれませんが、少なくとも私の前では皆さん優しく送り出してくれました。本当に感謝です。もし同僚に嫌なことを言われたらやり取りを録音して、、、(略)。それくらいの覚悟はしていたのは本当です。実際には本当に何もありませんでした。

2.業務が繁忙で職場の人手が不足していた
そしてここに繋がりますが、育児休業の制度は会社に作られているとはいえ、実際の運用にまでは落とし込めていなかったように感じました。
私が長期の育休に入ることが決まってから、上司は私の代理の人間を探してくれましたが、結局見つかりませんでした。なので残った同僚に私の業務を均等に割り振って、皆さんの業務を負担して貰う形となりました。これは本当に申し訳なかったなと思っています。

ただ!「俺の仕事量が増えたのはお前のせいだ!」と私に攻撃してくる人はいませんでした。私の同僚は本当に頭のいい方ばかりだったので理解してくれていました。これも本当に感謝しています。

ここで経営者や会社の制度に文句は言わずに、育休を取る人間を攻撃するのはただの弱いものいじめです。その人は会社の制度をちゃんと守っているのです。上司や会社には逆らうことが出来ないから弱い個人を叩くのは最低です。
私はそういう人がいたら、「やり取りを録音して訴えてやる!」ぐらいの覚悟を持っていました。絶対に屈しないぞと。冗談のようですがこれは本当にそう思っていました。何もなくて本当に良かったです。

3.自分にしかできない仕事や担当している仕事があった
これは悪い面と良い面がありますよね。
きっとあなたは優秀で頼りがいがあるのでしょう。さまざまな経験をしてきており、自分しか知らないことも一杯ある。言語化することが難しいかもしれません。
ただ、会社として成長していく中では実はこれが大きな足かせになってしまうのです。参考になる記事を見つけたのでどうぞ。

最近思うのは、周りに任せられることこそ「強さ」なのでは無いかと。自身のない人ほど他人に任せられず自分でやってしまう。そちらのほうが業務がうまく回るし、達成感もある。
しかし、あなたにしかできない仕事は周りの方の成長を妨げます。逆にすべてあなたのところで止まっているのです。いわゆるボトルネック。いい機会なので思い切って他の人に任せてみてください。

とにかく早めに引き継げるように表にまとめて、並行して仕事をしていく中で忘れていたものがあれば都度追加して行きましょう。書き出すことで改善点が見えてくることもあります。
(「あ!こうすれば簡単になるかも!」と思って改善を始めてしまって引き継ぎが更に遅れるなんてこともあったな、、、)

あなたも最初からその仕事ができたわけではありません。今までしっかり引き継がれていなかったものあるかもしれません。整理、体系化するのは確かに大変!私もやったのでよくわかります。でも会社にとっては大きな進歩です。ぜひ先頭に立って進めてください!



第1章 育休検討編

さて、ようやく本題です。この章では、育休期間中の収入はどうなるのか、育休はどのくらい取ることができるのか、そもそも自分は育休を取ることができるのかなど、
育休期間中の生活がシミュレーションできるようにまとめました。

まずは第1章を読んで、育休を取ったときの環境の変化をイメージしてみてください。

1. 育休取得の必要要件とは

残念ながらすべての方が育休を取れるわけではありません。
この次の要件を満たすことが必要です。

① 同一の事業主に引き続き1年以上雇用されている
② 子どもの1歳の誕生日以降も引き続き雇用されることが見込まれる
 (2歳までの育児休業をする場合には2年以内)

つまり1年以上同じ会社(会社名が変わったとしても)で働き続けているのであれば育児休業は取得可能です。正社員、派遣社員、契約社員など期間を定めて雇用されている労働者なら取ることができます。

ちなみに、会社に育児休業に関する制度が無いという方も、上に書いてある3つの要件を満たせば、申出により育児休業を取得することができます。

育児休業(育休)の取得は、法律に基づく労働者の権利であり、基本的に会社はその取得を拒否・制限することはできません。どうしても上司の理解が得られない場合は、人事労務担当者に相談して説得にあたってもらったり、勤務先の労働組合に相談して同じ立場にある人たちと一緒に交渉する方法が考えられるでしょう。また、都道府県労働局雇用環境・均等部(室)に相談し、行政指導等をしてもらうことも可能です。
https://ikumen-project.mhlw.go.jp/employee/faq/

あと、労働組合と会社が合意すれば
③ 1週間の所定労働日数が2日以上
というルールを追加できるみたいです。

【おまけ】育児休業中も仕事したいというかたは
1.育児休業期間中の1か月ごとに、休業開始前の1か月当たりの賃金の8割以上の賃金が支払われていないこと
2.就業している日数が各支給単位期間(1か月ごとの期間)ごとに10日(10日を超える場合は就業していると認められる時間が80時間)以下であること。休業日が1日以上あること。
の要件を満たす場合に支給されます。当然、給料もらっているのでその分給付金の金額は減りますけどね。
(個人的な見解としては育休中はキッパリ休むべし!ただ、上司とこの仕組みを使って交渉し、徐々に出社時間を減らしていく作戦もありかな、、、)

参考:


2. 育休取得が可能な期間について

育休はいつまでも取れるわけではありません。
原則はお子様が1歳になるまで、お子様1人あたり1回のみです。
ただ、例外が多いのでそこも踏まえて詳しく説明します。

原則1 お子様が生まれてから1歳になるまで
私は出産予定日から休ませてもらうことで会社と合意していました。ただ、子供が生まれる前は育休にはならないので、生まれる前は有給休暇、そして生まれた日から育休という形で休みを取る予定でした。結局予定日より2週間早く生まれたので、生まれてから2週間後の出産予定日であった日から育休を取ることになりましたが。
※個人的見解として、「生まれたから休みます」では無く、キッパリと「この日から休みます」と決めて休み始めるほうが自分も周りの人もスケジュール調整しやすくて良いと思います。ダラダラ残るのは良くないです。

原則2 お子様1人に対して1回のみ
1回取って、復帰して、またもう1回取るのは原則できません。ただ、もちろん2人目、3人目のお子さんが生まれた場合は都度取ることができます。


さて、この原則には例外があります。

例外1 産後休業中(出産後8週間以内)に取った場合、もう一度取得可能
出産後8週間以内の期間内に男性が育児休業を取得した場合、特別な事情がなくても、再度、男性は育児休業を取得できます。(下記参考)

hhh - コピー


例外2 夫婦とも育休を取る場合、お子様が1歳2ヶ月になるまで取得可能
遅く取り始めた方(下図の場合はパパ)のみですが期間を伸ばせるのは魅力的ですね。ちなみに下図の場合、ママの育休開始日がパパの育休開始日より前の場合は利用できません。

画像4


例外3 保育所などに入所できない場合に限り、1歳6か月まで(再延長で2歳まで) 延長することができる
保育園の競争率は特に都心部では高いですからね。保育園が見つからなかった場合申込みをすれば延長することが可能です。
ただ、残念ながらこの制度を勘違いする人も多いみたいです。中には悪用する方もいるのかもしれません。

保育所などの入所申込みを行い、第一次申込みで保育所などの内定を受けたにもかかわらずこれを辞退し、第二次申込みで落選した場合には、 落選を知らせる「保育所入所保留通知書」にこうした事実が付記されることがあります。
https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/000504075.pdf

つまり、受かったのに辞退して延長することはできないということです。通知書に辞退したことが付記されるのでバレます。この場合、給付金が無くなることもあります。保育園にも通わせられず、給付金も無くなり、とても厳しい状況になってしまいます。絶対にやめましょう。

3. 育休中の収入 育児休業給付金について

恥ずかしながら私は予測を勘違いしていました。(低く見積もっていまいた)でもいくら読んでも難しくてわかりにくいんですよね、、、
ということで育休太郎君の給料明細を使って詳しく見ていきましょう!

3.1.給付金の金額の計算

育休中は給料がもらえない代わりに「育児休業給付金」がもらえます。
そして、その金額は

賃金月額×67%(6ヵ月経過後は50%)

ここでいう「賃金月額」は育児休業開始前6ヶ月間の給料の平均です。
金額は「手取り」じゃなくて「額面」で計算してください。残業代、通勤手当、住宅手当のような諸手当も全て含めて計算してください。ただし、ボーナスは含みません。

育休太郎くんの給与明細から計算してみよう!

育休給与明細

この給料明細から先程の「賃金月額」は351,182円になります。
※手取りの給料「手渡額(287,020円)」では無いので注意!

なので仮に毎月全く同じ金額をもらっていたとすると、
351,182×67%=235,292(賃金月額×67%)
になるので、給付金が235,292円もらえる計算になります。

思っているよりもらえるという印象では無いでしょうか。私はこの計算方法が分からず、勝手に残業代のような諸手当無しで計算していたため「全然生活できない、、、」と思って少し短めに設定してしまいました。もっと取っても良かったな~(笑)

また、育児休業開始前6ヶ月間の平均というのも覚えておいてください。
なので直近6ヶ月でたくさん残業代を稼ぐと給付金も多くなるということになりますね。
少し話は逸れますが、これは女性も同じです。ですが、産休前の辛くてお腹の中の赤ちゃんのために無理をして働けない時期ににセーブして働くと給料が少なくなり、給付金が減ってしまうという少し理不尽なことが起こります。これはなんとかしなければならない問題ですね!

さて、話を戻しまして、注意点がいくつかあります!!

注意1 67%は6ヶ月間まで
賃金月額×67%もらえるのは6ヶ月間までです。それ以降は賃金月額×50%になります。下の図参照。これはお子様の年齢には関係ありません。

画像6

注意2 支給上限額
給付金は支給上限額が決まっています。
上限額:301,701円(支給率 67%) 、225,150円(支給率 50%)
なので月収45万以上の方上限以上の金額はもらえないので注意してください。
※更新 2019年8月から上限金額が増えました!

キャプチャ

注意3 毎月もらえません
ここ本当に注意!!給料のように毎月振り込んではもらえません!しかも初回は特に時間がかかります。

そもそも、給付金はどのような手順でもらえるのでしょう。
1.育休開始から2ヶ月後に給付金の申請書が家に来る
2.申請書に記入し、会社に送付
3.会社が申請書と必要書類を揃えてハローワークに提出
4.ハローワークが処理を行い、給付金が支払われる

ということで最低でも2ヶ月はかかります。そして会社に送ったあとは会社の人がどれだけ早く処理してくれるかにかかっています。ちなみに会社がハローワークに提出する期限は育休開始から4ヶ月後の月末です!なので最大4ヶ月は給付金がもらえない可能性もあります、あとはとにかく会社の担当してくれる人にしっかりお願いしておきましょう!(私も2,3回は電話したかな、、、お会いしたことない方でしたが、、、復職後は菓子折りを持って挨拶に行きました笑)

では、育休太郎くんが3/10から育休を開始したとしましょう。
すると育休開始から2ヶ月後の5/10に給付金の申請書が来ます。
申請書を記入し会社へ送付、会社がハローワークに届けてもらって処理が終われば給付金がもらえます。
ここで一つコツがあって、育休開始日が3/1でも3/31でも提出期限は7/31です。なので育休を月末から始めたほうが早めに給付金がもらえるかもしれません。あなたと会社の人が素早く処理すれば問題ありませんけどね。

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この支給申請を2ヶ月ごとに行い、2ヶ月分の給付金がもらえることになります。


3.2.税金等の控除について

「控除」についても合わせて話します。
普段は自動で引かれているので気にならないかもしれませんが、給付金をもらっているときは、自分で支払いをしなければならないものもあるので気をつけましょう!

前回同様、育休太郎くんの給与明細から計算してみよう!

育休給与明細

まず免除になるもの、不要になるものがあります。
・健康保険料   →免除
・厚生年金保険料 →免除
・雇用保険料   →不要
・所得税     →不要

まず、健康保険料、厚生年金保険料は免除になります。(Q20参照)

そして、給付金は「収入」では無いため、非課税で税金を払う必要がありません。よって、雇用保険料と取得税は、毎月の給料に応じて支払われますので給料がゼロであれば当然ゼロになります。

しかし、ここが注意です!
・住民税 → 直接納付
住民税だけは自分で払わなければいけないので覚えておきましょう!
先程、給付金は非課税のため税金を払う必要がありませんと言いましたが、住民税は前年度の収入から計算したもの。なので昨年収入があった場合は払う必要があります。逆に言うと翌年は給付金分の住民税は払う必要が無いのです!
家に納付の依頼が直接来るのでコンビニ等で支払いすればOKです。

その他労働組合等の支払いは会社によって異なると思いますので、就業規則で調べてみてください。

3.3.育児休業給付金のまとめ

さて、色々書かせていただきましたが、結局いくら貰えるんだということで、まとめると下記のようになります。

プレゼンテーション1

イメージできましたでしょうか。
参考になれば嬉しいです!



※※※※※引き続き更新予定※※※※※



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